諏訪神社

索部:伊豆神社ノオト:2011.06.15

祭 神:健御名方命
創 建:不詳・永正一五年(一五一八)再建棟札
例祭日:
社 殿:不明/西南西向
住 所:下田市河内字諏訪

『下田市社寺棟札調査報告書3』など

諏訪神社
諏訪神社
フリー:画像使用H840

伊豆急蓮台寺駅の東側すぐに鎮座する。しかし、かなり道は細く入り組んでいるので、しっかりと地図を確認していかないと迷う。

永正・寛永の棟札には「下諏訪御宝殿」「諏訪上下大明神御宝殿」の記載があるので、上下社があったのだろう(現社地はおそらく下社)。いずれにしても古来この辺りの産土として尊崇された。

境内社
境内社
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本社殿後方に境内社が軒を連ねているが、記録上は「稲荷神社」一社である。「貞享元年(一六八四)建立」の棟札が伝わっている。この祀られ方を見るに、他にも多くの周辺小社が合祀されたのではないかと思うのだが、委細不明。

土俵
土俵
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境内には土俵があり、例祭時には「カミノスモウ」と称される相撲が奉納される。かつてはそれぞれの若衆から選抜された二人が近くの稲生沢川で禊を行った後相撲をとり、二番行って「必ず引き分けにしなければならない」という次第だったそうな。文字通りカミノスモウ・神事としての相撲の奉納が行われていた。

参拝記

諏訪神社へは平成二十二年の十月二十三日に参拝している。蓮台寺駅で降りて下田の先端須崎までの行程の最初だった。上で地図をよく見ないと云々と言っているが、私自身が迷っている(笑)。おまけに頭上を猿が飛び交うというワイルドな道行きの初っ端だったのだが、諏訪神社さんは縦に引き伸したような印象的な御社殿だった。

社頭
社頭
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社頭も写真のような感じに、かなり入り組んだ先にある。左手の建物は民家ではなく、かといって社務所でもなく、自治会の建物で、爺ちゃん婆ちゃんの寄合所といったところだ。この日はまだ朝早く誰もおられなかったが。

今は奥まった先のささやかな神社さんなのだけれど、かつては上下社があったようで、今でも土地の産土として「この辺で神社と言えば」この諏訪神社さんとなる。実は蓮台寺駅周辺で廃絶寸前の八幡神社を捜索することがあったのだが、聞く人聞く人「駅の側の諏訪さんじゃなくて?」と返事が返って来たことが印象に残っている。

諏訪神社(下田市河内) 2011.06.15

伊豆神社ノオト:

参考:

下田行
下田行(神社巡り編)
2010.10.23日の下田市の神社巡りの模様。この蓮台寺駅から下田先端の須崎の方まで。
▶下田行