ダイダラボッチ
神奈川県茅ヶ崎市
ダイダラボッチは歩いていて人様を食べたと聞いた。だから、夜など外へ出るんじゃないよ、といわれた。
子どもが泣いた時なども、おじいさんにいわれた。(芹沢 田代忠正さん 大正4年生 昭和55年9月)
『茅ヶ崎の伝説』
郷土史研究グループ「あしかび」
(茅ヶ崎市教育委員会)より
追記
茅ヶ崎市域には巨人の話がまま見える(「だいの窪」)。それらは普通に窪地が足跡だとか、運んできた土をおんまけたのが箱根の二子山だとかいう話なのだが、ここでは珍しく人喰いの話になっている。
ただ子どもをおどかせるのなら何でも良かったのかもしれないが。北に行くと多い瓜姫子の話があまり見えない相州ではあり、天邪鬼との関係やいかにということからも少し気にしておきたい。