岐阜県

2018.08.04


妙薬・蛇レン
岐阜県高山市

山の麓の宿屋の娘が毎日橋の上に立って水鏡をしながら髪をすいていると、川の中の大蛇が若者に化けて娘を嫁にもらいにくる。親はどこの男かわからないからとことわるが、娘は男にほれ男に連れられて川の中へ吸いこまれる。娘は三年目に子供を生みに帰ってきて、「子供を生むところを見ないでくれ」と言って男の子を生み、「ささ巻きを作って川に流してくれ」と頼んで川にもどる。宿屋でささ巻きを作り客に買ってもらって橋から落とすと、大蛇はささ巻きを食べて顔だけ人間の姿になって浮かび、蛇の胸のところに「おれの体は薬になる」と書いてあった……

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岐阜県の竜蛇伝承一覧

高山市

妙薬・蛇レン
岐阜県高山市:蛇の嫁となった娘が子を生みに帰ってきたが、頼むささ巻きを食べ、自分の体は薬になるといった。この黒焼きが蛇レンという薬である。