新潟県

2018.02.26


鵜ノ子の主
新潟県新潟市江南区

鵜ノ子には昔潟があり、大蛇が住んでいた。この大蛇は主だったが、会津に行って猪苗代湖のイモリと対決して負け、いなくなったという。しかし、漁師が網を引くと、魚の集まる真ん中が取られてしまいなどし、これは主のオジ(大蛇)権現の仕業だと恐れられた。

オジ権現様を見た者は死ぬといわれ、長潟と鵜ノ子の潟の境の土手に堂があった。オジの住居だといわれていたが、現在は新潟東病院の近くに移されている。酔ってここで「オジ来い、オジ来い」と呼んでいるうちに死んでしまった長潟の人もいた。昭和二十年前後のことだ。

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新潟県の竜蛇伝承一覧

新潟市

大山のオジ
新潟県新潟市北区:大山にオジという黒光りした大きな蛇がいたが、人をだましもせず普段は姿も見せなかった。

鵜ノ子の主
新潟県新潟市江南区:鵜ノ子の潟には大蛇がいて、オジ権現と恐れられたが、猪苗代湖のイモリと戦って負けたという。

水戸際池の伝説
新潟県新潟市西区:水戸際池のそばにオジという若者がいたが、盗みを働き池に沈められ、池の主となった。

柏崎市

おじやなぎ・こじやなぎ
新潟県柏崎市:おじやなぎ・こじやなぎという沢があり大蛇と子蛇がいて、ならず者を苦しめてくれていた。