赤牛の椀貸し淵

山梨県北杜市

村人がお客の人数だけ膳椀を貸してくれと小淵に頼むと、当日の朝までに必ず貸してくれていた。あるとき不心得者が借りた道具の一部を返さなかったので、池の主の赤牛がとび出して諏訪のほうへ行ってしまい、その後はいくら願っても貸してくれなかった。(甲斐伝説 p.52 口碑伝説集)

『日本昔話通観12』より

通観上梗概となる。おそらく、小淵神社の小淵池のことかと思う。知られた伝説のようだが、現状この梗概しか見ていないので、牛のヌシの淵の椀貸しの事例として引くにとどめる。