蛇を見て幸せになる

原文:神奈川県平塚市


ある○○さんておうち、真土の、そのおうちの話を聞きましたんですけど、あの、竹藪の中に、あの、昔は何でも竹藪の中に捨てるんです。それでそこにね、昔、農家で使った、作物を入れる容器を、イチコって申しますけど、それをね、竹藪の中に捨ててあったんですって、もう腐ってそれでね、ゴミを捨てに行ったらね、そこに蛇がすごく何十匹って。そこにかたまってた。それでその人はびっくりしてね、驚いてうちへ、大急ぎで帰って来て、父親に話して見に行ったら、親に見せるつもりで行ったら、もうすでにその時には、いなかった。それはね、そういった蛇を見たひとは、絶対、年がいっても幸せだっていいますね。おじいさんが若い頃だそうです。その方からそういう話を聞きました。(真土)

平塚市史民俗調査報告書6『大野』
(平塚市博物館))より

追記