うもうぼく

神奈川県伊勢原市


ウモウボク(雨降木):大山の頂上にあって1年中樹から雫が垂れて、霧をまとっているという。あるいは、「ナンジャモンジャノキ」ともいう。(大山)

『伊勢原の民俗 大山地区』
伊勢原市史編集委員会(伊勢原市)より

追記

大山の頂上にもいろいろ木が生えているが、これがその、というようなものはなかったと思う。竜蛇の話でもないが、相州で雨乞いといえば箱根か大山かという双璧をなす大山にこのような樹木の伝説があったというのは見逃せない。

そのような年中雫の垂れる木という話は清川村のほうにも見える(「雨降の松」)。伊勢原からだと、大山の東麓になる七沢を通ってまっすぐ北に行った先でもある。