大美和神社

索部:相模神社ノオト:2011.06.15

祭 神:少彦名命
    大物主命
創 建:寛文十一年(1871・伝)
例祭日:七月第三日曜(もと十五日)
社 殿:神明造/東北東向
住 所:小田原市江之浦

大美和神社社頭掲示など

大美和神社
大美和神社
フリー:画像使用W840

近世「蔵王宮」であり、近代も「蔵王神社」だった。昭和十八年に「大美和神社」に改称。『神社誌』と社頭掲示に祭神の異同があり、『神社誌』に「伊弉冊命・大物主命」、社頭掲示に「少彦名命・大物主命」とある。基礎情報部は社頭掲示に従った。

七月の例祭には「鹿島踊り」が奉納され、現在も続いている。これは隣りの浦である根府川の寺山神社でも同日に行われる。

境内社:山神社
境内社:山神社
フリー:画像使用W840

境内社は一社山神社となっている。

トップタイトルバックの写真は大美和神社からやや下った所から江之浦の「浦」を望んだものだが、隣り根府川の浦の鎮守の寺山神社なども同様に少し高い所から浦を見おろす結構になっている。鹿島踊りが漁師達の祭祀であることからも、「浦を見守る神社」であろう。

参拝記

大美和神社へは平成二十二年の五月五日に参拝している。二日にわたって小田原根府川から江之浦と小田原西部の「浦」を回っていた。

登り口の鳥居
登り口の鳥居
フリー:画像使用W840

立地的には先に述べたように江之浦の奥まった所を登っていくような位置にあり、なるほど浦を見守る神社か、と思う。さらに、拝殿向って右側の山神社さんの脇から石段が背後に登り、御本殿が独立して鎮座されているが、「浦の奥の神殿、か」と妙に得心するたたずまいを見せている。

本殿
本殿
フリー:画像使用W840

狛犬さんも素晴らしい。大正七年造。ちょっと玉がかけちゃったりしているものの、貫禄がある。「長く里を見守ってきた狛犬」というのはやはり「違う」ものがあるが、ここの狛犬さんはまさにその雰囲気を纏った狛犬さんだ。

狛犬
狛犬
フリー:画像使用W840

「西相模から東伊豆の鹿島踊り」に係るものの、それ以外特に歴史由緒に特筆する所はないが、個人的には「名社」指定の神社さんだ。個人的な趣味の問題だろと言ったら、そうだが。

境内にはちょっとした遊具もあり、子どもらの遊び場にもなっているが、そのブランコの脇にひっそりと小さな石神さまがおったりもする。時々そのままひっそりと、秘密にしておきたい神社さんがあるが、ここ大美和神社もそんな所だった。

境内の石神
境内の石神
フリー:画像使用W840

大美和神社(小田原市江之浦) 2011.06.15

相模神社ノオト:

参考神社:

寺山神社
寺山神社
小田原市根府川
▶寺山神社へ