宮崎県

2018.04.25


蛇ぶち
宮崎県宮崎市

昔、堀口の川下に下大谷というところがあり大淵があった。その淵には遠い昔から大蛇が棲みついているといわれ、村人たちは近寄らなかった。淵の切り立った崖の上には畑があったが、通じる道からは牛馬が落ちることもあった。しかし、大蛇の餌食になるといわれ、死体を引き上げる者も見た者もなかった。

ある日のこと、この大蛇がどうしたことか切り立った崖上の松の根株に尻尾を巻き付け、対岸の崖上に体を横たえて橋になっていた。ちょうどそこを通りかかった猟師は仰天して、もう大蛇を殺すか食われるかしかないと銃を構えた……

この記事へ…

宮崎県の竜蛇伝承一覧

宮崎市

蛇ぶち
宮崎県宮崎市:かねて噂されていた淵の大蛇が、崖上を渡る橋になっていた。これを見た猟師が撃つと、大洪水になったという。祟りを恐れ、大蛇は「つぐろ権現」と祀られた。