長崎県

2018.02.22


ミウシュのタコ
長崎県平戸市

宮の浦の北の荒磯にミウシュ(美世女)という所があり、そこのタコは食べてはならないという。昔、野子に母と娘が二人で暮らしていた。娘の名をミウシュといった。ある日娘は海岸で一匹の大ダコを見つけ、母に食べさせてやりたいと思い、タコに足を一本くれと頼んだ。

そして毎日一本ずつタコの足を貰いに出かけるようになった。タコは、最後の一本の足だけは残してくれ、と頼むのだが、娘は構わず最後の足まで取ろうとした。これに大ダコは怒り、一本の足で娘を殺してしまったという。この荒磯には今もタコが多いが、誰も取りに行かない。

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平戸市

ミウシュのタコ(更新)
長崎県平戸市:大ダコを見つけた娘が母に食べさせようと一本ずつ足を切っていった。タコは最後の一本は残してくれと頼んだが、娘は聞かなかった。