写真の練習帳 2/20 Lv3写真術

01.psd

前のページへ

|1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|

次のページへ

2/20 Lv3(/100)写真術

とは言ったものの、実は景観写真の技術的な要点は「Lv2写真術」でほとんど網羅してしまっていたようだ。特にその後「技術」の取得を意識した所はない。ポートレートや室内写真、さらには商品写真の撮影などとなると光のあて方、フラッシュの使い方やら何やらと新たな技術が必要となるだろうが、「お外」を撮っている分には「Lv2写真術」の技術の内的向上の問題となっている。なので、解説と言ってもケースバイケースの反省点とかとなる。これ以降はここまで撮った写真から「良い感じ」のものをピックアップする場としてこれを行おうと思う。

要は「セレクション」コーナーということでもある。ド素人の寝言は不要という方は写真をクリックして拡大し、←→キーでスライドショーとして頂きたい。
なお、「良い感じ」というのはあくまであたし個人の感想だし、所々「にわか」にありがちな妄言・自画自賛が乱舞すると思うが(笑)、その辺りは「この微笑ましい奴め」くらいの寛大なお心持ちで、ひとつ。
なにせ写真を意識して一ヶ月かそこらのコンデジ使いの言うことなので、あまり目くじらお立てにならないよう。

まずは良さげに見える一枚を

01.psd 1/27
まずは、少々あざとくとも良さげに見える写真を撮って自信をつけようと思って撮った一枚。黒に黄色は良く見える。グラフィックデザインでも手抜きでそれっぽいものを作りたい時にやる組み合わせだ(笑)。このような色合いや、青と黄・赤と緑など補色関係にあるものが並んでいたら撮ってみるとそれっぽく見える。その辺から撮って行くのも決して悪くはない。


なぜかのお気に入り

02.psd 1/29
技術的な高低と「良い写真」とは別の話で、撮った本人のお気に入りとなれば輪をかけてそうである。この写真を撮っている頃は絞りとシャッタスピードの関係もあまり良く分かっていなかった。んが、この写真は何度見ても目が止まってしまう。おそらくこの写真を見て目が止まるのはこの世にあたし一人だろう(笑)。人にとってはだからナンだとしか言いようのないものだ。加えてあたし自身何が良いと思っているのか良く分からん。しかし、そういうのが先に行って重要となるのかもしれない。


猫から選抜

10.psd 1/30
ネコスキーのあたしはありがちなことに猫を見るたびに撮ってしまうが、その中から一枚。こんなに小さく写してこれだけの目力を発揮するとは思わなんだ。これは、帰って来て大きな写真を見てから気がついた。黒猫の目はそれだけでモチーフになる。


一瞬

03.psd 2/2
固定された景観写真を撮っているとは言え、シャッタチャンスが一瞬しかないことはままある。この写真の奥の山肌に雲間から日が差したのは正に一瞬のことだった。ぬおっ!っとカメラを構えてできる限りあれこれ考えつつ撮ったのだが(中央のたれてる雲とか)、一分後にはまた日が陰ってしまって、他にどんな撮りようがあったのかはもう分からない。なんかもっと凄い写真が撮れたような気もする。写真も釣りと一緒で釣り逃した魚はでかいのだ。


運は頼むものでなく活かすもの

06.psd 2/4
古い道祖神の前に現代のお地蔵さん(?)のお人形が並んで置かれている。もう、こういった所に行き会うかどうかは運としか言い様がない。しかし、その運も下手に撮って帰ってしまえばそれまでである。もっとも「写真の練習帳」は生息域の市内、隣接市町村をウロウロしてるだけなので、また撮り行けば良いのだけれど、ま、一般論として。良い運に行き会った時は悔いのないだけの発揮できる技術を持っていたい。


目標

08.psd 2/4
こういう光景は出くわしさえすれば誰が撮ってもきれいに撮れる、と言うと身も蓋もないが(笑)。だからあまり撮らないが、最終的にあたしが詰めて撮りたいのは実はこういった「光」でもある。誰が撮ってももきれい、「でもちがう」。そうなるのはいつの日か。今はまだ、どのへんに力を入れて撮ったら良いか分からない。が、いずれ、という目標は一番重要だろう。


目がいく、ということ

08.psd 2/7 本日ハ晴天ナリ
この植物がエンヤコラと壁を登っている所は道行けば目には入るが、二階の軒でヘコタレている所に目がいくかどうかは……なんだろう。運なのか、なんなのか。いずれにしても「カメラにばっかかまけてないでもっと良く自分の目で見なきゃ」というのは一面大外れである。通常より余程しつこく「見て」いなければカメラは構えられない。


スポットのストック

02.psd 2/8 ちょっと、そこまで。
一年365日カメラぶら下げて暮らす訳にもいかないが、カメラをもっていない時でも「良さげ」なスポットを記憶しておくのは大変重要だ。スポットのストックが一定地区にたまれば、よい天気に短時間で撮ってまわることができる。日頃からうろちょろきょろきょろすることになるので、少々挙動不審だが(笑)。


前日の予感

03.psd 2/9 もうすぐ春ですね
太平洋側からの高気圧と冬の寒気団の境目。前日夜半から強い風が吹き、ひょっとしたらこうなるかも、という予感があったので撮れた一枚。状況が頭にないと「でっかい雲だな」くらいでスルーしていたかもしれない。惜しむらくは電線とかのない所まで移動した時にはすでに境目が曖昧になってしまっていたこと。しかし、撮れただけでも良い。形の変わるものは多少難ありでも「とりあえず撮っておく」のが大事だ。


暗いからこそ

05.psd 2/10 まだだ…まだ、終らんよ…by 冬
日没後の山影で曇りとなると、肉眼のサーチ能力が極端に落ちて、そもそも撮影対象を探すことが困難となる。が、逆にこの暗さによって浮き上がるものもある。雑木の中に白く浮き上がった枯れ木。これは明るかったら目にとまらなかったかもしれない。写真的にも光の方へ白い妖しい枝がうにょうにょ伸びて行く感じが撮れた。


加工写真のような

06.psd 2/10 まだだ…まだ、終らんよ…by 冬
レタッチソフトでコントラストを極度にいじったような写真だが、実はそこはまったくいじっていない。カメラの特性か、全体が青みががって撮れてしまっていたので、少々彩度を落した位。こういうのも狙えるのだ、と感心した。まだまだ、限界光量のトワイライトタイムには思いもかけない可能性がありそうだ。


災い転じて

02.psd 2/11 タイトルバック「お休みなのに、雨だし。」
せっかくの祝日が雨だは暗いはでブツブツ文句いいながらも、犬も歩けばなんとやら。こういう所に出くわすこともある。写真が撮りたければとにかく歩く。これ基本。
ところで雨で暗い日が続くが、この条件では「絞った高速シャッタ」は使えない(あたしのカメラでは)。しかし絞らないとピントがおぼつかない(絞った方が広い範囲にピントが合う)。おぼつかない状態で低速シャッタとなるとボケる可能性がウナギ昇る。ということはこういう条件なら自然と鍛えられる、ということでもある……ネタは少なくなるが。


色々限界な一枚

05.psd 2/12 雨鈴
この写真。あたしの前には背丈ほどのガードが続いていて、この竹やぶをまともに撮れる場所がなかった。すなわちあたしは「バンザイ」の格好でガードの上にカメラを突き出してこの写真を撮っている。雨なのに(笑)。竹は風で揺れてるので、早いシャッタで撮りたかったのだけれど、光量もなくそれも叶わず。三脚も使えず。ISO1600くらいが普通に使えていたら……と、思った一枚。それにしてはどんだけという竹やぶの重なりが撮れた……ような気がする。


わざとらしい構図

09.psd 2/14 寒川神社
こういった「わざとらしい構図」は誰でもやるだろう(笑)。でも、それがつぼにはまる時もある、と思ったのがこの写真。拝殿のでかさが良く出ているように思う。しかし、写り込む人物はおじちゃんだけで良かったな。もっとも、本当は拝殿前にずらっと参詣客が横並びになっているのがデフォで、ここまで人が減ったのが一瞬のチャンスだったのだけれど。


別に売る訳じゃないのだから

08.psd 2/14 寒川神社
思えば別にこうして撮ってる写真は誰かに売ろうとかいう訳ではないし、ネットに公開しても有料視聴という訳でもない。要するに「商品」ではないのだ。だったらもっと好き勝手に撮りゃ良いんじゃん?と思いはじめたのがこの頃。無論基本練習の部分はしっかりとやった上でだけれど。ちょっと素人写真家は「商業写真」の有り様で思い込まされた「写真」を撮りすぎているのではないか。


不満の解消

05.psd 2/15 また、雨模様。
日々続く雨模様を愚痴っているが、結構この神社は狙っていた。もっとも「雨」でなくて曇りで充分だったのだけれど。あちこちのサイトで事前情報を得る過程で、ものすごくのっぺりとした写真に撮られているのが多かったのが不満だった。みんな文章では「良い雰囲気の神社」と書いているのに。敢えて悪天候の日に撮ったことで、背後の鎮守の森がうっそうとしている感じとかが良く出たと思う。……右端に社務所の屋根が写っちゃっていたのは痛恨だが(TT)。


思いつくかどうか

02.psd 2/15 タイトルバック「また、雨模様。」
ちょっとした風で御幣がふわっとなる所を狙って待ち構えた。結局の所写真の大部分は「その瞬間が訪れる可能性を思いつくかどうか」にかかっているように思う。
本当は構図的には上方にもうちょっとしめ縄を厚く入れたかったのだけれど、このフレームの直上に緑の針金が渡してあったのであきらめた。なかなか理想的にはいかない。


三分割構図の効能

02.psd 2/16 雨が上がるとニンゲンたちはジテンシャに乗って…
この様に「黒」のパースで画面をぶった切る構図には三分割構図が大変便利だ。迷う必要がない。何といっても商店街のアーケードの下からデパートの駐車場入口奥にカメラを向けているのである。思いっきり不審だ(笑)。さっと撮りたい時、この基本構図が頭にあるとないとでは大分違う。


計画か、行き当たりか

03.psd 2/17 タイトルバック「消滅の技法」
この廃車の存在を知っていたのかと言ったら知らなかった。行き当たってばったりである。そもそもこの日は「消滅の技法」というテーマで統一しているが、これも計画的ではない。たまたま足の向った先にそのようなモチーフが連続していたのでそうなった。しかし、時間無制限ならともかく一時間くらいしか割けられない状態では「ものすごく上手くいった」状態だったと言える。30分くらい経過してからテーマをもたせようと思いついても残り30分ではいくらも撮れなかっただろう。


要するに「もっと時間を」という愚痴である(笑)。
どだいこの程度の時間でテーマを決めるというのに無理がある。テーマものは行き当たって撮り貯めたものをまとめるのが本来だろう。無論「計画的テーマ」というのもやってみるつもりだ。

追い込み

09.psd 2/18 ミドリノシンショク
この日の写真は所々レタッチソフトの段階で手を加えている。「緑」を強調しているのだ。具体的には元絵を複製したレイヤをカラーバランスでシャドウとハイライトのグリーンを強調して(中間調でやると全面的に緑になってしまうのでやらない)、それを元絵に30%くらいかぶせてある。あまり追い込み段階でいじらない方針だが、こういう時もある。なぜなら「あたしの目にはそう見えていた」から。残念ながら肉眼のとらえた「緑光のフロー」が写真にはうまく写らなかったということだ。こういうレタッチはその日見た記憶が鮮明なうちにやる必要がある。


ところで上の写真は「古木」を撮った中では一番気に入っている。全体は写ってないが、樹皮上に独自の生態系が形成されている感じが良く出ている、と思う。この苔の上を「なんか変なモノ」がひょこひょこ歩いていたとしても、あたしは驚かなかっただろう(笑)。

待つか、待たぬか

05.psd 2/19 のどかな日
タイトルバックにすることを狙って、写真の線路を電車が通るまで15分くらい待った。休日ではないので15分を投資するというのは冒険である。しかも、私有地ではないものの、私有地の門と道路の間をつなぐ階段の中間にある踊り場のような所で粘っている。はっきり言って不審者だ(笑)。ここで待つ甲斐があるのかないのかは大変迷う所だ。で、結局タイトルバックは下の写真にとられちゃったのだけれど。


予定を変更させる写真

02.psd 2/19 タイトルバック「のどかな日」
この撮影ポイントは上の写真を撮るためにいた場所。なかなか電車が通らずヒマだったので、色々撮っていた(同日の「春雀」もそう)。当初は下を見ても特にどうとも思わなかったのだが、ふと自動車が通った所を見て「絵になる」と思った。次の自動車(ごつくない奴)を待って撮影して、タイトルバックになってしまった。本当は上の写真をタイトルバックにするつもりで粘ってたのに。ちょっとした「何か」が加わって予定が変更になる。写真ではそれが普通のことかもしれない。


タイトル写真

01.psd2/19 タイトル「のどかな日」
という訳で2/7以降はこういったビルボードがページトップにあるのだけれど、これも写真技術の向上を狙った仕様である。タイトルを入れてトップにもって来て良さげな写真、というのを意識して何枚か撮っている。これは、結構良い練習になると思うのだけれど、どうか。


?…画像クリックで拡大。←→キーで一日分がスライド。

blank.gif
blank.gif
blank.gif