蛇骨山・蛇塚
神奈川県三浦郡葉山町
新沢の里の南に小さな山がある。
そこには昔大蛇がすみこの山を七巻きした程の大蛇であった。
その大蛇が死に頭骨が残っていたのでこの里の人が祠を建て祀ったと伝えている。
大沢の里に〝蛇場見〟という地名があるがこの蛇塚が見えたのであろうか。
『葉山町郷土史』高梨炳
(葉山町)より
追記
上山口の葉山国際CC入口の交差点から南に少し上り(この西側が話の小山・今は蛇塚山と呼ばれる)、上を県道217号線の高架が走るあたりに今も祠がある。大沢はこのまま下山川を遡った先になる(蛇場見の詳しい位置は不明・読みは「ざばみ」と『葉山町の歴史とくらし』にある)。
立地と川の流れからいうと、蛇場見地名があるのは大水の監視の関係かと思うが、それが蛇塚山と一連の話なら、あるいは蛇場見のほうを見張る位置が蛇塚山、という配置なのかもしれない。