鳥取県

2018.07.02


蛇鯨
鳥取県鳥取市

(領主の亀井殿が日光池が干拓され)七日後、海から異様な大魚の死骸があがった。長さ一丈余、鱗甲は鳥貝のようで、眼は一寸余で鱈のよう、舌は七八寸で腮より出、腹下に二つの水掻きがあり、背には藻苔が生え、髪のような鬚があった。人は蛇鯨と呼び、図絵を所持する人があるという。

亀井殿自らこの怪魚をさばき、村民で食べたが、肉は牛肉のようで、味は鱣鮪のようだった。ところが、これを食べた者の多くが病み、二十一日の間、亀井殿もおかしくなって数日引きこもるようになった……

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鳥取県の竜蛇伝承一覧

鳥取県鳥取市

蛇鯨
鳥取県鳥取市:日光池干拓の後、蛇鯨と呼ばれた怪魚の死体があがった。その身を食った人々は病み悩んだが、陰陽博士が占し、蛇霊を祀るよう告げた。それで祀られたのが蛇王権現である。