茶が谷戸橋の由来

神奈川県高座郡寒川町


私がおばあさんから聞いた所では、あのあたりは窪地で、蛇がたくさんいたので「蛇が谷戸」それがなまって茶が谷戸になったと教えられた。当時は、川の東側と西側では、道路が食い違っていて、上合から中里へ渡ると少し北へ行かないと、中里の道にはつながらなかった。(宮山 男 明治35)

『さむ川 その昔を語る 第九集』
(寒川町郷土研究会)より

追記

宮山駅のすぐ東、中里公園の南側で目久尻川を渡る橋が茶ヶ谷橋なので、おそらくそこのことだと思われる。茶が谷戸は「ちゃげと」(寒川町史調査報告書3『はなし・ことば・あそび・うた』)と読むそうな。

それでどうだという話でもないが、茶と蛇という音が地名で交換されて語られる話として引いた。各地で語られる「朝茶の由来」の昔話でこの交換は見えるが、地名でもよくあるものだろうか。