静岡県

静岡市：

浜松市：

うばヶ池
静岡県浜松市中区：病で死んだ娘の責を迫られた乳母が池に身を投じ、かわりに娘が生き返った。

竜宮小僧
静岡県浜松市北区：竜宮へ通じるという淵から小僧が田植えの手伝いなどをしに来ていた。

竜になった妻
静岡県浜松市天竜区：病気の妻が所望する鳴瀬の水を飲ませると、妻は竜蛇となり鳴瀬の淵へ下った。

大平の一本足
静岡県浜松市天竜区：白髯童子という存在が神と祀られ、雨を降らせるなどした。それは一本足といわれた。

赤谷の淵の龍神
静岡県浜松市天竜区：赤谷の淵に白鬚大明神という龍神がいたが、牛のような形をしていたという。

沼津市：

柳沢の法螺貝
静岡県沼津市：風雨になると唸った柳沢の怪物が、嵐とともに海へ下って行った。

池の平
静岡県沼津市：池の平は昔は深く水をたたえていた。デシどんがここで赤い牛を見かけ、殺した。

熱海市：

海を通う女
静岡県熱海市：百晩通ったら嫁にしよう、という約束のもと、初島の女が伊豆山へ毎夜通う。

三島市：

宇米津の池
静岡県三島市：右内神社の宇米津の池は三嶋大明神の使いの鰻の池といわれ、捕ると神罰があるという。

蜘蛛が淵
静岡県三島市：釣りをしていた坊さんに、大きな蜘蛛が淵から糸を掛けてきた。

蜘蛛が渕の蟒
静岡県三島市：蜘蛛が渕で釣りをしていた男が、水面に大きな蟒の赤い影を見た。

田尻池の竜
静岡県三島市：山中城落城で戦死した松田康長の残念が竜と化し、一帯を悩ませた。

死に池
静岡県三島市：老夫婦が三島明神から授かった卵から蛇が生まれ、子として育てられた。

御園の白蛇
静岡県三島市：御園の某の家の白蛇が国清寺に行きたいと夢に出た。

富士七巻の大蛇
静岡県三島市：按摩のもとに小僧が毎夜遊びに来ていた。素性を尋ねると、自分は山を巻いている大蛇であるという。

富士宮市：

大蛇窪
静岡県富士宮市：大石ガ原の大蛇が日興上人の説法を聞きにやってきていた。

みょうそ淵
静岡県富士宮市：里のはずれに不思議に魚を捕るのがうまい、みょうそさんというお爺さんがいた。

みょうそ淵の主
静岡県富士宮市：みょうそ淵の主は大鰻だといわれ、日照りが続くと姿を見せたという。

伊東市：

赤牛の成仏
静岡県伊東市：荒れ寺にくる修行者などを襲っていた赤牛が、仏の教えを受けたいと乙女となり現れた。

穴の原の大蛇退治
静岡県伊東市：伊東崎の山中の穴に入った和田平太が中で大蛇を討伐した。

穴の原の大蛇退治と舞台
静岡県伊東市：大蛇を和田平太に討伐してもらった村人はお礼に踊りなど披露した。

風穴
静岡県伊東市：伊豆に吹く風は八幡野の南の風穴から出てくるのだという。

厳島神社の白蛇伝説
静岡県伊東市：広野山から地鳴りとともに森が滑り下り、中にできた池に白蛇が棲んだ。

島田市：

広おさの震動
静岡県島田市：広おさという土地は、雨風の時に不思議と震動すし、法螺貝が潜んでいるといわれた。

おとんじょの池
静岡県島田市：老人がおとんじょの池で大鯰を釣り上げた。しかし帰ろうとすると、呼ぶ声が聞こえる。

富士市：

曾我兄弟の墓
静岡県富士市：曽我兄弟の墓の近くの柿の木の下に、木瓜のような頭をした蛇二匹が出た。

浮島沼の沼のばんばあ
静岡県富士市：おばあさんが大水で子もろともに流され、それより声が聞こえるようになった。

お不動さんの白蛇
静岡県富士市：神谷のお不動さまの岩の割れ目には、祭りの日に限り白蛇が姿を見せる。

焼津市：

明王院とおんじょう淵
静岡県焼津市：小僧さんの血を吸い封じられようとした蛇が許しを請うた。

東照寺の大ぐも
静岡県賀焼津市：娘と山で逢引をしていた若者の正体は大きな土ぐもであった。

藤枝市：

槌の呪力
静岡県藤枝市：桑原のある家では年に二度の葬式があると横槌を転がすまじないをした。

水上池悪龍
静岡県藤枝市：水上は昔大洋で悪龍が住んだが、宇陀上人がこれを降伏させた。

護摩壇
静岡県藤枝市：水上の大洋に棲む毒蛇を七つの壇を築いて宇陀上人が追い払った。

大蛇
静岡県藤枝市：烏帽子岩の背後の小滝近くの洞に大蛇の鼾が聞こえ、追い払われた。

花倉白蛇
静岡県藤枝市：花倉村阿弥陀ヶ谷の巨岩の割れ目には白蛇が棲む。

青池雩
静岡県藤枝市：青池にはナメダラウシというヌシがいて、これが吠えると近いうちに雨が降るという。

大蛇姫を殺す
静岡県藤枝市：粉川長者長楽斎の娘に青池の大蛇が恋し、娘を池に引き込んでしまった。

紅鰻とタキザワバンバー
静岡県藤枝市：落城から逃げた姫が落ちた滝壺に、口紅をつけた鰻のヌシが現れた。

御殿場市：

大沼の龍神
静岡県御殿場市：大森氏に連なる領主大沼親清が、御厨の大沼の龍を退治しようとした。

九頭竜山
静岡県御殿場市：箱根芦ノ湖へ移ろうとして力尽きた大蛇が、死骸を弔い祀ってくれと夢に出た。

下田市：

龍巣院
静岡県下田市：龍巣院には里人を悩ませ調伏された龍が乾龍となって納められた小筐がある。

えびす山
静岡県下田市：須崎の突端えびす山には、須崎に海の幸をもたらしたという大蛇が棲んでいた。

裾野市：

蜘蛛が池
静岡県裾野市：公文名の池で釣りをしていた男が池の蜘蛛に襲われた。

蛇
静岡県裾野市：家の周りに出入りする蛇は祖先の霊が帰ってきているのだから殺すなといった。

伊豆市：

浄蓮の滝の怪異
静岡県伊豆市：滝そばで畑仕事をしていた農夫に、女郎蜘蛛が糸を掛け始めた。

まぼろしの寺
静岡県伊豆市：ある年雨霧が晴れなくなったが、それは三階滝の上の滝に棲む大蟹の仕業であった。

青葉の滝の大蟹
静岡県伊豆市：百姓が滝壺の岩の上で釣りをしたが、それは岩ではなく大蟹だった。

御前崎市：

桜の前
静岡県御前崎市：桜ヶ池の牛のような怪物が桜の前という姫を池に引き込んだ。

伊豆の国市：

池田の大蛇
静岡県伊豆の国市：江間小四郎が大蛇に嫡子を呑まれ、怒り討伐に乗り出した。

城山の大蛇
静岡県伊豆の国市：力持ちの十右エ門が山の神という大蛇を縛り上げたが、その夜から異変が起こった。

竜神さん
静岡県伊豆の国市：宗能禅師は蔵春院を開くにあたり、土地の竜を教化した。

蛇石
静岡県伊豆の国市：奈古谷の山中に、割れ目に白蛇が棲むという蛇石がある。

賀茂郡：

石神大明神
静岡県賀茂郡東伊豆町：伊豆大川の奥には石神大明神が祀られるが、その御神体は大蛇だという。

太田の大蟹
静岡県賀茂郡東伊豆町：太田が池だったころ、主の大蟹がおり、田を荒らし村人たちを困らせていた。

佐ヶ野淵の大鰻
静岡県賀茂郡河津町：佐ヶ野淵で大鰻が釣りあげられたが、これは主と三養院の和尚が買い取った。

普門院
静岡県賀茂郡河津町：普門院の軸の龍が水戸の雌龍に会いに行こうとするが、和尚さんに打たれてしまう。

手石の弥陀窟
静岡県賀茂郡南伊豆町：恋のあまり入水し蛇となった娘を親鸞が済度し、顕現した菩薩が南豆へ飛んだ。

八丁池
静岡県賀茂郡南伊豆町：蛇石の北西にある八丁池は、甲州の狩人を呑んだ大蛇のすみかだったという。

大蛇の話
静岡県賀茂郡南伊豆町：海蔵寺を移す先の池の水を干すと、中から一匹の大蛇が現れた。

蛇くだり
静岡県賀茂郡南伊豆町：子浦港は大昔池だったが、主の大蛇が見回っていた。

赤い蛇と白い蛇
静岡県賀茂郡松崎町：南郷には白い蛇と赤い蛇がいると知られたが、それは源平の化身なのだという。

餅と蛇
静岡県賀茂郡松崎町：餅付きの時に女中が死に、それから白蛇が出て餅搗きを邪魔するようになった。

甲人の塔
静岡県賀茂郡松崎町：甲州から来た猟師が大蛇にのまれ、娘姉妹が仇討ちに乗り出した。

白蟹
静岡県賀茂郡松崎町：大蟹が棲み白い泡を吹いていたが故に白蟹淵と呼ばれた淵がある。

兵太の瀧の巨蟹
静岡県賀茂郡松崎町：兵太の滝には巨蟹がおり、稲取まで往来したともいう。

法螺貝淵
静岡県賀茂郡西伊豆町：洪水をおこす淵の主を修験者が法螺貝で押さえた。

蟹淵
静岡県賀茂郡西伊豆町：淵の岩の上でお婆さんが洗濯をしていたが、それは岩ではなく大蟹だった。

田方郡：

蛇が橋
静岡県田方郡函南町：三島大社から帰る頼朝が増水で足止めされたが、蛇が橋となり渡してくれた。

駿東郡：

王子が池
静岡県駿東郡小山町：三味線林の池の主の大蛇が松の木に化けて馬を呑もうとした。

聖天の池
静岡県駿東郡小山町：足柄峠の聖天堂の近傍には小池があり、白蛇が池の神だという雨乞いの池だった。

榛原郡：

はたご石
静岡県榛原郡川根本町：機織りが上手く、いつも機を織っている娘がいたが、突然の落石で死んでしまった。

蛇骨沢
静岡県榛原郡川根本町：桑野山の奥に大蛇がいたが、突然の地崩れに潰されてしまった。

大蛇の白骨
静岡県榛原郡川根本町：大蛇が海に出ようと川をせき止めたが、この異変で自分が潰れてしまった。