最近の更新 2017.02.08 2017.02.08 小松倉の男池の主新潟県長岡市:男沼に浮かぶたすきのようなものを拾おうとした子守娘が、池中に引き込まれた。 庄屋の主の話新潟県長岡市:庄屋の家の屋根には主がいて、異変の前には猛って知らせた。 椀貸の池新潟県長岡市:庄屋はジャノヘソによって池から色々の品を借りていたが、そのジャノヘソが盗まれてしまった。 髪長様岩手県宮古市:娘が三月三日に波にさらわれ、一年後に戻ると身持ちになっていた。産まれた娘が髪長さまである。 髪長池三重県四日市市:異常に喉が渇いて池の水を飲んだ娘の髪が伸び、何かの祟りであろうと思われた。 2017.02.04 尼谷池の池の主新潟県長岡市:池の大蛇が娘を引いたので、池を掘り割ったが、大蛇は牛になって娘を乗せ小松倉に去った。 池の平の主新潟県長岡市:池の平に沼があって主がいたが、日照りになって水が乾き、主は牛になって塩谷に去った。 塩谷の池の主新潟県長岡市:塩谷にセンリュウ様という主のいる池があったが、牛になって逃げたという。 牛池新潟県十日町市:欲深い婆に責められた機織りの上手い娘が、可愛がっていた牛に誘われ、池の底の竜宮に去った。 犀が淵新潟県柏崎市:犀が淵には犀がいたといい、行興寺の赤牛と闘って、共に死んだという。 立根のお滝さま岩手県大船渡市:滝の主の大蛇が死に、新しい主が居つくようにとお宮をつくり祀った。 2017.02.02 大山のオジ新潟県新潟市北区:大山にオジという黒光りした大きな蛇がいたが、人をだましもせず普段は姿も見せなかった。 鵜ノ子の主新潟県新潟市江南区:鵜ノ子の潟には大蛇がいて、オジ権現と恐れられたが、猪苗代湖のイモリと戦って負けたという。 水戸際池の伝説新潟県新潟市西区:水戸際池のそばにオジという若者がいたが、盗みを働き池に沈められ、池の主となった。 おじやなぎ・こじやなぎ新潟県柏崎市:おじやなぎ・こじやなぎという沢があり大蛇と子蛇がいて、ならず者を苦しめてくれていた。 蛇ヶ崎岩手県陸前高田市:都から蝦夷討伐に来た田義友将軍が討たれ葬られたが、蛇となってさらに向かっていった。 蛇走り山岩手県大船渡市:奥の山から大蛇が走り出て山津波となり、大蛇は小友の浜に入ったという。 2017.01.15 半田沼の赤べこ福島県伊達郡国見町:金売吉次の赤べこが金銀をつけて半田沼に落ち主となり、塚野目の娘に通った。 赤べこと金福島県伊達郡国見町:赤べこが半田沼に落ちたころ、一帯は泥海であったという。 水沼の赤めだら牛のはなし福島県伊達市:山間の大沼にいた赤めだら牛が沼が抜け流され、馬牛の沼に住むようになった。 赤目鱈主福島県二本松市:油井の長者の池に住んでいた赤目鱈主が、水がなくなり娘と化して西に去った。 2017.01.14 高田城の蛇妻福島県大沼郡会津美里町:高田城の奥方が水を湧かせ城を守ったが、火攻めで落城する際に大蛇が昇天した。 水神沼の大蛇福島県相馬郡新地町:水神沼に猿たちが涼みに来たが、騒ぎに起こった大蛇と死闘となり双方雷に打たれ死に絶えた。 熊川の主争い福島県双葉郡大熊町:熊川の蛇ばみが淵の主の大鯰が、娘となって名主の次郎太に加勢を願いに来た。 水蜘蛛岐阜県郡上市:どや渕の水蜘蛛が鰻とのヌシ争いに合力してほしいと、土地のお爺の夢枕に立った。 2017.01.13 信達湖水伝説福島県福島市:太古信達の平野は湖水であり大蛇が住んでいたが、水熊に追われ退いた。 黒沼大明神福島県福島市:信夫・伊達の平地は湖水であり大蛇がいたが、欽明天皇が下向されこれを討った。 義家伝説福島県東白川郡塙町:常豊から笹原あたりは湖で大蛇がいたが、八幡太郎がこれを討った。 安積鏑矢明神福島県郡山市:八幡太郎の軍勢が福原で大蛇の悩みを聞き、鎌倉景政がこれを討った。 2017.01.11 鈴淵の由来福島県会津若松市:昔スズブチという沼があり、月夜には鈴を振ったような機織りの音が聞こえた。 機織石と姥神神社福島県東白川郡鮫川村:大石から機織りの音が聞こえ、怪異を恐れ風殿・姥神神社と祀った。 弁天様の話福島県双葉郡大熊町:漁夫が信心する弁天様の前で子を拾い育てたが、育った娘が山中お婆さんに引き留められた。 姥神様福島県須賀川市:桙衝神社の祭礼の假舎である姥神様は、蛭子神であり宇賀神である。 水の絶えない大清水池福島県東白川郡棚倉町:聖武天皇のころ、西国巡礼に出た百姓が持ち帰った神が白蛇の宇賀明神で、涸れぬ大清水池をもたらした。 2017.01.08 法念沼福島県いわき市:法念沼の主の大亀を射た覚右衛門だが、後日常陸でその甲羅を見た。 公卿ヶ渕福島県河沼郡湯川村:公卿が大川の渕に釣りをしたが、主という大亀がかかり引き込まれてしまった。 蓋沼の怪福島県大沼郡会津美里町:美しい娘が大亀の主のいる沼で行水をし、大亀に引き込まれてしまった。 2017.01.07 うわばみ山福島県二本松市:新倉が姿の見えぬ大蛇を宝刀で照らし出し斬ったが、首のとんだ山をうわばみ山という。 へび壇福島県二本松市:昔、偉い男が土地の白大蛇を退治した際、大蛇の首をへび壇に埋めた。 沼沢沼の大蛇福島県大沼郡金山町:村人を悩ます沼沢沼の大蛇を佐原義連が討伐し、埋めた所に沼御前神社が建てられた。 2017.01.05 狩人と大蛇福島県相馬郡飯舘村:獲物を追った狩人が長い幣のようなものに祟られ撃ったが、後に流れてきたのは大蛇であった。 石になった男福島県伊達郡川俣町:昔寝てばかりいる男がいたが、家を蛇に回られて、男は石になってしまった。 米の精福島県東白川郡鮫川村:米を粗末にする奉公人が、白蛇と化した米に首を絞められ死んだという。 出会い淵新潟県柏崎市:出会い淵には、布巻き蛇という主がいて、侍に射られて退治された。 蛇聟入鹿児島県大島郡知名町:シン長者の三女が嫁となった相手は蛇だったが、人の姿となった夫は大変立派な男だった。 クロンドンドン・シン・ソンビ:前半韓国・忠清南道青陽郡:蛇の息子が長者の三女を嫁にしたいといい結婚したが、姉たちの姦計でその抜け殻を燃やされてしまった。 クロンドンドン・シン・ソンビ:後半韓国・忠清南道青陽郡:蛇の夫と別れ別れになった新婦は夫を捜す旅に出、幾多の困難を経て再会し、再び夫婦となった。 2017.01.03 おちよ蛇類明神福島県相馬郡飯舘村:若者の妻となり子をなしたおちよの正体は大蛇で、庄屋に子を育ててもらうよう告げ去った。 蛇神の由来福島県伊達市:旧家の下働きの娘トヨに通う男をトヨと仲の良いおせんと一緒に追った。 延田の大蛇福島県伊達市:延田の山奥で見られた大蛇が五幸山に去ったというが、五幸山では蛇をよく祀る。 2017.01.02 大青大将の目福島県郡山市:獲物の山兎を大青大将にとられた土方が蛇を半殺しにしたが、家の水瓶にその頭が落ちた。 ヘビのたたり福島県伊達郡川俣町:蛇を殺したところ、そこからきのこが生え、食べた家の者がみな死んでしまった。 白蛇のたたり福島県二本松市:蛇王権現の上の白蛇の住む穴に熱湯を注いで殺したところ、一家はみな死に絶えてしまった。 分限者と盗賊鹿児島県薩摩川内市:半殺しにした蛇の頭に害されそうになった分限者を盗賊が助けた。 2017.01.01 磐梯山の大蛇福島県耶麻郡磐梯町:鉄砲打ちが龍が馬場で大蛇に呑まれそうになり、犬を犠牲にして逃げた。 御拝殿の蛇福島県耶麻郡磐梯町:御拝殿に泊まった篭細工の男が寝付けず天井を見ると、大蛇が見下ろしていた。 福良の穴尾福島県郡山市:弘法大師や殿様に追われた大蛇が逃げ、尾だけ見せて穴に隠れた。 2016.12.31 信夫の大杉福島県福島市:笹木野に大杉があり、その精が美男子と化して村の娘に通っていた。 ささやき橋福島県福島市:笹木野の大杉で造られた橋が、夜になると通じていた娘を想ってささやいた。 里屋橋福島県いわき市:村のさとという娘と通じていた大ケヤキが切り出されたが動かず、さとの歌声で動いたという。 舞木福島県郡山市:数千年の大櫟が土地を覆っていたが、これを伐り倒す方法をヨモギが教えた。 泉田の松の木のはなし福島県伊達郡国見町:泉田に地を陰が覆う大松があったが、そこに住む蛇が村の娘に通ったという。 大杉の精静岡県静岡市葵区:姫が大杉の精に見初められたので、大杉を伐り舟を造り、姫を乗せ川に流した。 2016.12.29 猪苗代湖の龍神福島県郡山市:猪苗代湖の深淵、三把菅には龍神がすむといい、そこは魔の湖でもある。 三把菅福島県郡山市:三把菅では度々水難事故が起こるが、その底には竜宮の門があるとも、主の大亀がいるのだともいう。 湖の主福島県郡山市:難船し漂流から助かった男たちは、二年前に湖上の大赤亀を見たのだといった。 湖底に沈んだ四十八ヶ村福島県郡山市:大同元年の磐梯山の噴火で猪苗代湖ができ、その底には四十八の村が眠っていると、土地では伝える。 2016.12.23 無行沼と貴船神社福島県喜多方市:むけの朔日に休みをおかした吾平は、無行沼の女に引き込まれてしまった。 子安観音福島県喜多方市:都の将軍が奥州に来た際、この地で夫婦の契りを交わして子をなした娘は、無行沼の大蛇であった。 八蛇沼の大蛇福島県耶麻郡西会津町:安座はかつて大沼で百尋もある雄大蛇がいたが、大地震で沼の水が抜け死んでしまった。 おふじさん福島県会津若松市:鎌沼の主がとる人身御供に、おふじさんという娘が名乗り出て沈んだが、数日後空から舞い降りてきた。 古伝ヶ淵福島県河沼郡湯川村:古伝が淵に八百年住むという美女が次郎という若者を見初めたが、美女は河童だという。 大蛇の子鹿児島県薩摩川内市:子のない百姓夫婦のところへ若く美しい女の巡礼が来たが、お産をしなければならないという。 大浪の池鹿児島県志布志市:床次の子のない夫婦が竜神に願い授かった娘が、年頃になって霧島山の池に行きたいとせがんだ。 蛇になった娘鹿児島県指宿市:七歳になっても歩けない娘がいたが、水汲みの様子を見ると七又の角の生えた姿であった。 笙を吹くソンビ韓国・慶尚北道慶州市:ソンビの笙の音に惹かれた美しい娘が来るが、娘は池の龍であり旱魃となってしまう。 2016.12.20 おせんが渕と蛇ねぶり石福島県郡山市:渕に鉈を落としたおせんは、これを取ろうとして大蛇に呑まれてしまった。 おせんが渕福島県郡山市:鉈を落としたことを姑に叱られると悲嘆したおせんは、入水して大蛇となり姑を呪った。 機織御前と沼ヶ渕福島県郡山市:婚家がいやで入水した娘のいる渕に、宮司が鉈を落とし機を織る美女に出会った。 御前清水福島県郡山市:相思の若者との間を裂かれたお千代はオボケ沼に入水したが、機をよく織り機織御前と呼ばれていた。 千代ヶ崎福島県郡山市:相思の若者が旅に出ている間、お千代のもとには若者そっくりの蛇聟が通ってきていた。 2016.12.19 蛇明神と大藤福島県須賀川市:大蛇を祀った祠が大杉の根元にあるが、大きな藤が生え杉に巻きついた。 丸山大蛇と藤の花福島県大沼郡会津美里町:丸山の大蛇が殿様の邪魔になるといわれ去ったが、山を巻く藤が咲き誇った。 藤石の藤と櫟福島県郡山市:山奥の大石が割れ、その渕から藤が出て、大櫟にからみついた。 蛇嘗石福島県郡山市:蒲倉に大蛇が嘗めたくぼみがあるという蛇嘗石がある。 蛇冠石福島県郡山市:三代宿近くの山腹に、大蛇が舌で落石を止めた跡があるという蛇冠石がある。 蛇なめ石のこと福島県伊達市:蛇の舐めた跡があるという大石が動かなくなり、女の髪をよった綱で引いたら動いた。 白蛇大神のこと福島県伊達市:女神山麓の豪農が白蛇に絡まれ切り捨てたが、蛇塚として祀った。 横山台の蛇塚福島県いわき市:小川江筋開鑿は蛇に悩まされたが、みな捕えて埋め蛇塚に弔った。 2016.12.17 蛇に見込まれた娘福島県大沼郡会津美里町:娘に通っていた大蛇が正体を知られ、追ってきたので母娘は菖蒲の茂みに逃げた。 物を食わぬ嫁さま福島県いわき市:物を食わぬ嫁の正体は大蛇で、菖蒲の前に一度去ったが、蜘蛛となって再度男を襲った。 竜の笛福島県いわき市:蛇岸淵の龍が歌をうたい、これを聞いた若者が、龍の歌の音の笛を作り上げた。 ショウブ湯の由来福島県伊達郡川俣町:山伏が大蛇に追われて菖蒲の茂みに隠れたら、そのきれいさに見とれた蛇に見つからなかった。 夏のマムシ福島県西白河郡泉崎村:寝ていたマムシがチガヤにつんぬかれたという話があるが、チガヤの幼生を夏のマムシという。 雲仙湖の大蛇鹿児島県出水郡長島町:雲仙湖の大蛇が人の嫁に来たが、残した目玉を殿様に取られ、雲仙を崩した。 大工とハブ鹿児島県大島郡龍郷町:大工や鍛冶はハブを使役するといい、ハブに咬まれると彼らに恨みを買われてないか心配した。 2016.12.15 おねこさま福島県相馬郡新地町:杉目の大槻神社は、蚕をネズミから守る「おねこさま」を貸してくれたが、それは蛇だともいう。 深山さま福島県伊達郡国見町:深山神社の蛇来て、蚕の繭をねずみから守ってくれるので、卵をあげたものだった。 お滝神社の絵馬福島県伊達郡国見町:お滝神社でネズミ除けの蛇を借りたが、おさかぶといって、一尋もあるが尾の短い蛇だという。 オチカミさまと安産福島県いわき市:山の神のそばにオチカミという祠があって蛇を祀り、山の神のお使いだともいう。 中村の蛇桜福島県河沼郡柳津町:中村の葬列が丘の桜を通りかかると、桜に大蛇がおり棺を巻き上げようと猛った。 池の主鹿児島県姶良市:住吉の池の大蛇が人身御供をとったが、訪れた坊さんがヒョウタンで人形を作るよう教えた。 2016.12.13 巳待供養塔福島県河沼郡湯川村:干天の中佇む侍に問うと、自分は石碑の巳待供養塔なのだといった。 孫左衛門のはなし福島県福島県いわき市:船主になりたい孫左衛門は主になりたいと願を掛けてしまい、弁天さんに蛇にされてしまった。 カエルの娘福島県相馬郡新地町:わがまま放題で婿を取らぬカエルの娘を水神沼の大蛇が見染めて追ってきた。 おろち柳福島県郡山市:牛右衛門が堤の柳に忘れた大金を守ったのは、昔彼に助けられたそこのおろちであるといわれた。 桜木渕のオロチ福島県南会津郡下郷町:己作が桜木渕に忘れた大金を守ったのは、そこのオロチであるといわれた。 けちんぼと嫁鹿児島県熊毛郡南種子町:けちんぼの男が飯を食わぬ女を嫁にもらったが、覗くと嫁は頭の後ろの大口で大飯を食っているのだった。 2016.12.11 反四郎坂と白兎福島県河沼郡柳津町:飯谷山の神の使いという白兎を撃とうとした反四郎は、大雪崩に襲われ死んだ。 飯谷神社と野老沢福島県河沼郡柳津町:兎を追い飯谷山頂に至った船木光景は、龍蔵権現を名乗る仙人に祀るよう告げられた。 白沼のおこり福島県河沼郡柳津町:白沼は影の映った者を引くが、飯谷山の大蛇が移り住みヌシとなっているという。 頭の三つある大蛇の話福島県須賀川市:白方神社の使いである三頭の大蛇の悪行ひどく、旅の坊様が調伏した。 大蛇の通った道福島県大沼郡会津美里町:大蛇が土地を見つけ、山奥で参ることもできぬ会津総鎮守を平地に遷した。 竜になったうさぎ福岡県福岡市西区:宋から帰国する大応国師が助けた兎が、嵐の海を切り開き、竜と化した。 じゃ松鹿児島県指宿市:素性の知れなかった夫との間にできた三人の子が、蛇の肌のような松と化した。 七つの瓶鹿児島県大島郡喜界町:それぞれ瓶を与えられた七人の子どもが海に流されてしまい、その瓶と死体は村人に祀られた。 出潮・退潮・津浪の理由韓国・大邱広域市:海の底の大穴にすむ大鯰の動向で、潮の満ち引きや津波が起こる。 2016.12.07 化身した黄金の鮫福島県東白川郡鮫川村:中野の長者の娘が池に飛び込み黄金の鮫となり、自分は主の鮫だったのだと告げた。 鮫の松川様福島県東白川郡鮫川村:入梅のころに鮫が杮落としに上ってくるが、見ると目が潰れるなど言った。 鮫川村の由来福島県東白川郡鮫川村:江州から男を追ってきた女が川に流され、鮫となって上ってくるので鮫川という。 紫肝福島県東白川郡鮫川村:相馬の殿様は紫肝なので、船に乗っていて鮫に狙われた。 菊田浦の大鮫福島県いわき市:相馬の殿様が松川磯の大鮫を射て、数年後に逆襲された。 七所弁財天鹿児島県南さつま市:一乗院の上人のもとにいた七人の美女が七所の弁天としておさまった。 2016.12.03 虹を織る姫福島県福島市:山奥の淵で機を織る虹織姫と会うことを夢見てしまう櫛作りの若者がいた。 機織御前福島県二本松市:安達太郎に羽衣を奪われ女房となった天女は、羽衣を見つけ天に帰った。 大蛇きれいな女房に化ける福島県伊達市:ケチな男の所に来て女房となった機織りのうまい娘の正体は大蛇であった。 火種子鹿児島県大島郡与論町:ミロクのホトケとシャカのホトケが世の中の所有を争い、負けたミロクのホトケは火を隠し竜宮へ去った。 天人女房鹿児島県大島郡和泊町:長者ミカルシシメに羽衣を奪われた天女が妻となったが、羽衣を見つけて天に帰った。 龍泉韓国・慶尚北道安東市:この子の寿命は短いが、昇天する大蛇に供えることにより富がもたらされ、次子も生まれるだろう、と告げられる。 2016.12.01 鮫川の御前淵福島県いわき市:鮫川の御前淵には機を織る女がいるといい、七月七日に淵に機を流す。 水の中に御殿のあった話福島県いわき市:樵夫が山刀を淵に落とし取りに潜ると、水底には御殿があり機を織る姫がいた。 乙女淵・御前淵福島県いわき市:乙女淵(御殿淵)には、紅花を摘みに行って淵の御前様に魅入られた大家の娘がいるという。 御前淵の鮫と金の斧福島県いわき市:御前淵に斧を落とした爺が、淵の鮫に金銀の斧を差し出された。 蛇がん淵福島県いわき市:淵の主の大蛇の嫁となった娘が、蛇の髭で織った反物を贈ってきた。 修どんと蛇鹿児島県薩摩川内市:修どんの飼っていた蛇が大きくなり悪さをするので叱ると、蛇は目をえぐるよういった。 2016.11.30 よき沼茨城県水戸市:木こりが沼によきを落としたら、姫が現れ金の斧を差し出した。 洞窟で機を織る姫茨城県北茨城市:五浦のチャンポン洞穴の中に入った伍助は、中で機織る姫にもてなされた。 食傷丸茨城県那珂市:斎藤家の作男が蛇が草を食べ消化したのを見て、真似て大食い競争でその草を使った。 機織伝説福島県南相馬市:滝の桜を伐ろうとした二堂は、鉈を滝に落としてしまうが、鉈を取ったのは滝の乙姫だった。 安兵衛さまの話青森県弘前市:人を丸呑みにした大蛇が草を舐めて消化したのを見た安兵衛は、その草を用いてふるまいで欲張ろうとした。 青い薬草北朝鮮・咸鏡南道金策市:助けた子に裏切られた老人に、同じく助けられた蛇が恩返しする。 2016.11.27 鉄の針茨城県那珂市:女房の上から落ちかかろうとする蛇が躊躇しており、見ると女房の襟に針があった。 村人の難儀を救った鷹茨城県那珂市:村を困らせる大蛇がいたが、鷹を襲おうとして返り討ちにあって殺された。 青大将のむくい茨城県那珂市:へっついの穴に隠れた大蛇に熱湯を注いで殺したが、その女が翌日ただれて死んだ。 白髭神社青森県八戸市:市川町橋向の白髭神社は武内宿禰を祀るが、旧記に竜神と呼ぶとある。 龗神社青森県八戸市:龗神社は法霊さんと呼ばれ、かつて法領という修験が竜神に身を捧げたのであるという。 針と大蛇韓国・釜山広域市:娘に通う男に針糸を付けて追うと、裏山の窟で針に刺された大蛇が死んでいた。 2016.11.26 御前滝茨城県高萩市:蛇がいるという滝の話を光圀さんが聞いて見にやってきた。 上君田の十殿様茨城県高萩市:十殿神社から出た大蛇を見て、水戸様はこの神社の取り潰しをやめた。 おりわ峠茨城県高萩市:ごぜさんに大蛇が、山を噴火させるが、村人に教えたら命はない、といった。 花園神社と七ツ滝茨城県北茨城市:七ツ滝の四ツ滝の滝壺に住む大アワビが花園神社の御神体である。 薬師さまと片目の蛇青森県八戸市:侍夫婦の妻が助けた蛇が薬師さまで、矢を受けた夫の目を治してくれた。 大ムカデ退治韓国・京畿道安養市:娘が養っていたひき蛙が、ムカデの生贄となった娘を助けた。 2016.11.23 膳棚長者の話茨城県潮来市:浅間塚の山上に長者がおり、村人たちに膳椀を貸してくれた。 大膳池の大蛇の話茨城県潮来市:釣りに行き、大膳池の主という大蛇を見た村人二人が死んでしまった。 蛇妻坂茨城県潮来市:近所の嫁を取るなど村を困らせた片岡池の大蛇が討伐され、坂途中に埋められた。 無所だめの大蛇茨城県水戸市:大蛇を捕らえた蛇捕り名人は、蛇が妊娠しているのを見て、殺さずに逃がした。 自性寺の白蛇茨城県行方市:自性寺創建の際に寺を取られた円通寺の住持が、片目の白蛇となって寺にまとわりついた。 かためのへび東京都東村山市:村をよく助けた片目の法印がいたが、志半ばで病に倒れ、片目の蛇となって橋を守った。 ホロド沼の大蛇青森県八戸市:ホロド沼の主の大蛇を退治したところ、七つの筋に水が分かれ出て、沼は干潟となった。 赤保内の殿様の娘青森県八戸市:大蛇に娘を喰われた殿様が大蛇を討伐したが、因んだ字名が色々にある。 如意珠と青大将韓国・江原道原州郡:新郎を食うという大蛇を新婦が問い詰め、蛇の口から如意珠を手にした。 2016.11.21 潮来の弁天様茨城県潮来市:潮来弁天様には、蛇の棲みかとしてたくさんの瓶が奉納されていた。 弁天様を田圃に遷す田植茨城県行方市:道祖神に追われて弁天さんが高台に移ってから米がとれなくなったので、田植えの時だけ下ろすようになった。 白蛇弁天様茨城県水戸市:男と蛇のように絡み合っていた養女が命を絶たれ、悼んで弁天と祀られた。 弁天様とお里茨城県笠間市:弁天さんに授かった娘が、若者と恋仲になるが、言い出せずに苦しみ姿を消した。 大蛇とふくべ茨城県笠間市:吾国山の神に授かった娘が、蛇に呑まれそうになり、成人するまでは、と猶予をもらった。 龍神山茨城県石岡市:龍神山の雌竜が乙女となって柏原池を散策し、若侍と出会った。 厄年の大蛇石川県鹿島郡中能登町:二十五歳になったら大厄に遭う運命の子を道行きの神さまが縁あって守ってくれた。 蛇婿と脱殻節句の由来青森県むつ市:蛇の嫁に行った娘が里帰りに大きな脱殻を残していくようになった。 ムゲガラ節句青森県むつ市:むけの朔日・ムゲガラ節句のむつ市の報告。 2016.11.18 天王免のクロ茨城県潮来市:孝行息子が嵐にあって川を渡れなかったが、水神森の蛇が橋となり渡してくれた。 利根の竜神茨城県潮来市:大旱魃の折、卜竜というみすぼらしい坊さんが、親切にしてくれた村人のため雨を降らせよう、といった。 鎮守境内の蛇塚茨城県潮来市:延方鎮守裏には蛇塚があったが、金色の玉を掲げ踊り狂うような蛇の群れが見られた。 大蛇の橋山形県南陽市:帰城を急ぐ殿様が小岩沢の氾濫で足止めされが、大蛇が橋となり渡してくれた。 蛇が橋静岡県田方郡函南町:三島大社から帰る頼朝が増水で足止めされたが、蛇が橋となり渡してくれた。 娘の涙青森県上北郡東北町:吝嗇のおかみが蛇のような沼の主となり、娘を生贄にさせた。 2016.11.15 朝房山の蛇茨城県笠間市:晡時臥山の努賀比羊が神の子の蛇を生んだが、昇天する際甕にとらわれた。 佐白山の雷神茨城県笠間市:笠間城の天守櫓の下に佐白山の雷神「おたけのじょう」の棲む穴があるという。 佐白山の大蛇退治茨城県笠間市:笠間城の天守櫓の下に大蛇が出、家臣の軽部弥次郎の鉄砲で討ちとられた。 雷様の箱宮茨城県水戸市:黒磯の加茂神社には雷様の箱宮があり雨を降らせたが、旱魃の際にはたびたび近村のものにとられた。 朝寝坊山茨城県水戸市:大足にはダイダラボウという大男がいたが、村人のために日を遮る山を移した。 八の太郎の誕生青森県八戸市:十日市の娘のもとに、八太郎沼の大蛇が通い、生まれたのが八の太郎だった。 蛇婿入り青森県下北郡東通村:娘に子を宿した蛇が、なめくじを飲ませると子が下りてしまうと言っていた。 イシミの大蛇の夜光珠韓国・慶尚北道蔚珍郡:聖留窟にイシミと呼ばれる大蛇がいたが、これの持つ夜光珠をとろうとした壮士がいた。 ウルソーの悪龍韓国・大邱広域市:二つのウル沼があり、イシミという悪大蛇がいたが、馬の血を塗った手甲で捕らえることができた。 2016.11.14 稲田姫の大蛇退治茨城県笠間市:大蛇という盗賊が稲田姫を襲ったが、返り討ちに一刀両断された。 稲田姫の好井茨城県笠間市:稲田神社奥宮の好井に姫が影向し、自分は稲田姫であり、祀るよう言った。 稲田姫と茶だち茨城県笠間市:蛇に追われた稲田姫が、茶に躓き松で目をついたので、稲田ではこれが禁忌となる。 稲田姫神社の大蛇茨城県笠間市:坊さんが稲田神社に参った時に襲った化け物たちは、社を乗っ取った大蛇の仕業だった。 三瓶神社の由来茨城県笠間市:鹿島明神が徳蔵の八瓶をもらい、運びきれずに置いて行った三つの瓶が三瓶神社にある。 徳蔵姫茨城県東茨城郡城里町:徳蔵には美人が出るが、昔八瓶山の八頭の大蛇に美しい娘は呑まれたのだという。 小川原記青森県三沢市:出奔した父を探す姉妹が陸奥の地に至り、父娘ともども水神となった。 森島と大蛇韓国・済州特別自治道西帰浦市:森島の大蛇が昇天を望んだが、龍王が海中に隠した夜光珠を見つけることなく死んでしまった。 2016.11.13 蔵後の池の主茨城県稲敷郡美浦村:生田長者の蔵の裏の池の大蛇が、娘となって舟を頼み、対岸に渡った。 金持の娘と蔵の中の美人茨城県土浦市:金持ちの娘が蔵に入ると、恐ろしいほどに美しい女がおり、見つめられた娘は病み死んでしまった。 やけどの薬を買いにきた美女茨城県稲敷市:佐原の薬屋に来た美女は、須賀津の野原燃しでやけどした弁天さまだと噂された。 とびら淵茨城県高萩市:摺鉢山の池を切ったとき、女が子と旗竿を抱えてとびら淵に入ったが、これが主の大蛇だという。 横川滝茨城県高萩市:水戸の黄門さまが横川滝の話を聞き、入ってみると、岩の段の上にお姫様がいた。 蛇の子八郎青森県つがる市:八郎の父は木樵だったが、蛇が女になって来て、嬶になって八郎が生まれた。 2016.11.11 宮下の弁天様茨城県かすみがうら市:宮下に来た旅の一座が大蛇を殺し、数年して村が祟られた。 権現山の大蛇丸茨城県かすみがうら市:志筑藩主の息子保親が権現山の大蛇を斬り、祟るので太刀を奉納した。 土呂之助と亀茨城県行方市:土呂之助が北浦の大亀を射たが、後に旅先の宿でその甲羅に会い、祟りを受けた。 娘、鐘となる青森県五所川原市:縁談を断られ追ってくる男から逃げた娘が鐘に隠れたが、龍となって鐘と男を溶かした。 2016.11.10 男池の大蛇茨城県かすみがうら市:霞ケ浦を挟んで男池と女池があり、雌雄の大蛇が逢瀬をした。 竜宮からの贈りもの茨城県石岡市:国分寺に竜宮から雌雄の鐘が贈られたが、雌鐘が盗まれ霞ヶ浦に沈んでいる。 逢いこ滝・一茨城県高萩市:逢いこ滝では、海から来る蛇と山から来る蛇が出逢う。 逢いこ滝・二茨城県高萩市:大北川の主の蛇の姫に海から逢いに来るのは、亀とも鮫ともいう。 逢いこ滝・三茨城県高萩市:大北川の主は竜蛇の男で、海から逢いに来るのは女で鮑だという。 鯛島と清暑島和歌山県東牟婁郡串本町:鯛の娘と蛇の息子が恋しあったが、別れ別れになって石になってしまった。 蜘蛛の恩返し青森県弘前市:嫁に来て見事な機を織ってくれた娘は、かつて助けた蜘蛛であった。 広静堂のイムギ韓国・済州特別自治道西帰浦市:広静堂の神はイムギ(大蟒)と信仰されたが、牧使がこれを斬ってしまった。 2016.11.07 蛇女良茨城県行方市:佐々木定綱の子孫が領していたが、全身鱗の生えた娘が生まれ、蛇女良と呼ばれた。 蛇の子を生んだ娘茨城県行方市:井の上の娘に男が通ったが、それは権太夫池の主で、娘は蛇の子を生んだ。 きもなし弁天茨城県笠間市:高坂城の殿様に白子の娘がおり、十九の娘の生き肝を飲ませれば治ると言われた。 蛇女房青森県むつ市:蛇の女房との間に子をなした男が目を病んだが、女房の目玉をもらい治った。 2016.11.06 野々井の鰻茨城県石岡市:府中六井の野々井には大鰻がいたが、補殺したところ三日三晩血が川を流れ続けた。 流権現と八つ目鰻茨城県行方市:椎井に八つ目鰻がいて、鳥名木様の姫までさらったので、弓で射殺された。 シオヅケ坂とうなぎ塚茨城県行方市:七淵ヶ池の大鰻が射殺されたが、その肉は馬に七駄半にもなり、塩漬けにされ売られた。 釜井の大鰻茨城県稲敷市:立霧の池の大鰻が捕られたが、七日焼いても皮も焼けず、恐れられ池に戻され、生き返った。 池の主の知らせ青森県下北郡東通村:池の主が村を沼とするというのを知り、村人たちは釘を戸や塀に打った。 戸窓ふたぎ青森県十和田市:八の太郎という魔神を塞ぐため、戸窓や屋根に菖蒲・よもぎをさす。 金寧の蛇窟・一韓国・済州特別自治道済州市:蛇窟の大蛇が生贄をとったが、牧使がいさめ、蛇を討った。 金寧の蛇窟・二韓国・済州特別自治道済州市:蛇窟の前に遺体を置くジャンキナンという葬儀があったが、牧使がこれをいさめ、大蛇を殺した。 2016.11.05 白蛇になった鯉茨城県常総市:病床の父に食べさせようと捕った蛇沼の鯉が白蛇となった。 梅屋敷の大猫茨城県古河市:梅屋敷の妾さんが可愛がっていた猫が、殿様を蛇から助けようと大蛇と戦った。 親鸞聖人のお話茨城県坂東市:親鸞が鵠戸沼を渡ろうとすると、竜が現れ救いを求めた。 和尚さんと蛇青森県三戸郡五戸町:誤って主人の和尚さんを噛んでしまった蛇が、毒消しの朝顔を集めてきた。 蛇のお守り山形県米沢市:静田家の先祖が蛇を助け、蛇の王から蛇除けの護符と毒消しの薬の処方を授かった。 2016.11.04 蛇沼の鐘茨城県古河市:三国橋北にあった沼に鐘が落ち、蛇が巻き付いたとも、鐘が人を引き込むともいわれた。 大山沼の大蛇茨城県古河市:大山沼に大蛇がいたというので、祟りを防ごうとツジドメを六月にやるようになった。 池田沼の鐘埼玉県比企郡小川町:池田沼の上の寺の鐘が沼に落ち、鐘は大蛇となったという。 長田の勧請縄の伝説三重県伊賀市:蛇が男に化けて娘を攫うのを防ぐため、平尾の勧請縄ははじまったという。 たこと盲人青森県五所川原市:盲目の三味線弾きが、夜の山中で「たこ」と名乗る女に歌を所望された。 2016.11.03 ダイダラボッチ茨城県古河市:洪水を防げぬかんどりさまは、ダイダラボッチを呼び出した。 だいだらぼうと片目のどじょう茨城県結城郡八千代町:だいだらぼうという沼には鳥を呑むほどの片目のどじょうの主がいた。 湖と入水の伝承群馬県高崎市:木部の奥方が入水したのを榛名湖の水神が告げき来た足跡を阿久津という。 ゆうじんぼっち栃木県大田原市:山に龍神様の目という灯りが見え、山はゆうじんぼっちと呼ばれるようになった。 鱗の小判青森県下北郡佐井村:旅の娘が滞在し去る時に大金を残したが、娘は蛇でお金は鱗の小判だった。 水中明堂韓国・慶尚南道巨済市:海底に弥勒があり墓を造ったが、風水を違え福が半分になった。 2016.11.02 簀の子橋と臍の宮茨城県結城郡八千代町:山川沼には大蛇がおり、簀の子橋を葬列が通ると怒って祟った。 鷲明神と七色の沼茨城県結城郡八千代町:鷲明神には山川沼の大蛇の尻尾が蔵されているが、そこには酉の日に七色に変わる池もあった。 底見ずの池千葉県柏市:不動明王の森の池で、金の大蛇が戯れ池の水が七色に変わるのが見られた。 白がぶヶ子青森県弘前市:竜宮に松竹を流した甚吉は、お礼に白がぶヶ子という子を授かり、幸せになった。 2016.11.01 蛇池の大蛇・一茨城県猿島郡境町:蛇池の大蛇が、米に描いた千年の証文で騙され、印旛沼に去った。 蛇池の大蛇・二茨城県猿島郡境町:村人の濡れ衣を着せられる大蛇が忍びなく、僧が十年池を去るように言った。 蛇石の事宮城県岩沼市:慈覚大師が千を十と見せる証文で、地主の大蛇を騙し、熾烈な戦いとなった。 瓜姫子青森県上北郡七戸町:蛇聟からのがれた瓜姫子が、爺の助けた蛙に皺の皮をもらった。 龍になれなかったカンチョル韓国・慶尚南道巨済市:海中の深みに岩があり、下には龍になれなかった蛇・カンチョリが棲んでいる。 2016.10.31 男体・赤城の神争い栃木県日光市:男体の神は蛇となり、赤城の神は百足となり、中禅寺湖を取り合い争った。 奥日光のオンバ様栃木県日光市:志津には太郎山を育てたというオンバ様という乳母の石像がある。 二荒山神社の片目の蛇栃木県宇都宮市:使い姫の蛇が山中百足に片目を潰されたので、宇都宮の人は片目が小さい。 老神群馬県沼田市:赤城様の蛇が日光の百足と争い負け、老神の温泉で傷をいやした。 谷を取りに行った赤城の神群馬県沼田市:赤城さんは山中の藤を切って、日光から谷を取ってこようとした。 2016.10.30 大蛇塚栃木県真岡市:土地を拓く際に大蛇と闘いになったが、武甕槌尊の軍勢がこれを討伐してくれた。 智賀都神社の大蛇栃木県宇都宮市:智賀都神社を大蛇が七巻半し、鳥居まで頭を延して載せていたという。 小栗判官栃木県芳賀郡茂木町:小栗判官と契った大蛇が転生したのが鬼栗毛であるという。 うわばみ池茨城県筑西市:小栗判官の笛の音に、池のうわばみが娘と化けて現れた。 大蛇であった鬼鹿毛茨城県筑西市:城に出て殺されそうになった大蛇を小栗判官が助け、その大蛇が鬼鹿毛に化生した。 2016.10.29 ガニックレ蟹退治栃木県那須郡那珂川町:ガニックレという湧水淵の大蟹退治の話が出ると、やめてくれという見慣れぬ男が来た。 かまあな栃木県那須郡那珂川町:かまあなという湧水穴に大蟹が出、村の親分が危険と蟹を殺してしまった。 釜穴栃木県那須郡那珂川町:大事にされていた釜穴の鯰を隣村の者たちが取ろうとし、大地震が起こった。 滝の御前栃木県那須郡那珂川町:三輪の御城に滝の御前と呼ばれた美しい姫がいたが、姫は持ち寄られる縁談に興味を示さなかった。 へび山栃木県那須郡那珂川町:矢の入の奥の清水の湧くところに大蛇が棲み着き、皆は遠くから矢を射て退治しようとした。 2016.10.28 白龍弁天栃木県さくら市:稲荷は弁天を侍らせるもので、それを思い出し祀りなおした家はまた栄えた。 蟬が渕の白蛇栃木県鹿沼市:蟬が渕稲荷に白蛇が現れ、うわさが広がり大変なにぎわいとなった。 弁天の大蛇栃木県芳賀郡芳賀町:祖母ヶ井の弁天様には大蛇がいるといわれたが、祖母ヶ井の人には見えないのだった。 出石丸栃木県足利市:出石丸という大石があり弁天が祀られるが、そこの松は枯れてもまた蘇るという。 2016.10.22 大谷津の鏡が池栃木県芳賀郡市貝町:大谷津城の鏡が池は、霧を立て城を隠した。 釜が渕栃木県矢板市:釜が渕には霧が立ち怪音が響いたが、それは渕で死んだ蝮の悪霊のせいだという。 竜頭の角栃木県矢板市:庄屋の家に夕立とともに角と竜の頭骨らしき骨が落ちてきた。 竜の頭と竜の尾塚栃木県鹿沼市:干ばつの時、わずかに残った小倉川の水を竜が現れ飲み出してしまった。 竜の尾塚栃木県鹿沼市:干ばつの時、わずかな川の水を飲もうとする竜と川の竜が闘った。 釜が淵栃木県鹿沼市:想う釜之助が淵に落ち、狂ったように探すお藤は自分が竜となっているのを知った。 2016.10.20 花見が丘栃木県下野市:川合兵部の妻が悋気に狂い、夫と妾を食い殺して大蛇となった。 お小夜沼栃木県栃木市:夫のお百度参りを浮気と勘違いした妻のお小夜は、これを恥じて大蛇となる。 お経塚栃木県那須郡那珂川町:夫を疑ったことを悔い、妻は大蛇となったが、村に被害をもたらした。 大蛇の頭骨と木槵子茨城県結城郡八千代町:親鸞の大蛇済度に同道した弟子の信楽は、大蛇の頭骨を持ち帰った。 道場淵茨城県笠間市:道場淵の大蛇が洪水や舟の事故を起こすと噂され、親鸞が済度に訪れた。 掃部長者岩手県奥州市:掃部長者の欲深い妻が、赤い魚を食べ大蛇と化し、村を荒らすようになった。 2016.10.18 ぐみ好きな富造どん栃木県さくら市:怠け者の富蔵どんが虚空蔵さんのグミをとっていると、大蛇が迫ってきた。 星の宮の大蛇栃木県さくら市:旅人にも難儀をかける大蛇を虚空蔵さんが雷を頼み懲らしめた。 沼の井八竜神の由来の事栃木県那須郡那須町:高館の北方の沼に立った光は、宗隆に神助を与えた竜神であると名乗った。 水穴権現の大蛇栃木県那須塩原市:水穴権現の大杉に大蛇が棲みついたが、雷に打たれて死んだ。 ナリガミサマ岩手県大船渡市:雷は蛇の形などであらわされたが、同じく蛇神のホウリョウ神とは親戚だという。 2016.10.16 星の宮栃木県下都賀郡野木町:古い因習だと星の宮の鰻を食べた父の子が失明してしまった。 太平山と鰻栃木県栃木市:太平山神社はもと虚空蔵菩薩の星の宮であり、栃木の人は鰻を食べるのは厳禁だった。 鰻お小屋栃木県栃木市:太平山には鰻を放つ池があり、そこへ放った鰻は白くなったという。 栃木市と鰻栃木県栃木市:栃木市の大通の堀にも昔は鰻が沢山おり、密漁などしたよそ者は見せしめに高札場に立たされた。 虚空蔵さんの鰻と鱧栃木県栃木市:古書によると、虚空蔵菩薩の乗り馬は鱧であったのが誤って鰻となったのだという。 うなぎの背に乗った虚空蔵様栃木県鹿沼市:布施谷から鰻の背に乗って流れてきた虚空蔵さんを祀ったのが松崎の星宮天満宮だ。 虚空蔵さまとうなぎ栃木県さくら市:金蔵沼のヌシという大鰻がとられ、恐れられたが、無頼の三人ものが買い取り食ってしまった。 曽木神社の池のうなぎ群馬県富岡市:曽木神社の池には目の病が治ったお礼の鰻が放されたが、池に入ると片目となるのだという。 虚空蔵さんと八ツ目うなぎ埼玉県志木市:三貫田の虚空蔵さんの池に入った鰻は八つ目うなぎに変わってしまうのだという。 2016.10.13 釜ヶ渕艶聞記栃木県さくら市:京に住む奥州安倍の女が蛇となり、源頼義の軍を釜ヶ淵で討とうとした。 八龍山栃木県河内郡上三川町:伐られた夜哭きの銀杏の森から八頭の大蛇が現れ、僧に鎮められ塚山となった。 糠塚山の蛇娘栃木県鹿沼市:平六が山中狩りに行き、蛇の化身である娘に酒の池をもたらされた。 蛇王様栃木県小山市:美少女の女中おまつはねたみを買って闇討ちにあい、その親ともども蛇となった。 2016.10.11 死者が蛇になって出てくる栃木県小山市:嫁とあまり仲の良くなかった姑が、死んで蛇となり蔵に出た。 十二瞽女橋栃木県塩谷郡高根沢町:門付けに来た瞽女が橋から川に落ち、それから橋のたもとに白蛇が出るようになった。 文谷の白蛇栃木県芳賀郡市貝町:仲間を殺した米問屋に、殺された者の怨念が白蛇となって出た。 稚児が淵栃木県那須塩原市:稚児が入水し淵の大蛇となり、自分を抑える名刀を奪おうとした。 三つの石栃木県日光市:厳しい取り立てで村人に殺された日光の坊さんが、蛇となり蛇石となって毒水を出した。 白い蛇栃木県栃木市:餅をつまみ食いしたと誤解され殴り殺された嫁が白蛇となって家に出た。 餅食わず福井県福井市:黒丸の旧家では、正月餅を煮ると鍋から白蛇が出るという。 2016.10.09 赤蛇と白蛇栃木県大田原市:大豆田湯泉神社の杜には、番の赤蛇と白蛇が棲んでいたが、その生まれ変わりの赤玉をもった蛇を殺した若者の子が呪われる。 こがら溜の大蛇栃木県芳賀郡市貝町:こがら溜の大蛇を討伐した二人の若者が病で死に、家も衰えた。 大蛇退治栃木県小山市:鉄砲の名人が村に現れた大蛇を仕留め、その頭を焼酎甕に漬けて蔵に持っていたという。 小蛇が井栃木県小山市:道場通いの男が小蛇が井に住むという大蛇に追われ、病みついてしまった。 石室の大蛇栃木県矢板市:鉄砲打ちが鹿笛を吹くと大蛇が襲ってきたので、これを仕留め、話題となった。 2016.10.08 三夜さま栃木県鹿沼市:逃げてきた姫が山の杉にかくまわれたが、姫を守ったのは大蛇であった。 蛇光寺の大蛇栃木県さくら市:影に村を助けてくれた和尚さんが見なくなり、寺に行ってみると大蛇が死んでいた。 道閑坊栃木県宇都宮市:道閑坊という子らに恐れられる者がいたが、正体は蛇ではないかと噂された。 蝮の前生栃木県芳賀郡茂木町:棒手振りの男が姫に懸想したが、会える機会に寝てしまい、悔しさから蝮になってしまった。 蛇をまつった長持栃木県日光市:安永の頃、蛇を飼い祀ることで富貴が得られるという長持が売り出されていた。 とうびょう蛇の話岡山県苫田郡鏡野町:お清の嫁いだ家では、ナンドの奥に何千匹もの蛇・とうびょう蛇を飼っていた。 2016.10.07 竜だった妻栃木県佐野市:吾作が助け夫婦になった娘は、三年したら行かなければならないといった。 大藤になった大蛇栃木県塩谷郡高根沢町:正体を見られた蛇女房は、夫と子を追い、巻きつくと藤の木になった。 食わず女房と軒菖蒲栃木県さくら市:飯を食わぬ嫁の正体はネズミなどを食べる大蛇だった。 食わず女房栃木県芳賀郡茂木町:飯を食わぬ女房を不審に思い覗くと、女房は頭のつむじの中へ飯を入れていく竜だった。 辰巳おろし福島県南会津郡南会津町:欲深な炭焼きが飯を食わぬ嫁を貰ったが、その正体は大蛇だった。 2016.10.06 沼が原古伝栃木県那須塩原市:片岡村の長者のもとに女が訪れ妻となり懐妊したが、その産屋を見ないよういった。 めくらの蛇栃木県那須塩原市:会津の塗り物師が山中で出会った女と暮らすが、女はかつて男が助けた蛇だった。 大沼栃木県矢板市:片岡の長者を訪れた蛇女房は、長者は蛇の夫の転生であると告げた。 天女の恩返し福島県南会津郡下郷町:那須の八郎という強弓の武士が助けた大蛇が、娘となって恩返しに来た。 2016.10.05 蛇窪と蛇場栃木県矢板市:仲の良い夫婦大蛇に嫉妬した高原山の女神が大噴火を起こし、大蛇を別れ別れにした。 蛇竜権現栃木県矢板市:襲った大蛇を切ってしまった百姓の女房が祟られ、後に蛇は蛇神・蛇竜権現と祀られた。 大蛇の逃げ路栃木県塩谷郡塩谷町:高原山から逃げてきた大蛇の這った後に、作物の育ちにくい通路ができた。 蛇留淵と三境坊群馬県桐生市:村を襲った白大蛇を三境坊が淵に封じ、この淵を蛇留淵といった。 2016.10.04 蛇聟入栃木県那須烏山市:なかなか聟の来ない娘のところに来たのは、氏神である大蛇の侍だった。 軒菖蒲の由来栃木県さくら市:蛇の子を菖蒲湯で堕ろしたのにちなみ、軒に菖蒲などを刺す。 うまれっ子淵栃木県那須郡那須町:蛇の子を堕ろした娘は、それを黒川の淵に沈めた。 寺子の蛇沢栃木県那須塩原市:娘に餌をもらっていた蟹たちは、娘をたぶらかす蛇に怒って蛇を切った。 蛇の子を生んだ話栃木県矢板市:寺山と平野の男女の中に嫉妬した大蛇が、男に化けて訪れた。 牛方に化けた蛇聟栃木県日光市:女の所に通えなくなった牛方は、蛇に代わりに行ってくれるよう頼んだ。 2016.10.01 梅ノ木堰の伝説栃木県芳賀郡芳賀町:大島の奥さんが寝伏していた時、侍が通い世話を焼いてくれた。 竜宮のお膳栃木県芳賀郡芳賀町:大島の家奥の八畳間に住む娘に、毎夜若い侍が訪ねてきた。 娘と白蛇栃木県大田原市:娘の前に出る白蛇は、娘には小さく見えたが他の人には大きく見えた。 蛇体奇談栃木県那須郡那須町:芦野の女房に、東竜山の主だという男が子を産んでくれと頼んだ。 2016.09.30 蛇ぜめにあった村のてえ群馬県高崎市:村の榛名神社の蛇に疑いを持った村の衆が、蛇の大群に囲まれた。 白山神社の白蛇群馬県高崎市:白山神社の大木のうろに白蛇がおり、口の中の病に効験があると信仰された。 オトボウナマズ群馬県前橋市:清水川にオトボウナマズという鯰がおり、捕った人が呼びかけられるなどした。 吉原堰の大蛇群馬県前橋市:吉原堰の大蛇が住処を移す際、娘に化け馬方を頼んで行った。 お花ヶ池の由来群馬県前橋市:膳を壊したお花は、悩みかんざしで池を掘った。 蛇玉ぁ見た娘群馬県佐波郡玉村町:娘が見ると金運が良くなるという蛇玉を見た。 ヘビダマ群馬県伊勢崎市:ヘビダマは敏感に解けて逃げてしまうので、めったに見られない。 諏訪石群馬県利根郡みなかみ町:文化年間の蛇押しで伽立に迫った土石流を、先頭の大石がそらした。 大日向神社の大蛇群馬県甘楽郡南牧村:大日向神社の御神体は、諏訪湖の大蛇の尻尾に目ができ、大蛇となったものだという。 長坂の白蛇大権現山形県新庄市:白蛇大権現は歯の痛みを止める神として知られ、白山と関係が深い。 2016.09.29 蛇川の由来群馬県太田市:土産を所望したら燕が蛇を持って来たが、蛇はあふれるほどに増え、川を埋め尽くしてしまった。 ツバメのおみやげ群馬県太田市:欲の深いばあさんがツバメに土産を要求し蛇を得たが、蛇は大変な大蛇となってしまう。 ツバメの土産群馬県前橋市:ツバメの持ってきたかぼちゃの種のような蛇の卵から蛇があふれ、蛇屋敷になってしまった。 ちじん鳥の予告群馬県多野郡上野村:毎年巣をかける鳥が巣を作らないと、その家には禍が起こる。 しっぽのない赤いヘビ長野県岡谷市:ツバメが落とした夕顔をそだてると、実から蛇があふれ、家は潰されてしまった。 つばめの恩がえし千葉県木更津市:巣をかける礼にツバメの持ってきた種から悪いマムシを駆逐する蛇が出てきた。 蛇沼の話宮城県石巻市:燕がもたらした南瓜から小蛇がたくさん出、池に捨てると大嵐となった。 2016.09.28 蛇渡り稲荷群馬県高崎市:夢枕に立った白蛇は、那須野から来た九尾の眷族である、といった。 石原の賀茂神社に鳥居のない由来群馬県太田市:例幣使を襲おうとした蛇のことで、石原賀茂神社には鳥居がない。 野木様と例幣使群馬県太田市:例幣使に挨拶に出るよう言われ、野田の明神様は蛇の姿で現れた。 明神さまの本体栃木県下都賀郡野木町:野田明神は蛇で、偉い神様への挨拶に、その頭を鳥居の上に乗せて現れた。 岩清水稲荷栃木県塩谷郡高根沢町:岩清水稲荷の近くの沼には稲荷様が乗る川蛇様が棲むという。 2016.09.26 赤堀道元の娘群馬県伊勢崎市:俵藤太の恩で小沼の大蛇からもらった赤堀の娘が、十六で蛇体となり小沼に入った。 田原藤太の蜈蚣退治群馬県伊勢崎市:赤堀から出た藤太は、蜈蚣のお化けを退治した。 田原秀郷の蜈蚣退治群馬県伊勢崎市:毒島城を守る蜈蚣を田原秀郷が毒で殺して城を落した。 赤堀村の毒島城物語群馬県伊勢崎市:囲む湖水の大蛇が守る毒島城は三浦賢庭に水を払われ落とされた。 赤堀村の悲恋の千鳥姫群馬県伊勢崎市:赤堀天幕城の千鳥姫に、五目牛の蛇が若者となって通った。 藩主の息子と道元の娘群馬県伊勢崎市:高崎藩主の息子と道元の娘が恋に落ちたが、身分の違いを嘆き、娘は小沼へ身を投げた。 秀郷と道元の娘群馬県前橋市:赤城の百足に子をとられる大蛇に田原藤太秀郷が合力し、もらった娘を赤堀に与えた。 蛇になる十六の娘群馬県前橋市:赤堀道元の娘は赤城の申し子なので、十六の時に蛇体となり小沼へ入ってしまった。 蛇体の娘群馬県前橋市:赤堀道元の娘は生まれながらに蛇体で、ついには小沼に入ってしまった。 見そめられた道元の娘群馬県前橋市:道元の娘は十六の時に小沼に行き、小沼の主に見初められてしまった。 身代わりの蟹群馬県前橋市:十六の娘は赤城へ登るなというが、登るときは蟹を身代わりに小沼に放った。 ムカデ鳥居群馬県桐生市:橋となり秀郷を渡したムカデがおり、それで板橋にムカデ鳥居を造った。 近戸神社の鞍掛け石群馬県桐生市:月田の近戸神社裏には、小沼へ行く道元の娘を乗せた馬の鞍をかけた石がある。 十六の娘群馬県桐生市:道元の娘は赤城の申し子だったので、十六で蛇体となり小沼へ入った。 殿様に懸想された道元の娘群馬県桐生市:道元の娘が殿様に懸想され、娘は湧丸の寺に逃がされた。 小沼を掘り割った道元群馬県桐生市:道元の娘は小沼を掘り割らせるために自ら小沼に入った。 赤堀家のヘビ子群馬県太田市:道元の娘は蛇であり、何代かごとに蛇子が生まれたという。 道元の娘と粕川群馬県太田市:道元の娘は小沼から流れ来る粕川の水で髪を洗っていて、気が変になってしまった。 船に乗る娘群馬県利根郡みなかみ町:殿様の娘に赤城の沼の蛇が通い、姫は船に乗って帰らなかった。 赤堀の人身御供群馬県邑楽郡大泉町:赤堀では小沼のムカデが白羽の矢を立てたが、俵藤太がムカデを退治した。 野尻湖の主長野県上水内郡信濃町:野尻湖の夫婦蛇は生まれる子を地震滝の蟹に毎年食われてしまった。 2016.09.18 借りて来た大蛇群馬県前橋市:お諏訪さまの蛇を疑った人に大蛇が現れた。 蛇に見放された村の衆群馬県前橋市:鼠を追ってくれた蛇のケチに怒った人の所にはもう蛇は来なくなってしまった。 賀茂さま蛇群馬県桐生市:賀茂神社のアオダイショウは賀茂さま蛇といって、使い姫である。 蚕の蛇神様福島県伊達市:白根の明神が貸してくれる蛇が見えないと文句を言う人の家に沢山の蛇が現れた。 山繭の着物群馬県伊勢崎市:山繭で作った着物を着て船に乗ると、海の魔物が船を止めてしまう。 山繭と鮫の魅入り群馬県富岡市:山繭の着物を着た人が舟に乗ると海が荒れてしまうので乗せない。 2016.09.16 咲前神社の白へび群馬県安中市:蚕のときは咲前神社から御眷属の蛇を借りてきて、蛇を捕ってもらった。 シッポの切れた青大将群馬県富岡市:曽木神社の縁の下の石を養蚕室に置くと鼠除けになるといわれた。 三峯神社の絹笠様群馬県藤岡市:蚕をする人たちは三峰神社の絹笠様に行って、見えない蛇を借り、鼠を捕ってもらった。 小林の蛇神様群馬県藤岡市:養蚕のときの鼠除けは、小林の蛇神様に拝んだ。 怨霊様群馬県藤岡市:殺された稲盗人の怨霊が蛇に化生したが、鼠除けに信仰されるようになった。 猫石群馬県吾妻郡長野原町:姫に蛇の禍を知らせた猫にちなんだ蛇除けの猫石がある。 五十騎町の猫明神山形県米沢市:奥方の猫が大蛇の禍を知らせたが、誤解され斬られてしまった。 2016.09.13 靴ヘビ群馬県吾妻郡長野原町:蛇の頭を切っても、そのままでは靴ヘビになってしまう。 ヘビとネギのことなど群馬県吾妻郡長野原町:殺した蛇をネギ畑に入れると生き返るという。 野反の池の主群馬県吾妻郡長野原町:野反の池には二匹の大蛇の主がおり、一匹は撃たれたが、一匹はいるのだという。 琵琶ヶ淵愛知県新城市:琵琶ヶ淵で釣られた鰻が頭だけの淵の主となって祟った。 蛇ざんまい福井県鯖江市:殺した蛇を捨てると蘇るという蛇ざんまいというところがあった。 2016.09.12 蛇の嫁になった娘群馬県前橋市:蛇の息子が、嫁にしたい人の娘に針糸をつけてきた、と母の蛇に言った。 姫に恋した白蛇群馬県甘楽郡南牧村:姫に恋した白大蛇が若侍に化身し、金を掘り砥沢城を助けてやろうと申し出た。 大峰長者群馬県利根郡みなかみ町:大峰の長者が、沼から屋敷に笄で掘って水を引いた者に娘をやると難題を出した。 蛇の目群馬県北群馬郡榛東村:蛇の男に通われた娘がそれと知って泣き腫らし、蛇の目となってしまった。 ショウブ湯・ショウブ酒群馬県安中市:五月の節供は、女の慰安の日で、菖蒲湯を立てたり菖蒲酒をいれたりする。 名刀・浪平行安新潟県糸魚川市:一晩に千の刀を打てたら婿にしようという鍛冶の元に、蛇が若侍となって訪れ刀を鍛えた。 2016.09.11 蛇崩観音群馬県富岡市:上黒岩の地下に住む大蛇が暴れ、たびたび大雨を降らせ崖崩れを起こした。 蛇崩群馬県富岡市:下高瀬の山が崩れ、行ってみると大蛇がいたので、蛇が崩したとこう呼んだ。 蛇の井群馬県富岡市:吉田に蛇の井があり、ここから出た大蛇が神農原の蛇崩もくえて起こした。 剣磨石群馬県渋川市:関下の吾妻川原に竜が尾で抉った穴がある剣磨石があった。 午年の貝水群馬県渋川市:明治三年に大水があり、半田の大岩の法螺貝が抜け海に出た。 2016.09.10 白いへび群馬県安中市:大谷福泉寺の地蔵さんには、四月八日に白蛇が姿を現した。 死者と蛇群馬県館林市:人が死ぬと長虫となって現れるので、家の近くの蛇は殺すなという。 頭の上の守り蛇群馬県館林市:頭上の白蛇に守られてきた、というお婆さんが、死後は蛇を猿沢池に流してくれ、と遺言する。 蛇になって来たおかみさん群馬県渋川市:喧嘩の絶えぬ夫婦のおかみさんが、死んだら蛇となって出てやる、と姿を消した。 子を守った蛇群馬県藤岡市:あるお寺の大黒が亡くなったが、白蛇となって井戸に出て、子を水から守ったという。 2016.09.09 千が窪の蛇群馬県渋川市:蛇が美男となっておせんに通ったが、母が嫉妬して男の衣装に針を刺した。 お仙が淵群馬県多野郡上野村:淵の大蛇は膳椀を貸してくれたが、あるときからお仙のもとに通い始めた。 お仙ヶ淵群馬県多野郡上野村:庄屋秘蔵の膳椀を壊したお仙は叱られ入水し、膳椀を貸す淵のヌシとなった。 オセン淵栃木県鹿沼市:お膳を壊した女中が入水し、淵に膳を浮かすようになった。 千ノ川のおせん神奈川県茅ケ崎市:昔、おせんという花嫁が石橋で突如川に飛び込んでしまい、以降花嫁は渡らぬ橋となった。 2016.09.06 利根の海の蛟群馬県沼田市:利根の海を干拓した鳥の臣が主の大蛟に襲われ、諏訪大神に助けられた。 沼田湖の主群馬県沼田市:太古大沼だったものを鳥臣が干拓し、ヌシの蛟を日本武尊と諏訪明神の力を借りて退治した。 大蛇の輿入れ群馬県沼田市:沼田城主のもとに庄田沼のヌシが通い、一子をもうけた。 荘田沼の主群馬県沼田市:沼田城の姫の病を心配し、荘田沼のヌシが通ったが、緒方惟栄に切られた。 碓氷湖群馬県安中市:大昔、碓氷川もなかった頃、一帯は広い湖であったという。 2016.09.01 毒蛇退治群馬県安中市:帰郷した碓氷貞光は村人が大蛇に苦しんでいるのを知り、討伐に向かった。 鰻橋群馬県安中市:大雨で橋が沈み川を渡れずにいる弘法の前に、大鰻が現れ橋となった。 日本武尊と立石神奈川県平塚市:相模大山から日本武尊が見た光は、村を苦しめる大蛇の眼の光だった。 2016.08.28 淡路屋敷の宝刀長野県小諸市:淡路守が愛刀を置き忘れたが、その経路に大蛇が出るとの噂がたった。 守り刀の変現長野県佐久市:春日の名主が不動明王が彫り付けてある守り刀を置き忘れたが、そこに大蛇が出たという。 槻の木の精長野県佐久市:安養寺の槻の木の精は二匹の大蛇だといい、木に手入れすると祟るという。 欄干橋の杉長野県上田市:信綱寺の欄干橋そばの杉に住む大蛇が竜となり昇天した。 不開門=不明門長野県上田市:慶書記が描いた龍が抜け出すので、その胸板が外され、門は固く閉ざされた。 滝観音堂の建立長野県佐久市:滝観音堂には狩野元信の龍の絵があり、雲水などが泊まると怪異を見せた。 2016.08.26 由池長野県佐久市:新海さんの本殿から出た蛇が示した池の水を使い、御神符祭の御札は書かれる。 御霊代石長野県佐久市:新海さんの御霊代石に耳をあてると、諏訪湖の水音が聞こえるという。 幸神と新海様長野県佐久市:新海さんは幸神さんに博打で負けたので、御神幸のときは静粛に通ったという。 2016.08.24 駒が池の椀貸穴長野県下伊那郡大鹿村:大池は椀を貸してくれたが、後駒が飛び去ったといい、駒が池ともいう。 龍殿長野県北佐久郡立科町:龍殿の淵は食器を貸してくれ、布引山に通じているといわれた。 姥とろ長野県南佐久郡川上村:居倉に姥とろという沼があり、一人住む姥が膳椀を貸してくれた。 赤牛の椀貸し淵山梨県北杜市:小淵は膳椀を貸してくれたが、返さぬと赤牛が飛び出し、諏訪に去ってしまった。 2016.08.23 本社の池長野県佐久市:広川原の奥の深い池は、書面に書いて投げ込むと膳や椀を貸してくれた。 機織の池長野県佐久市:禅昌寺裏の地底湖では、昔弁天様が機を織ったといい、はたしもあった。 起因の井戸長野県佐久市:慈宗寺善光寺裏の起因の井戸は、願うと入用なものを貸してくれた。 龍宮淵長野県佐久市:金龍寺崖下の淵は、願うと膳椀を貸してくれた。 かくれ里長野県北佐久郡軽井沢町:離山のかくれ里と呼ばれる穴は、願うと入用のものを貸してくれた。 丸岩の膳椀長野県小県郡長和町:念願の子を授かり祝いをしたい夫婦に、丸岩の姫が膳椀を貸してくれた。 椀かしの話長野県上田市:川にかかる枝の橋には、願った椀などが揃い、貸してもらえた。 多留姫の滝の膳椀長野県茅野市:念願の子を授かりお客をしたい夫婦に、多留姫の滝の姫が膳椀を貸してくれた。 底無しの池長野県諏訪郡富士見町:池生神社の池の主に借りた膳をひとつなくし、その娘が主に取られてしまった。 龍宮塚の椀貸穴長野県上伊那郡箕輪町:松島の王塚脇の龍宮塚は入用の膳椀を貸してくれた。 小松原の膳左衛門井戸長野県下伊那郡下條村:小松原の膳左衛門井戸は願うとお膳を貸してくれた。 2016.08.22 火とぼし長野県諏訪市:恋人と湖の東西に離れた娘は、毎夜湖を半周して男に会いに行った。 「おとき」のあかり長野県諏訪市:諏訪のおときは毎晩有賀峠を越え、伊那の若者に会いにきた。 山口の一つ火長野県上田市:山口の娘が毎夜険しい山々を越え、松代の若者へと会いにきた。 思いつめた富田の娘さん長野県下伊那郡喬木村:毎夜九十九谷を越えてくる娘を恐れた若者が、死人でその道を塞いだ。 2016.08.21 霧が滝の大蛇長野県下伊那郡阿智村:行商人が霧が滝への道を美男美女の連れに訊かれ答えたが、振り返ると二人は大蛇であった。 明神山の大蛇長野県下伊那郡阿智村:明神山の大蛇は大火事で燃えたが、その枕としていた千貫の石が里にまで転がり落ちて来た。 殺された大蛇の祟り長野県下伊那郡阿南町:猟師が大蛇を撃ち、その祟りにあって死んだが、大蛇の骨は難病にも効くと珍重された。 山の神と竜神長野県上伊那郡箕輪町:山の神と竜神が村人の喧嘩に怒り、堂の坊主に神託して村に火をつけて回った。 竜蛇の剣群馬県利根郡みなかみ町:阿部八郎が淵の竜蛇を討伐したが、竜蛇の骨は竜薬といわれ、討った剣は竜神之太刀と呼ばれ伝わる。 2016.08.18 野が池長野県下伊那郡大鹿村:野が池の水は一日で満ちたり枯れたりし、大蛇の仕業と恐れられた。 野池明神長野県飯田市:ある日諏訪の神の大蛇が来て、祭ってくれるなら幸いだ、といい池に入った。 沢底の蛇の池長野県上伊那郡辰野町:堂平の蛇の池の大蛇は、山抜けとともに行方が分からなくなったという。 2016.08.17 網掛峠の蛇瘤杉長野県下伊那郡阿智村:琵琶湖を追われた夫婦が峠で死に、その怨念が蛇頭の梢を持つ大杉と化した。 大蛇の弓長野県諏訪郡下諏訪町:日本武尊が山中老人に借りた剛弓は双頭の大蛇で、老人は諏訪大明神だった。 夢枕に立つくらがり沢の大蛇長野県上伊那郡箕輪町:くらがり沢から来たという美人が沢を下りたいので通してくれ、と和尚に頼んだ。 桂水と白竜長野県伊那市:荊室広琳和尚に説法を乞うた老人は白竜で、お礼に桂水を湧き出させたという。 2016.08.15 たかやの池長野県上田市:たかやの池の大蛇を兄弟の猟師が撃ったが、大水が出て弟は飲まれてしまった。 大水と蛇長野県上田市:大水に流れる丸太を爺さんが取ろうとしたが、それは大蛇で爺さんは引き込まれてしまった。 宝珠の玉をもつ蛇長野県上田市:兄弟の猟師が宝珠の冠をした大蛇を撃ち、祟られてしまった。 大蛇と大水長野県小県郡長和町:箱ぶちの大蛇を猟師が撃ってしまい、いまだかつてないという大水害が起こってしまった。 福の神の話長野県南佐久郡川上村:蛇が集まり玉になったものをうまく持ち帰ると福を得るという。 2016.08.14 地蔵峠の大蛇長野県上田市:長野へ芝居をしに行く男が、地蔵峠で大男と化け比べをする。 うちの原の大蛇長野県上田市:家の先祖がうちの原の大蛇を斬って、その後家の者が次々に死んだ。 たたる蛇長野県上田市:爺さんが蛇を捕まえようとして逃げられたが、帰ると孫娘がおびえ泣き続けるのだった。 蛇の祠長野県上田市:路地に種々の蛇が沢山出て困るので、祠に祀ってやると出なくなった。 蛇の伝説長野県南佐久郡南牧村:後家に通った蛇が撃たれたが、銃の台座にした石を触ると祟るので祀られた。 土蔵の中の怪音長野県北佐久郡立科町:土蔵で怪音がするのでみてもらうと、家を失った蛇が移り住んできたとのことだった。 2016.08.13 姫宮の狒退治長野県飯田市:姫宮の神は人身御供に娘をとったが、旅の侍・岩見重太郎がこれを討つことを請け負った。 悪い滝の主を退治した勇士長野県下伊那郡喬木村:瀬戸の滝の大蛇が洪水を起こしたが、旅の侍がこれを討つことを請け負った。 漆戸の淵長野県上伊那郡箕輪町:天正年間、漆戸右門が鵜飼の折大蛇に襲われ、これを討った。 信州高遠大蛇を斬害す長野県伊那市:天正年間、大萱に大蛇が蟠居しており、井深九郎兵衛に討伐の命が下った。 2016.08.11 甲賀三郎・小沼長野県北佐久郡御代田町:兄たちに欺かれ人穴に落ちた三郎は真楽寺の沼に帰還するが大蛇となっていた。 甲賀三郎・枝話長野県北佐久郡御代田町:蛇体となり諏訪湖の神となった甲賀三郎の話はいろいろなところに語られる。 甲賀三郎・前山長野県佐久市:龍になった三郎は双子池へ向かったが、尾は前山村に垂れていた。 甲賀三郎・岩村田長野県佐久市:龍宮渕の三郎がこの世に来たが、自分が大蛇の姿になっているので驚き諏訪湖に向かった。 甲賀三郎・上影長野県南佐久郡佐久穂町:穴底に置き去りにされた三郎は地下の里の娘と結婚したが、地上の姫のことが忘れられなかった。 蛇体長野県南佐久郡南牧村:兄弟の兄が八ヶ岳の穴に落ち、蛇の姿となる娘に婿入りした。 天龍石長野県北佐久郡立科町:蓼科山頂の天龍石の滴が諏訪湖に入り、天竜川となる。 甲賀三郎と犬石長野県飯田市:立石の地頭甲賀三郎が大鹿を射ると、鹿は観音像になり、犬たちは石になってしまった。 2016.08.08 蛇松長野県飯田市:やもめの男を看病した娘は、夜な夜な出かけたが、正体は大蛇だった。 龍神とおばあさん長野県上伊那郡箕輪町:龍神に人の娘を所望されたおばあさんが、藁で娘の人形を作った。 お膳岩長野県伊那市:勝間には、願うと膳椀を貸してくれた、白い筋の入った大岩がある。 2016.08.07 けぶった池の椀貸し長野県飯田市:池は土地を開く半平に膳椀を貸してくれたが、壊れた椀を受け付けぬのに半平が怒って火をつけた。 お香代水神長野県飯田市:庄屋がお香代という娘を引き取ったが、大雨の危機にお香代が八大龍王の旗を作るように言いだした。 国造じいさんの釣りの話長野県飯田市:ある釣り人が風倒木に沢山のシイタケを見つけ、風倒木を大蛇と騙って独り占めしようとした。 大蛇退治神奈川県座間市:大蛇が出るとうわさが立ち、遊び場を奪われた子どもたちが大蛇退治に挑んだ。 足ある蛇を祀る長野県駒ヶ根市:鶏を襲った蛇を火あぶりにしたら足が出、神の使いと祀られた。 剣磨り石長野県上伊那郡飯島町:与田切川の大岩に穴があり、竜の尾の剣が空けたものだという。 2016.08.04 紫金水長野県上伊那郡飯島町:竜に乗り来日した大覚禅師の仏恩に感謝し、諏訪明神が水を湧かせた。 稚児が淵長野県上田市:霊泉寺のお稚児さんが美しい娘に招かれ滝淵に落ち死んでしまった。 七面様長野県伊那市:七面様という聖人の説教に美しい女が通ったが、聖人の念仏で蛇の正体を見せ去った。 2016.08.03 池が洞の主長野県飯田市:蛇とも山かじかともいわれる主が去ったが、その池の水は膨れ物を治すという。 竜神様長野県下伊那郡天龍村:使ってくれと言って美青年が来ていたが、蓼が嫌いで飲ませると血を吐き去ってしまった。 竜の腹の皮を拾った話長野県下伊那郡高森町:文化年間の大雷雨の後、吉田や隣村で竜の腹の皮だというものが拾われた。 2016.08.02 濃ヶ池の機織り女長野県上伊那郡宮田村:評判の娘を嫁としたが、よる母がその寝顔を見ると化物のようであった。 濃が池・一長野県上伊那郡宮田村:おのうは姿を見せなくなった若者を追い、駒ヶ岳山頂の池に身を投じてしまった。 濃が池・二長野県上伊那郡宮田村:婿に殺された大蛇の怨みか、嫁のおのうは大蛇の顔となってしまった。 2016.07.31 霧窪の伝説・一長野県小諸市:母娘の暮らしで母が病み、薬草を採りに行く娘が、美しい青年と出会った。 霧窪の伝説・二長野県小諸市:霧くぼの大蛇は白羽の矢を立て娘を奉げさせたが、許婚の若者が立ち向かった。 玄江院の龍磨り石長野県小諸市:玄江院の裏山から出た龍磨り石は、引いても動かなかったが、裸の婦人の木遣の唄で動いた。 昇竜の穴長野県小県郡長和町:本沢の淵で竜の昇天に出会ったお爺さんが、その跡の竜ずりの穴を見つけた。 2016.07.29 通らず長野県佐久市:淵から河童に似た大蜘蛛が出てきて、人の足に糸を掛け、引きずり込もうとした。 河童岐阜県郡上市:河童が蜘蛛に化けて女の子に糸を掛け、水に引き込もうとした。 東浅井の池愛知県一宮市:池から蜘蛛が糸を掛けてきたが、正体を迫ると耳の生えた大スッポンが出てきた。 雲場の大蜘蛛長野県北佐久郡軽井沢町:雲場池には大蜘蛛がいたが、美女に化け旅人に糸を掛け、引き込もうとした。 蜘蛛が淵長野県南佐久郡北相木村:淵の蜘蛛が釣り人に糸を掛け引こうとしたので、蜘蛛祭を行い沢山の経をあげた。 城山の山の神長野県飯田市:城山の神はよく人を助ける神で、ある人が大蛇に狙われていたのを蜘蛛になって咬んで知らせた。 2016.07.27 音坊鯰長野県岡谷市:諏訪湖深淵の大鯰が人を害し、竜神の家臣・音坊がこれを捕えた。 湖底に沈むつり鐘長野県岡谷市:諏訪湖深淵の大鯰が人を害したが、小坂観音の鐘が沈み、鯰を封じた。 音羽の池・オトボー池長野県上伊那郡南箕輪村:僧に化け釣りを諌めた鯰の言に反し釣りをつづけた村人が、水底に引かれてしまった。 おとわ池新潟県佐渡市:乙和という娘が主の池で汚れ物を洗い、主の大蛇に見込まれ、その嫁となった。 2016.07.26 尾垂山長野県佐久市:尾垂山貞祥寺は諏訪湖や双子池へ行こうとした大蛇の尾がかかっていたのでそういう。 尾掛松長野県諏訪郡下諏訪町:神無月に出雲へ行く諏訪明神は大きな蛇体だったが、頭が出雲にあっても尾はまだ諏訪湖にあった。 徐福と双子池長野県北佐久郡立科町:大昔、秦の徐福が蓼科山に来て住み、その双子の遊んだ池なので双子の池といったという。 蛇石といぼ石長野県北佐久郡立科町:芦田の入り口には触れると死ぬという蛇石があり、不動尊の岩の上には疣を取るいぼ石がある。 疣石長野県南佐久郡佐久穂町:馬越の蛇石と道を隔てて疣石があり、この石にたまる水をつけると疣が取れるといわれた。 蝮惣左衛門長野県佐久市:惣左衛門の拾ってきた石がだんだん大きくなり、蝮に咬まれた痛みを治した。 今宮様長野県佐久市:蛇攻めで殺されたお今を祀った今宮さんは、蛇の山田神社の後に参ると御利益がない。 2016.07.25 化身の大蛇長野県佐久市:二つの山の神が相撲を取ったが、負けた神さまは蛇になって山奥にこもってしまった。 お仙ヶ渕長野県上田市:三姉弟が流れ着いてから変事が重なり、姉弟の正体は大蛇なのではないかと疑われた。 蛇越松とづうづの淵長野県南佐久郡小海町:神様がなぎ押しを教えてくれたが、それに押し出された大蛇が大松を越えたという。 青木原稲荷長野県北佐久郡立科町:狐が旅人に大蛇の危難を教えたが、喰われると誤解した旅人は狐を斬ってしまった。 稲荷さん長野県佐久市:泉龍院裏山から夜な夜な大蛇が下り、これは何かの祟りとして豊川稲荷を祀り封じた。 長柄稲荷栃木県宇都宮市:気味悪がられ殺されてしまった白蛇が祟るとして稲荷が祀られた。 2016.07.23 山田神社の蛇石さん長野県佐久市:八岐大蛇の霊であった蛇石は、年々大きくなる石だった。 八重蒔沢の蛇石長野県佐久市:八重蒔沢の退治された大蛇が、三つに分かれ飛び、石となった。 水の絶えない蛇石長野県佐久市:蛇石には穴があり水が絶えず、この水をつけると疣が取れるという。 蛇堀川の蛇石長野県小諸市:蛇掘川に二匹の大蛇がいたが、武士に退治され、その跡がある蛇石がある。 馬越の蛇石長野県南佐久郡佐久穂町:蛇の通った跡があるという蛇石は、その下に金が埋まっているともいった。 馬流の蛇石長野県南佐久郡小海町:蛇石からしずくが落ちると雨が降ったという。 2016.07.21 おしち海長野県南佐久郡小海町:おしちという女が入水した沼がそう呼ばれ、膳椀を頼むと貸してくれた。 弁天様の岩穴長野県佐久市:十二ヶ滝の弁天裏の穴に入ると機を織る音がするというが、入ると足を病むともいう。 弁天様と道祖神茨城県つくば市:道祖神に付きまとわれた弁天さんは、一本橋だけの中島に逃げ込んでしまった。 笠石長野県小諸市:蛇掘川の東岸の笠石は洪水の時大蛇が頭に載せてきたのだという。 法螺のけ石長野県佐久市:法螺のけ石は龍磨りの石で、ほら貝のように鳴ったという。 乙姫様長野県北佐久郡立科町:洪水で堤が崩れ、中から大量の蛇と鏡が出たので、乙姫様と祀った。 2016.07.20 松が池長野県佐久市:年頃になっても機織りができなかったお松は、それを苦にして池に身を投げてしまった。 榛名山の池になった池長野県上田市:和熊の池が埋められるたびに場所を移し、最後には榛名山の池になってしまった。 池の窪の主長野県南佐久郡小海町:男池女池の主の大蛇は鍵掛の双子池に入り、次いでこちらに入ったという。 諏訪様のお住みになっていた清水長野県南佐久郡小海町:諏訪様が蛇体になって、諏訪湖から八ヶ岳を越して来て、五箇の清水に入った。 2016.07.17 畠山重忠と龍長野県南佐久郡小海町:主君頼朝の病を癒すべく龍の生き肝を求めた重忠だったが、母が蛇体となり、自分の肝を献上するよう言った。 木谺岩・肝のせ石・血の池長野県南佐久郡小海町:畠山重忠は母の龍を斬ったが、まつわる岩や池が松原湖にはある。 大鰭峠長野県南佐久郡北相木村:畠山重忠の母の龍が松原湖へ向かった時、尾がこの峠に残っていたので大鰭峠という。 2016.07.14 双子池長野県南佐久郡佐久穂町:かねて双子池のヌシの蛇になると言っていた大尽の息子が入水した。 お染と与七郎長野県南佐久郡佐久穂町:悲恋の末身を投じた男女のことから、双子池は年に一度つながるのだという。 うみばら長野県南佐久郡佐久穂町:双子池の水底には竜神の通った跡があり、これをウミバラという。 双子池の風穴長野県南佐久郡佐久穂町:双子池には真楽寺の大蛇が地下に潜った穴があり、甲賀三郎がこれを見たという。 双子池と雌雄の竜長野県南佐久郡佐久穂町:諏訪湖と松原湖の雌竜と雄竜とが、巡り会うのが双子の池であると伝わる。 四泊の池長野県小県郡長和町:阿闍梨興円が四泊の池を覗き、体に火がついたようになって蛇となってしまった。 2016.07.12 岳の幟長野県上田市:かつての旱魃の時にそうしたように、幟の竜体として男神岳の九頭竜に献ずる。 池の端の弁天さま長野県上田市:世を儚んだ姫が入水したが、なぜか水から揚がって助かり、近くの弁天さんがびしょ濡れになっていた。 白ぎつねと白蛇長野県東御市:神使いの座を争う白狐と白蛇だったが、白狐が白蛇の神使いの証の疣をこすり落としてしまった。 頭無長野県南佐久郡佐久穂町:頭無と呼ぶ土地には、昔頭の無い蛇が棲んでいた。 2016.07.11 黒石明神長野県飯田市:沼のヌシに引かれた娘が沼を干してくれと頼み、そうすると底から黒石が出てきた。 蛇の枕石長野県佐久市:平林の三つの池を行き来していた蛇は、蛇の枕石にとぐろを巻いていた。 菊石姫滋賀県長浜市:桐畑太夫の菊石姫が入水し竜となり村を旱魃から救った。 瀬戸淵の主長野県下伊那郡阿智村:瀬戸淵のヌシは大蜘蛛で、糸を掛け人を引いた。 蜘蛛になった河童長野県上田市:釣り人に糸を掛け水に引こうとした蜘蛛は、河童の化けたものだという。 2016.07.10 彦じいさと白蛇長野県諏訪郡富士見町:彦じいさがある日白蛇に出会い、山の幸をもたらされた。 葛窪の白蛇の碑長野県諏訪郡富士見町:治らぬ娘の病気に、蛇の生血を与えた家人だったが、娘は助からなかった。 大蛇を殺した犬神様長野県飯田市:吠え狂う猟犬を怖れ殺してしまったが、犬は大蛇の脅威を知らせていたのであった。 赤松の犬の墓徳島県海部郡海陽町:千匹の猟が達成されると、猟犬は主人の命をとるという伝があった。 津島牛頭天王長野県南佐久郡小海町:小平馬場山には、牛頭天王が生まれた穴という底の知れない穴がある。 2016.07.09 大蛇が城長野県下伊那郡松川町:大島の台城下の淵には大蛇が住み、火矢を掛けられても蛇が水霧を吹いて城を守った。 宝刀青蛇丸の話長野県下伊那郡松川町:白諏神社の神主が宝刀を忘れたが、刀は大蛇となって蟠り、村中の評判となった。 剣井戸長野県北佐久郡立科町:剣井戸には昔落ちた名剣が蛇となって住み、身の汚れた者が水を汲むのを妨げるという。 樋口の八王子社長野県上伊那郡辰野町:辰野の湖が破れ平地ができたが、ヌシの大蛇の祟りで疫病が蔓延った。 辰野と樋口長野県上伊那郡辰野町:昔は諏訪湖が辰野まで続いており、ヌシの大蛇がいた。 2016.07.07 釜無川ぞいの地名縁起長野県諏訪郡富士見町:倭武尊が大蛇を退治した事績のいろいろが、釜無川沿いの地名となっている。 熱田神社と大蛇の骨長野県伊那市:美和の民を困らす大蛇を日本武尊が退治されたが、その蛇の骨が熱田神社にある。 一杯清水長野県下高井郡山ノ内町:高社山の毒蛇が近隣の民を困らせたが、田村将軍がこれを討った。 2016.07.06 矢野の大池の主長野県下伊那郡阿南町:娘に通う男の正体はヌシの大蛇の子であり、ヌシも猟師に撃たれる。 清内路の蛇塚長野県下伊那郡阿智村:美濃の姫を慕う小蛇が飯田への輿入れにまでついてきた。 豊島池の大蛇愛知県田原市:六蔵が大猪を撃つと、それは大蛇であり、一家は祟られた。 菖蒲湯神奈川県茅ヶ崎市:蛇聟を追って話を立ち聞きすると、蛇の子は菖蒲湯で堕りるという。 2016.07.04 鰐が淵長野県下伊那郡泰阜村:通ってくる見慣れぬ男を針糸で追うと、糸は鰐が淵へと続いていた。 成瀬が淵の女長野県下伊那郡泰阜村:主人の胤を宿した女が姿を消し、成瀬の淵にいると夢枕に立った。 竜になった妻静岡県浜松市天竜区:病気の妻が所望する鳴瀬の水を飲ませると、妻は竜蛇となり鳴瀬の淵へ下った。 2016.07.03 深見の池と貝鞍が池長野県飯田市:貝鞍が池が干拓されようかというとき、ひとりの娘が深見のほうへと向かった。 深見の池を生んだ鍋長野県下伊那郡阿南町:紡錘を鍋弦の下をくぐらせると鍋が鳴動し、森に捨てた鍋から池が生まれた。 親田のイゲンタの主長野県下伊那郡下條村:イゲンタにあった大池から見慣れぬ娘が深見へ行き、イゲンタの池はなくなり深見の池ができた。 とうぢゃげの池長野県下伊那郡天龍村:トウヂャゲの池の堤が崩れ、ヌシの大蛇が深見へ去った。 蛇柳長野県飯田市:貝鞍が池の畔の怪異に侍が挑んだが、正体は柳と女に化けるヌシの大蛇だったという。 2016.07.02 蛇出しが池長野県下伊那郡阿智村:百姓や裏の池の大蛇が神と祀られたが、手狭になったので移ると夢枕に立った。 蛇峠の池長野県下伊那郡阿智村:蛇峠の池のヌシが小娘になり庄屋を訪れ、深見に行くと告げた。 大蛇が池長野県下伊那郡天龍村:昔大池があり大蛇がいたが、地震で堤が崩れ、大蛇は深見へ去った。 烟た池の女長野県飯田市:開墾の煙を嘆く女が現れ、池とともに山上に去った。 2016.06.26 消える乗客の正体山梨県富士吉田市:大昔は一つの湖だった西湖のほうから弁天さんがタクシーで来た。 弦間八兵衛と鮫山梨県甲府市:弦間八兵衛が自分を見込んだ鮫を射殺し、その白骨を足蹴にした。 白蛇の恩返し山梨県山梨市:いじめられていた白蛇を助けた娘が、その蛇に一生守られた。 娘に化けた白蛇山梨県甲州市:家に住んでいた蛇が、娘の姿になって夜になると現れた。 2016.06.24 ルスヶ岩山梨県南都留郡富士河口湖町:湖畔の娘おルスが恋慕のあまり毎夜湖を渡ったが、ある夜嵐に見舞われる。 タッチュウの悲恋山梨県南都留郡富士河口湖町:タッチュウ(火葬場)の娘が泳いで逢瀬を繰り返したが、男が娘を恐れるようになる。 おなつがれ山梨県南巨摩郡身延町:毎夜遠方から通ってくるお夏に、炭焼きの若者は恐怖を抱くようになった。 おとらのがれ山梨県南巨摩郡身延町:身延奥の院の僧におとらという娘が通っていたが、僧はその情熱を恐れるようになる。 海を通う女静岡県熱海市:百晩通ったら嫁にしよう、という約束のもと、初島の女が伊豆山へ毎夜通う。 比良の八荒滋賀県守山市:八荒という力士に一目惚れしたおまんが、百晩通ったら嫁にしようといわれ通う。 お弁の滝新潟県柏崎市:恋するおべんは毎夜たらい舟で、藤吉という船頭のもとへ通っていた。 2016.06.23 蜘蛛渕山梨県南巨摩郡身延町:雨河内川を遡った大滝の淵で、釣り人が蜘蛛に糸をかけられる。 平次の段山梨県南巨摩郡南部町:狩人平次は池の縁で、蝶を蛙が、蛙を蛇が、蛇を鷹が狙っているのに出会った。 お房淵山梨県北杜市:昔お房という娘が死んだ淵は、蜘蛛が主であり、糸をかけてくるという。 次郎太ふち山梨県上野原市:昔次郎と太郎の兄弟が死んだという次郎太淵で、釣り人が蜘蛛に糸をかけられる。 池の平山梨県西八代郡市川三郷町:池の平にあった池のほとりで昼夢を見た百姓が起きると、蜘蛛の糸がかけられていた。 夢見石山梨県甲府市:信玄公は夢見山の石で昼寝をし、天女の夢を見た。 2016.06.22 八右衛門出口山梨県北杜市:八右衛門が山火事から助けた蛇が、例に水の湧く楊枝をくれた。 八右衛門の娘山梨県北杜市:八右衛門の娘が山中老翁の招きに会い、水の湧く玉をもらう。 泉山梨県北杜市:長澤の猟師が山火事から蛇を助け、その老母に礼をされた。 大泉山梨県北杜市:清吉爺さんが八ヶ岳で大きな白蛇に呑まれそうになったが、そこから水が湧いた。 池太神様のお話山梨県南巨摩郡早川町:高岸源佐衛門が山中光る小さな神に会い、矢の上に乗せ連れ帰った。 2016.06.20 竜神の池山梨県笛吹市:竜を呼ぶ方法を聞いた姉妹は、村を干ばつから救うため、池に身を投げた。 ドウドウメキの淵山梨県上野原市:日照りが続き、ドウドウメキの淵の龍神を怒らせることになった。 雨乞いをした若者山梨県甲府市:国玉の大橋の主に雨を頼むと、おたあ明神に祈願するよう言われた。 2016.06.19 宮詞の滝の「まもの」山梨県北杜市:膳や皿などを貸してくれた滝のまものが、皿を壊した娘を引いた。 清泰寺の蛇骨山梨県北杜市:曲淵のなにものかが膳椀を貸したが、清泰寺の方丈白雲はその正体を知ろうと斬りつけた。 湯本のかま淵山梨県南都留郡道志村:かま淵の姫は何でも貸してくれたが、鶏の禁忌が破られ、貸してくれなくなった。 輿石の池山梨県甲斐市:輿石の池の竜神が怒って去ったので、郷中に膳椀を共有する組合ができた。 2016.06.18 絹機石山梨県南巨摩郡早川町:山で機を織る姫に出会った三人のおとうさんたちは、その姿に見とれるようになってしまった。 早乙女石山梨県韮崎市:沈む陽に文句をいった早乙女が、突然の落石に敷き伏せられてしまった。 はたご石静岡県榛原郡川根本町:機織りが上手く、いつも機を織っている娘がいたが、突然の落石で死んでしまった。 姥懐ガ池長野県大町市:日を招いて機を織った嫁が池に飛び込んで大蛇となった。 機織り石茨城県常陸大宮市:美しい機織り娘に若い衆が通い詰めてきたが、不満な両親は娘を閉じ込めてしまった。 入陽を呼び戻した長者茨城県行方市:帝に献上する機が織り上がらないので、長者が金扇を用いて日輪を招いた。 2016.06.16 お天王さんと龍神山梨県甲州市:疫病と飢饉をもたらす疫病神を、龍に乗った行者が収め祀られた。 頭無山山梨県南都留郡富士河口湖町:桑崎に出現した大蛇が、ガムシャラな弁造に首を刎ねられ討伐された。 メツキイ蛇山梨県南都留郡富士河口湖町:西川の水車小屋に蛇を愛で集める美しい娘がいた。 2016.06.15 女取川哀話・一山梨県北杜市:庄屋の娘小夜が、川に落とした巾着を拾おうとして水に引かれた。 女取川哀話・二山梨県北杜市:水死した息子が恋に狂ってのことだと知った母は、入水し若い娘を憎み取るヌシとなった。 よしが池山梨県大月市:寄宿した若い僧への恋のあまり、よしは池に身を投げ蛇と化した。 手石の弥陀窟静岡県賀茂郡南伊豆町:恋のあまり入水し蛇となった娘を親鸞が済度し、顕現した菩薩が南豆へ飛んだ。 2016.06.13 降谷沢の大蛇山梨県上野原市:降谷沢の大蛇が村の娘に惚れ、力ずくで攫おうと大雨を降らせた。 お玉井戸山梨県上野原市:女中のお玉が長峰の池の主に嫁入りし、水に困る村に湧水を残した。 乙女湯山梨県富士吉田市:新倉山の三階の滝の竜蛇の嫁となった娘が残した湧水が乙女湯となった。 大谷鉱泉の起こり富山県魚津市:鍬で切られた白蛇が、その場に水を湧かせその水で傷を治した。 2016.06.11 さつき姫山梨県南巨摩郡南部町:南朝の遺姫が下向したが、望みを失い入水し大蛇となった。 円井池山梨県韮崎市:反正天皇の皇女円姫が下向し、機織りを教えたり、池の魚を愛育したりしていた。 赤立姫と藤紫姫山梨県笛吹市:都落ちの姉妹姫が、藤垈に都の養蚕技術や機織りを伝えた。 金刀比羅山の下り竜山梨県笛吹市:金刀比羅山の大蛇が竜となり、姫面堂の姫を背に境川の彼方に消えた。 竜になれなかった大蛇山梨県南巨摩郡身延町:海に下り竜になろうとした近藤山の大蛇が、邪魔な大木を伐ってくれと夢に出た。 2016.06.09 ヒキタのえさで生れた蛇の子山梨県南巨摩郡早川町:娘が蛇の子を孕んだと噂になり、ヒキタでおびき出すことにした。 むこの影山梨県南巨摩郡早川町:娘に通い一緒に豆を炒る色男の影絵は、大きな蛇の姿であった。 蛇男山梨県西八代郡市川三郷町:四尾連湖の蛇の子を娘が孕み、蛙で引き出されたが、蛇は子安の神と祀られた。 2016.06.08 お弁天様の池山梨県北杜市:馬に乗った一本足の怪物がつけた足跡の池が、田植えの用具や膳椀を貸したという。 大平の一本足静岡県浜松市天竜区:白髯童子という存在が神と祀られ、雨を降らせるなどした。それは一本足といわれた。 河童娘山梨県南巨摩郡早川町:見慣れぬ娘が通ってくるようになり、河童ではないかと村の衆に言われた。 竜宮小僧静岡県浜松市北区:竜宮へ通じるという淵から小僧が田植えの手伝いなどをしに来ていた。 弁天堂と鼻取り小僧長野県佐久市:鼻取りを手伝ってくれに小僧が来ていたが、それは弁天堂から来ていたという。 三人姉妹宮崎県東臼杵郡美郷町:竜の棲むおせりの滝から、田植えを手伝いに三人の姉妹が来ていた。 2016.06.06 蛇になった家宝の刀山梨県南巨摩郡早川町:小縄のある家の家宝の大小が盗まれたが、刀たちは蛇と化して泥棒から脱した。 蛇丸と竪沢川山梨県韮崎市:蛇丸という大刀が伝えられていたが、雨乞いに用いられた際に蛇と化したという。 刀が蛇になった話群馬県多野郡神流町:丹生神社の神主が名刀を盗まれかけたが、刀は蛇となって木に巻き付いた。 2016.06.05 滝戸山の主を撃った話山梨県笛吹市:鉄砲撃ちの名手米太郎が滝戸山の主の大蛇を撃ち祟られるが、蛇は屋敷神と祀られた。 ちんよねさん山梨県笛吹市:鉄砲の名人ちんよねさんが大蛇を撃ち祟られるが、蛇は屋敷神と祀られた。 蛇切り長兵衛ものがたり山梨県笛吹市:働き者だが臆病な長兵衛さんが、山中大蛇に呑まれそうになる。 大蛇を斬った神官山梨県西八代郡市川三郷町:鴨狩の神官・内藤美濃守吉憲が峠で大蛇に襲われ、これを斬った。 変った定紋山梨県甲府市:古関の地頭が愛犬に助けられ、藤下りに犬の字を入れ定紋としていた。 2016.06.03 大笹池の下條婆々山梨県韮崎市:甘利氏の二子を池に引いたという主は、角の生えた婆が入水したものだった。 大炊ヶ池の鏡山梨県北杜市:旅僧に恋慕した娘だが、受け入れられず、体に鱗のような痣ができた。 おたあ明神山梨県甲府市:いつも山頂の池で洗濯をしているおたあは、縁談も断る不思議な女だった。 2016.06.01 水晶山と龍人山梨県甲州市:武田光守の奥方が、水晶山からの水をたたえる三光の池の龍人の夢を見て懐妊した。 蛇池の由来山梨県甲州市:旅の僧が蛇池の畔で出会った娘と逢瀬を重ね子をなしたが、娘は池の主の蛇体であった。 蛇池と慶専寺山梨県甲州市:泳ぎの好きな娘が池の主の子を生んだが、この子が長じて慶専寺を開いた。 蛇池と仙光寺山梨県甲州市:里の子たちを取ってしまう白蛇の姫を旅僧が昇天させた。 2016.05.31 大蛇窪静岡県富士宮市:大石ガ原の大蛇が日興上人の説法を聞きにやってきていた。 明王院とおんじょう淵静岡県焼津市:小僧さんの血を吸い封じられようとした蛇が許しを請うた。 赤牛の成仏静岡県伊東市:荒れ寺にくる修行者などを襲っていた赤牛が、仏の教えを受けたいと乙女となり現れた。 池田の大蛇静岡県伊豆の国市:江間小四郎が大蛇に嫡子を呑まれ、怒り討伐に乗り出した。 2016.05.29 柳沢の法螺貝静岡県沼津市:風雨になると唸った柳沢の怪物が、嵐とともに海へ下って行った。 広おさの震動静岡県島田市:広おさという土地は、雨風の時に不思議と震動すし、法螺貝が潜んでいるといわれた。 法螺貝淵静岡県賀茂郡西伊豆町:洪水をおこす淵の主を修験者が法螺貝で押さえた。 螺側愛知県知多郡阿久比町:螺側という所があるが、昔そこから法螺貝が出て大嵐を巻き起こした。 蛇石静岡県静岡市葵区:藁科川の蛇石は、大水の時大蛇が引いてきたという。 2016.05.27 みょうそ淵静岡県富士宮市:里のはずれに不思議に魚を捕るのがうまい、みょうそさんというお爺さんがいた。 みょうそ淵の主静岡県富士宮市:みょうそ淵の主は大鰻だといわれ、日照りが続くと姿を見せたという。 宇米津の池静岡県三島市:右内神社の宇米津の池は三嶋大明神の使いの鰻の池といわれ、捕ると神罰があるという。 佐ヶ野淵の大鰻静岡県賀茂郡河津町:佐ヶ野淵で大鰻が釣りあげられたが、これは主と三養院の和尚が買い取った。 2016.05.26 大沼の龍神静岡県御殿場市:大森氏に連なる領主大沼親清が、御厨の大沼の龍を退治しようとした。 九頭竜山静岡県御殿場市:箱根芦ノ湖へ移ろうとして力尽きた大蛇が、死骸を弔い祀ってくれと夢に出た。 王子が池静岡県駿東郡小山町:三味線林の池の主の大蛇が松の木に化けて馬を呑もうとした。 2016.05.25 普門院静岡県賀茂郡河津町:普門院の軸の龍が水戸の雌龍に会いに行こうとするが、和尚さんに打たれてしまう。 城山の大蛇静岡県伊豆の国市:力持ちの十右エ門が山の神という大蛇を縛り上げたが、その夜から異変が起こった。 石神大明神静岡県賀茂郡東伊豆町:伊豆大川の奥には石神大明神が祀られるが、その御神体は大蛇だという。 2016.05.24 浄蓮の滝の怪異静岡県伊豆市:滝そばで畑仕事をしていた農夫に、女郎蜘蛛が糸を掛け始めた。 蜘蛛が淵静岡県三島市:釣りをしていた坊さんに、大きな蜘蛛が淵から糸を掛けてきた。 蜘蛛が渕の蟒静岡県三島市:蜘蛛が渕で釣りをしていた男が、水面に大きな蟒の赤い影を見た。 蜘蛛が池静岡県裾野市:公文名の池で釣りをしていた男が池の蜘蛛に襲われた。 東照寺の大ぐも静岡県賀焼津市:娘と山で逢引をしていた若者の正体は大きな土ぐもであった。 2016.05.22 槌の呪力静岡県藤枝市:桑原のある家では年に二度の葬式があると横槌を転がすまじないをした。 蛇静岡県裾野市:家の周りに出入りする蛇は祖先の霊が帰ってきているのだから殺すなといった。 曾我兄弟の墓静岡県富士市:曽我兄弟の墓の近くの柿の木の下に、木瓜のような頭をした蛇二匹が出た。 田尻池の竜静岡県三島市:山中城落城で戦死した松田康長の残念が竜と化し、一帯を悩ませた。 赤い蛇と白い蛇静岡県賀茂郡松崎町:南郷には白い蛇と赤い蛇がいると知られたが、それは源平の化身なのだという。 餅と蛇静岡県賀茂郡松崎町:餅付きの時に女中が死に、それから白蛇が出て餅搗きを邪魔するようになった。 2016.05.21 穴の原の大蛇退治静岡県伊東市:伊東崎の山中の穴に入った和田平太が中で大蛇を討伐した。 穴の原の大蛇退治と舞台静岡県伊東市:大蛇を和田平太に討伐してもらった村人はお礼に踊りなど披露した。 風穴静岡県伊東市:伊豆に吹く風は八幡野の南の風穴から出てくるのだという。 2016.05.18 甲人の塔静岡県賀茂郡松崎町:甲州から来た猟師が大蛇にのまれ、娘姉妹が仇討ちに乗り出した。 八丁池静岡県賀茂郡南伊豆町:蛇石の北西にある八丁池は、甲州の狩人を呑んだ大蛇のすみかだったという。 大蛇討伐(古典)東京都三宅村:『三宅記』より。大蛇に迫られる箱根の娘たちを三嶋大明神とその眷属が討った。 2016.05.17 龍巣院静岡県下田市:龍巣院には里人を悩ませ調伏された龍が乾龍となって納められた小筐がある。 竜神さん静岡県伊豆の国市:宗能禅師は蔵春院を開くにあたり、土地の竜を教化した。 大蛇の話静岡県賀茂郡南伊豆町:海蔵寺を移す先の池の水を干すと、中から一匹の大蛇が現れた。 2016.05.15 蛇骨沢静岡県榛原郡川根本町:桑野山の奥に大蛇がいたが、突然の地崩れに潰されてしまった。 大蛇の白骨静岡県榛原郡川根本町:大蛇が海に出ようと川をせき止めたが、この異変で自分が潰れてしまった。 波打蛇骨静岡県静岡市葵区:口坂本の狩人が大蛇を討ったが、その地から白い粉をふく石が取れるようになった。 2016.05.14 水上池悪龍静岡県藤枝市:水上は昔大洋で悪龍が住んだが、宇陀上人がこれを降伏させた。 護摩壇静岡県藤枝市:水上の大洋に棲む毒蛇を七つの壇を築いて宇陀上人が追い払った。 大蛇静岡県藤枝市:烏帽子岩の背後の小滝近くの洞に大蛇の鼾が聞こえ、追い払われた。 2016.05.13 高山の池静岡県静岡市葵区:高山の池の牛のような怪物のヌシが朝比奈殿の愛馬を引き込んだ。 高山の池の主静岡県静岡市葵区:高山の池のヌシが長者の娘に通い、怒った長者がこれを討伐した。 沼のだん静岡県静岡市葵区:沼のだんのヌシが大名の馬を引き込み、討伐された。 片目の魚静岡県静岡市葵区:長光寺前の池の龍が幼児を引き込んだと、村人たちが怒って石を投げ込んだ。 桜の前静岡県御前崎市:桜ヶ池の牛のような怪物が桜の前という姫を池に引き込んだ。 赤谷の淵の龍神静岡県浜松市天竜区:赤谷の淵に白鬚大明神という龍神がいたが、牛のような形をしていたという。 八牛の池山梨県北杜市:八牛の池には八頭の牛がいたが、八ヶ岳の噴火に棲みかを奪われた。 越畑大平山の牛鬼岡山県苫田郡鏡野町:娘のもとに牛鬼が通ってきて、牛の化け物のような子が産まれてしまう。 2016.05.10 厳島神社の白蛇伝説静岡県伊東市:広野山から地鳴りとともに森が滑り下り、中にできた池に白蛇が棲んだ。 蛇くだり静岡県賀茂郡南伊豆町:子浦港は大昔池だったが、主の大蛇が見回っていた。 三分一山梨県北杜市:八ヶ岳のおんだしの濁流に乗って、一匹の白蛇が下ってきた。 2016.05.08 老婆龍蛇と化す静岡県静岡市葵区:河伯に孫娘をとられた老婆が生きながら大蛇となり河伯を討った。 乳母ヶ池静岡県静岡市清水区:子を池に落とし亡くした乳母が、自分も身を投じて亡くなった。 浮島沼の沼のばんばあ静岡県富士市:おばあさんが大水で子もろともに流され、それより声が聞こえるようになった。 うばヶ池静岡県浜松市中区:病で死んだ娘の責を迫られた乳母が池に身を投じ、かわりに娘が生き返った。 2016.05.07 死に池静岡県三島市:老夫婦が三島明神から授かった卵から蛇が生まれ、子として育てられた。 御園の白蛇静岡県三島市:御園の某の家の白蛇が国清寺に行きたいと夢に出た。 お不動さんの白蛇静岡県富士市:神谷のお不動さまの岩の割れ目には、祭りの日に限り白蛇が姿を見せる。 2016.05.06 兵太の瀧の巨蟹静岡県賀茂郡松崎町:兵太の滝には巨蟹がおり、稲取まで往来したともいう。 太田の大蟹静岡県賀茂郡東伊豆町:太田が池だったころ、主の大蟹がおり、田を荒らし村人たちを困らせていた。 蟹淵静岡県賀茂郡西伊豆町:淵の岩の上でお婆さんが洗濯をしていたが、それは岩ではなく大蟹だった。 まぼろしの寺静岡県伊豆市:ある年雨霧が晴れなくなったが、それは三階滝の上の滝に棲む大蟹の仕業であった。 青葉の滝の大蟹静岡県伊豆市:百姓が滝壺の岩の上で釣りをしたが、それは岩ではなく大蟹だった。 白蟹静岡県賀茂郡松崎町:大蟹が棲み白い泡を吹いていたが故に白蟹淵と呼ばれた淵がある。 2016.05.03 蛇石静岡県伊豆の国市:奈古谷の山中に、割れ目に白蛇が棲むという蛇石がある。 花倉白蛇静岡県藤枝市:花倉村阿弥陀ヶ谷の巨岩の割れ目には白蛇が棲む。 ヘビの神さま岐阜県恵那市:岩の隙間に腹を見せるヘビ神さまは、小屋ヶ畑と岩浪下を行き来するという。 2016.05.02 池の平静岡県沼津市:池の平は昔は深く水をたたえていた。デシどんがここで赤い牛を見かけ、殺した。 青池雩静岡県藤枝市:青池にはナメダラウシというヌシがいて、これが吠えると近いうちに雨が降るという。 大蛇姫を殺す静岡県藤枝市:粉川長者長楽斎の娘に青池の大蛇が恋し、娘を池に引き込んでしまった。 池城静岡県静岡市葵区:杉尾に池があったが、そこの主は白牛であったという。 2016.04.30 女に化けた白蛇埼玉県川口市:神木の切り株から出た白蛇が女に化け、お稲荷さんに色目を使った。 弁財天三体地蔵尊のはなし埼玉県上尾市:埋もれた地蔵の救いをうったえ、黒い鯰の様なものが這い出した。 荒川の河童埼玉県秩父市:村人の幸せのために遣わされた河童の兄妹は、魔物と誤解されひどい仕打ちを受けながらも村を助け続けた。 蛇口神埼玉県坂戸市:名主の作男が草刈りに行って大蛇に呑まれた。繰り返さぬよう、大蛇を蛇口神と祀った。 2016.04.29 氷ノ雨塚埼玉県秩父郡皆野町:氷ノ雨塚の底は竜宮に繋がっており、招かれ二千年の長命を得た者がいた。 火雨塚群馬県高崎市:往昔には火の雨が降ることがあり、これを避けるために塚が築かれたという。 火塚愛知県豊川市ほか:三河には火の雨を避けるための塚の伝が多く、その一束。 2016.04.28 逆杉埼玉県比企郡小川町:八和田神社に大杉があり、その洞穴からは時折白蛇が顔を出したという。 リュウガイ山埼玉県入間郡越生町:高取山は昔リュウガイ山といい、この竜と毛呂山のガリュウ山の竜が争ったという。 竜神さまのすみかに蓋をした話栃木県大田原市:北野上の竜蓋山は、洪水を起こした竜神の住処に蓋をしたものという。 2016.04.26 片目になった赤尾のお諏訪さま埼玉県坂戸市:小沼のお諏訪さまと戦った赤尾のお諏訪さまは槍を受けて片目となってしまった。 水害を救った梶坊埼玉県坂戸市:島田と赤尾の諏訪の竜神に小沼の堤が切られそうになったとき、小沼の僧・梶坊が竜となって応戦した。 九頭竜講埼玉県坂戸市:越辺川が溢れそうになった時、九つの頭を振り立てた一頭の竜が、小沼の堤を切りに下って行ったという。 2016.04.25 長泉寺のおこり埼玉県本庄市:十条沼の大蛇が村を困らせ、坂上田村麻呂将軍が討伐に下向した。 十二神の霊場埼玉県本庄市:十条沼の大蛇退治に難航した田村将軍が、十二天神の応援を得た。 がまの石埼玉県児玉郡美里町:十条の大蛇に仲間を呑まれるガマが、東征の途の田村将軍に助けを求めた。 龍神さま埼玉県本庄市:地域を守る清水池の蛇が祟り、十条の大蛇の眷属子孫であると告げられた。 2016.04.24 岩殿山正法寺縁由埼玉県東松山市:岩殿観音に祈願し、坂上田村麻呂将軍が土地の毒大蛇を討った。 悪龍と坂上田村麻呂埼玉県入間郡越生町:「けつあぶり」は、田村将軍の悪龍討伐の際、時ならぬ雪に火を焚いた伝にちなむ。 はぐれどう埼玉県比企郡鳩山町:田村将軍が大蛇追い、はぐれたという所に「はぐれどう」の地蔵がある。 三分された大蛇と不鳴の池埼玉県東松山市:田村将軍に討伐された大蛇は三分され埋められた。頭を埋めた池の蛙は鳴かないという。 鬼婆と蛇娘埼玉県東松山市:浄空寺の門前の鬼婆が岩殿観音に祈願し、卵を授かった。 2016.04.23 小池の大蛇埼玉県川越市:伊佐沼ともつづいていた小池の二匹の大蛇は村の守り神だった。 いざ沼の蛇千葉県茂原市:本納橘神社の後方にいざ沼があり、ただならぬ蛇たちの棲家だった。 居蛇沼の龍福島県二本松市:伊佐沼町は昔沼で、居蛇沼と書いたが、年経た大蛇が龍となったという。 2016.04.22 白い竜と黒い竜埼玉県熊谷市:田畑を荒らす白竜・黒竜を旅のお坊さんが古井戸に封じる。 幡随意上人と白竜黒竜埼玉県熊谷市:白竜・黒竜を封じたのは熊谷寺中興の幡随意上人だった。 龍ヶ渕・龍渕寺由縁起埼玉県行田市:成田氏の菩提寺は和庵清順和尚により龍の渕の跡に建立された。 六寸橋埼玉県熊谷市:竜渕寺の六寸の竜が橋に住み悪さをした。 2016.04.21 鴻の宮伝説埼玉県鴻巣市:村の樹神の大樹に鵠が巣をかけたが、そこの卵を大蛇が狙った。 竜海埼玉県熊谷市:竜海の大蛇を源頼義の命で島田大五郎道竿が射止めた。 若宮八幡の大蛇福島県喜多方市:若宮八幡宮を七巻き半する大蛇が見られたが、そも社は大蛇の死骸の上に建っていると伝わる。 浅間社のぬし埼玉県川口市:合祀先に連れて行ってもらえない蛇が祟り、三年に一度人の命をとった。 千年の米埼玉県北葛飾郡杉戸町:浅間の假山に大蛇がいたが、社守に千年に一度賽米をやるから、と諭された。 2016.04.19 竜の山引き埼玉県飯能市:村の娘に恋していた竜が、山引きを手伝ってくれ、と娘に頼んできた。 大蛇山を崩す埼玉県秩父郡小鹿野町:傷つけられた大蛇が怒って流域を押し流した。 和田の池埼玉県秩父市:大蛇が女衆の手を借りて、蛇崩えを起こそうとした。 出原のこうせんまんじゅうと大蛇埼玉県秩父郡小鹿野町:出原の氏神は大蛇で、こうせんまんじゅうが大好きだった。 駒ヶ岳の蛇ぬけ長野県木曽郡上松町:大蛇が竜となるために、「蛇ぬけ」をして昇天する話。 2016.04.18 椀箱沼埼玉県比企郡吉見町:原家には諏訪湖の竜神が母に入っていたが、吉見に移っても椀などを貸したという。 元宿の沼埼玉県東松山市:旅の武士が元宿の沼の竜神を妻としたが、去った後も沼は皿などを貸してくれた。 龍宮の穴埼玉県比企郡ときがわ町:多武峯には竜宮への岩屋があり、膳椀を貸してくれた。 万じゅ渕埼玉県秩父市:普寛行者の生家の娘お万が淵の主に引かれたが、欲しいものを貸してくれるようになった。 膳椀淵の大蛇埼玉県日高市:霊巌寺の裏に大きく深い淵があり、そこの大蛇が膳椀を貸してくれた。 底なし沼の膳椀埼玉県川越市:北谷の沼は底なし沼というが、必要な膳椀を貸してくれた。 2016.04.17 龍穏寺の縁起埼玉県入間郡越生町:太田道灌の師、雲崗俊徳和尚が龍ヶ谷の悪龍を教化し、寺が建てられた。 竜穏寺と竜埼玉県入間郡越生町:太田道灌が竜ヶ谷に寺を建てようと思い、主の竜に証文を与えた。 有馬渕埼玉県飯能市:有馬渕は雨乞いで有名だったが、渕の竜は竜ヶ谷から来たという。 2016.04.16 しっぽを切られた竜埼玉県入間郡越生町:竜ヶ谷の雄竜が有馬谷の雌竜へ会いに行くのを知り、高山不動が怒った。 越上山埼玉県入間郡越生町:越上山では「有馬山の竜タツ坊」を呼ぶ雨乞いをした。 雨乞いの龍埼玉県比企郡吉見町:熊野神社の竜堂にある狩野法眼の龍は、尻尾がないので雨を呼ぶことができないとされた。 2016.04.15 雷電池の大蛇埼玉県鶴ヶ島市:雷電池の大蛇はいつも雨を降らせてくれたが、池が狭まり上州に移ってしまった。 喜多川神社のおはなし埼玉県飯能市:喜多川神社の妙見さまが山かがしに化けて出かけたが、鶏に襲われてしまう。 子育滝埼玉県飯能市:高山不動の奥ノ院とされた滝は、子を授ける子育滝といった。 2016.04.14 雨乞屋台埼玉県本庄市:都から来た人々が開墾しようとした土地には大蛇族がおり、これに反対した。 岩谷洞のはなし埼玉県本庄市:陣見山に弘法大師が根本道場を開こうとしたが、長虫族の長の美女が止めに来た。 風洞のおこり埼玉県本庄市:風洞に悪大蛇おり、人畜を害し、田村将軍が討伐に来た。 2016.04.13 霧吹きの井埼玉県川越市:川越城は霧吹きの井からの霧に守られたという。それはヤナという怪物の吐くものだった。 ヤナ埼玉県川越市:川越城を取り巻く要害よな川にはヤナという主が住んでいて、敵を寄せないという。 川越築城埼玉県川越市:川越城築城の折、竜神の夢により太田道真の姫・世禰姫が人身御供となった。 伊佐沼の大片貝埼玉県川越市:伊佐沼の中島には薬師堂があり、主の大片貝が背負っていた。 2016.04.10 秩父神社の水のみの龍埼玉県秩父市:左甚五郎の龍が田畑を荒らすので、鎖で封じられた。 国昌寺の開かずの門埼玉県さいたま市緑区:山門の左甚五郎の龍が葬列の棺の中身を喰ったという。 釘付の竜埼玉県さいたま市緑区:神社裏の池の暴れる雌雄の竜を左甚五郎が像とし、これを封じた。 泉福寺の竜埼玉県桶川市:泉福寺の左甚五郎の竜で雨乞いを行ったが、洪水となってしまった。 火事を消した竜埼玉県蕨市:三学院の竜像が京にいる運敬和尚に火事を知らせ、和尚は火伏せを行った。 お不動さまの竜埼玉県朝霞市:不動さんの滝の竜がいたずらをするので殺し、石の竜を水底に沈めた。 清蔵院の龍埼玉県越谷市:清蔵院に左甚五郎作という龍像があり、葬列の棺の中身をとったという。 2016.04.09 山内禁鈴・二人の竜女埼玉県川越市:喜多院の和尚のもとに、鐘を撞かないでくれ、という娘と、撞いてくれという娘が訪れる。 山内禁鈴・恩知らずの蛇埼玉県川越市:喜多院の和尚さんが助けてやった蛇が大きくなって害を成すようになったので封じた。 山内禁鈴・怒った大蛇埼玉県川越市:喜多院の蛇好きの住職が蛇たちを養っていたが、蛇嫌いの住職に変わり見捨てられた蛇が怒って暴れた。 仙芳仙人と龍神埼玉県川越市:喜多院は仙芳仙人が龍神からもらった土地にある。 2016.04.08 滝之城の大蛇埼玉県所沢市:滝之城は大蛇に守られており、小田原が落ちた際も落ちなかった。 首無しと首弁天埼玉県志木市:藤原長勝が田にしようとした淵には、長すぎて頭が見えぬという大蛇がいた。 お城の大蛇埼玉県行田市:忍城が水攻めにあった際、その堤を破ったのは守護の大蛇だという伝もできた。 忍沼の主大蛇と中央小埼玉県行田市:忍沼には諏訪大明神の大蛇が棲んでいるとされ、祟りのうわさも絶えなかった。 2016.04.07 得斉さま埼玉県久喜市:漢方医の得斉さまのところへ、足を怪我した娘が毎夜通ってきた。 氷川さまの石埼玉県朝霞市:氷川様に祀られた石は、女人となって酒を買いに来ていたという。 象殿の池埼玉県深谷市:象殿の池の大蛇は、去る際女となって寺を訪れ、酒の尽きぬ徳利を置いて行った。 酒飲み弁天長野県中野市:間山の酒屋に、いくらでも入る不思議なふくべを持った娘が酒を買いに来ていた。 大蛇と九郷用水埼玉県児玉郡神川町:神流川から引かれる九郷用水は、竜蛇が這った跡に掘られたという。 百間川除け長野県佐久市:百間川除けは、大水の時村を救った諏訪の大蛇の跡に作られた。 2016.04.06 竜体さん埼玉県蕨市:渋川公には子がなく、榛名神社に祈願して娘を授かった。 毛呂の榛名の申し子埼玉県入間郡毛呂山町:岩井の勝田家には子がなかったが、榛名山に祈願して娘を授かった。 榛名湖の竜の女房埼玉県入間郡毛呂山町:喜兵衛は訪ねてきた夫人を妻としたが、彼女は全く身の上を明かさなかった。 蛇娘埼玉県東松山市:子のない老夫婦が岩殿の観音様に祈願して、卵を授かった。 2016.04.05 渋川公夫人の榛名湖入水伝説埼玉県蕨市:蕨城主が戦死し、夫人は榛名湖に入水。竜体となり村を雹から守ろうと誓った。 お水もらい埼玉県戸田市:蕨の殿様の奥方様が榛名湖に入水し、龍神となった。 榛名へ向かう寅御前埼玉県鴻巣市:蕨城主戦死の折、その夫人と侍女が原馬室の西光寺に立ち寄った。 榛名湖の木部姫群馬県高崎市:木部の殿様の娘が榛名湖に入水し、大蛇と化し、続いた侍女たちは蟹となった。 2016.04.04 白蛇おタケと河童の五郎埼玉県狭山市:騙され渕に落ちたおタケ瞽女が大白蛇となり災いをなした。 タケが淵の伝説埼玉県狭山市:笹井にあるタケが淵には、瞽女の話や人柱の娘の話や河童がいるといった様々な伝説がある。 ふしぎな弁天様埼玉県児玉郡神川町:母と息子が追ったほたるは、捕えてみると木のご神体であった。 広沢の池の白へび埼玉県朝霞市:広沢の池の弁天さんは、白蛇となって箱に入り、人に運んでもらっていた。 2016.04.03 見沼のいもり埼玉県さいたま市大宮区:二人の男の争いで殺された見沼の娘が、沢山のいもりとなった。 雨降り朝顔埼玉県さいたま市大宮区:見沼の漁師の娘が殿様の側女となるも、奥方にいじめ抜かれ身を投げる。 片目の神魚埼玉県さいたま市緑区:見沼には女体神社に供えられる片目の神魚がおり、みだりに捕る者は祟られた。 片目の女体様埼玉県草加市:中根の鎮守は女体社で、麻の葉で目を突いたという片目の女神像を祀る。 2016.04.02 見沼弁天(新)埼玉県さいたま市緑区:下山口の馬方平吉が、千住から見沼へ一人の女を乗せた。 見沼弁天埼玉県川口市:内野村の百姓左之次郎が、千住から見沼へ一人の女を乗せた。 見沼の主の笛埼玉県さいたま市見沼区:夕暮れに見沼のほとりで美女が笛を吹き、若者たちが引かれてしまった。 蛍の御殿埼玉県さいたま市見沼区:小笛という娘が井中の蛍に招かれ、蛍の姫の笛を聞いた。 2016.04.01 見沼の竜神埼玉県さいたま市大宮区:見沼干拓を進める井沢八惣兵衛の前に、見沼の竜神を名乗る女が現れた。 伊奈氏と見沼の竜神埼玉県さいたま市緑区:見沼干拓に代官としてあたった伊奈氏もまた、竜神の怨みを受けた。 見沼を去った主埼玉県川口市:千葉へ行きたいという女を車夫が乗せたが、印旛沼のあたりで消えてしまった。 赤山の池に現れた竜神埼玉県川口市:干拓で終われた見沼の竜神が伊奈氏の城の沼にまで現れる。 2016.03.29 藤姫千葉県我孫子市:継母の姦計により手賀沼に沈んだ藤姫の怨念が大蛇となって、漁師を苦しめた。 オバラクお爺千葉県成田市:名主のところの作男のオバラクお爺は大変な怪力だったが、その正体は大蛇だった。 そそけ牛蒡千葉県長生郡長柄町:先祖が蛇をむごたらしく殺した祟りで、牛蒡を作ると鱗のそそけ立ったようにできるという。 蛇島の地名の由来千葉県東金市:鎌倉から東金に逃れた護良親王の息女・華蔵姫を追ってきた大蛇がいた。 2016.03.28 産女の淵千葉県君津市:水泳ぎの達者でも生きて戻れぬという産女の淵に、網を取られた若い衆が入っていった。 大滝淵の怪千葉県君津市:機織りの音がするという噂の淵に、確かめに近くの家のあるじが赴いた。 2016.03.27 船木の留守居神千葉県長生郡長柄町:氏神の船木の宮の神さまは山王だが、耳が遠くて神奈月に出雲へ行かない。 いぼをとってくれた弁天様千葉県松戸市:大尽の愛娘は目の下のいぼが悩みだったが、大谷口の弁天さまが治してくれた。 デーダラボッチとお多福弁天千葉県柏市:デーダラボッチが通り過ぎた足跡に雨水がたまり、弁天が祀られた。 2016.03.26 桔梗前弁天千葉県東金市:御門には将門の母・桔梗が蛇と化して祀られた弁天がある。 将門の誕生茨城県取手市:将門の母は蛇体となって火を吹き赤子(将門)の体を舐め、鉄人とした。 桔梗姫福島県伊達郡桑折町:秀郷を恋慕するあまり、桔梗は半田沼に沈み蛇と化した。 鮫に化身した桔梗ノ前千葉県船橋市:死した将門を追って海に沈んだ桔梗が大鮫と化した。 2016.03.24 囃子水千葉県鎌ヶ谷市:囃子水の湧水は、笠となれ蓑となれという囃し声に合わせその形に湧き出した。 囃子水の竜神千葉県鎌ヶ谷市:囃子水を守護する竜神が、七面堂に向かって姿を現すのが見られた。 日蓮と妙蓮尼千葉県鎌ヶ谷市:囃子水の七面堂は、日蓮の母梅菊が信仰していたものであった。 水戸黄門の大蛇退治千葉県松戸市:七つ頭の大蛇が水戸黄門を襲い、退治され甕に封じられた。 へびと光国・七面神社千葉県松戸市:強欲な地主の怨念が大蛇となり、討たれて祟るのを七面さまと供養した。 2016.03.23 秘薬「かっぱ」の由来千葉県八街市:蛇が呑んだ針を吐き出す草を知り、棘抜きの薬を作る。 人力車に乗った白蛇千葉県柏市:上野の不忍池と布施の弁天の間を、白蛇が車屋を頼んで往き来していた。 和泉池のお話千葉県東金市:日吉の神に捧げると約束した娘が、社裏の池に入り白蛇と化した。 2016.03.22 雨を降らせた竜千葉県印旛郡栄町:日頃村人に良くしてもらっていた印旛沼の竜が、竜王に逆らい雨を降らせる。 龍角寺の龍伝説千葉県印旛郡栄町:続く日照りに雨乞いをする釈命上人の前に、印旛沼の主が現れた。 大寺の龍尾寺千葉県匝瑳市:一帯に雨を降らせたが三つに裂かれた印旛沼の龍の尾を納めたのが龍尾寺だという。 木積の龍頭寺千葉県匝瑳市:木積には印旛沼の龍の胴の一部を納めたという龍頭寺がある。 雨を降らせたでいだらぼっち千葉県柏市:村が好きだったでいだらぼっちは、雨を降らせるために弁天さまをまたいだ。 巨人の移動千葉県柏市:恐ろしい嵐が去り、人々はそこに巨人の姿を見たと噂した。 2016.03.21 イボトリ観音千葉県銚子市:清水庵はイボとりの観音様としても知られた。 えぼとり神様千葉県市川市:えぼとり神様に参ると、夢に蛇が出て体をなめ、疣がとれるのだという。 2016.03.20 一本足の蛸千葉県館山市:番太の嚊は、取り残された大蛸の足を一本一本切っていくのを楽しみとしていた。 大蛸の逆襲千葉県南房総市:雀近くに棲む大蛸に味をしめた百姓が、その足を一本一本切り食べていった。 おてねが島千葉県鴨川市:二人の妹を大鮹に奪われたおてねは、その足を一本ずつ切っていった。 章魚ヶ渕の伝説千葉県鴨川市:母のために良い釣り場を探していた若者が、川の渕で大章魚を見つけた。 2016.03.19 清水庵の白蛇千葉県銚子市:お伊勢参りに行った村人が、女に清水庵への紙包みを託された。 ヘビに化けた安産の神様千葉県銚子市:おばあさんが海寄り来た桐箱を持ち帰った。 きのこと大蛇千葉県銚子市:お爺さんが見上げると大蛇が寝ており、そのよだれから茸が生えていた。 2016.03.17 八尋石千葉県鴨川市:不思議法師の前に現れた妙見菩薩は蛟龍となり石と化した。 七面大天女様の嫉妬千葉県南房総市:嫉妬深い七面大天女様は、自分より美しい女の存在を許さなかった。 弁天様と子供千葉県富津市:弁天様が人の娘との間に子をなしたが、その子の目が見えなくなった。 蛇婿の話千葉県富津市:通ってきていた蛇を死なせてしまった娘は、その後独りで暮らした。 星ヶ池千葉県鴨川市:山の神が星に恋し結ばれ、娘の母の月が水を贈った。 2016.03.16 片目の神とまむし封じ千葉県木更津市:ヤマトタケルが貝渕に来たが、落馬して蝮に片目を咬まれてしまった。 貝渕の日枝神社伝説千葉県木更津市:日本武尊の蝮封じにちなむ日枝神社があるので貝渕には蝮がいない。 山王沼の主千葉県木更津市:山王沼に大蛇のヌシがいたが、吾妻神社に合祀されたので這って移ったという。 どんぶりの主千葉県木更津市:どんぶりのヌシの大蛇を祀る家が嵐のときに蛇に守られた。 2016.03.15 竜光山にまつわる話千葉県鴨川市:漁師が助けた娘と所帯を持ったが、娘は自分は竜王の娘であるという。 竜の目千葉県南房総市:宝杖院に来た盲目の女が、赤子と白い二つの玉を託して去った。 竜王の子の約束千葉県南房総市:逃がした竜王の子の怪魚が、時化を太鼓で知らせるようになった。 御霊様の松千葉県南房総市:千古の大松を伐り倒すと、白い煙が立ち龍となって昇天した。 2016.03.14 手長婆千葉県南房総市:昔、洞穴に手長婆が住んでおり、海の貝を採って食べた。 姥石の話千葉県富津市:関に孤独な大姥がいたが、相手を求めて去ったという。 手長大明神福島県相馬市:塩手山にいた手長大明神は、昔、松川浦から魚や貝を取って食べていた。 手長の仙人福島県相馬郡新地町:鹿狼山には、長い手をもった一人の仙人が棲んでいた。 2016.03.13 白蛇をだました和尚さん千葉県いすみ市:和尚さんが助けた白蛇が大きくなりすぎたので証文を与えて放した。 蛇が谷千葉県いすみ市:ひょうたん池にはお盆にゲンバの醤油屋の大蛇がやってくるという。 玄蕃山の白蛇千葉県銚子市:旅人の所持金に目がくらみ殺した家人が見ると、それは小判ではなく白蛇であった。 七つ池と小畑の池の夫婦大蛇千葉県銚子市:この二つの池の蛇が行き来した道は豊作になるという。 だまされた大蛇茨城県常総市:飯沼のヌシの大蛇が和尚さんに千年の証文で騙された。 2016.03.04 船越の宮鉈切の宮千葉県館山市:海を渡ってきた神が路を切り拓き大蛇を討伐された。 鉈切山千葉県館山市:鉈切明神が截ち割った岩山は不孝者を通さぬという。 鉈切明神の窟千葉県館山市:鉈切明神の窟は長く長尾瀧口の社へと通じているという。 2016.03.03 内梨滝の大蛇千葉県夷隅郡大多喜町:内梨滝の大蛇が関の平内左衛門に討たれたが、その霊が大鮫と化した。 田代池千葉県夷隅郡大多喜町:田代池には蛇池から移ってきた妖蛇が棲んでいた。 蛇池千葉県夷隅郡大多喜町:蛇池には妖蛇が棲んでいたが、正木大膳を恐れて田代へと逃げた。 2016.03.02 おおさ根の主千葉県南房総市:原の沖にはおおさ根という大きな根があり、何百年も生きたヌシの鮫がいた。 太東の旦那千葉県いすみ市:太東岬の先の岩礁は太東の旦那と恐れられ、それはワニザメなのだとも言われた。 大蛇の霊千葉県富津市:豪傑・関の平内左衛門がかつて討った大蛇の霊が鮫と化し、海上を行く平内を悩ました。 2016.02.29 天寧寺の由来東京都青梅市:天寧寺開山の一華文英は、母が金峯山の竜神を身ごもって生まれたのだという。 姥神埼玉県秩父市:太陽寺の開山鬚僧大師のもとに諏訪湖の大蛇が通い、生まれた子が畠山重忠であるという。 橋を守るヘビ東京都青梅市:小曾木の聞修院の木橋を二匹の青大将が守っていた。 槌頭東京都東大和市:貯水池に沈んだ中に槌ヶ窪の池があったが、槌頭(つちんど)という大蛇がいた。 2016.02.28 矢川弁財天東京都立川市:荒れ放題の弁天を修行僧と村人が清めにのりだした。 第六天は、おっかない東京都調布市:第六天の大檜と蛇をを伐った木挽きが気を病み死んだ。 とげぬきの薬東京都立川市:佐衛門という人が蛇からとげぬきの妙薬を知り、評判となった。 喜多見の槍かつぎ東京都調布市:喜多見の伊右衛門はいろいろな蛇よけの秘法を持ち、近郷に評判だった。 2016.02.26 大蛇の通った跡東京都あきる野市:雨武主神社の神が蛇になって網代の弁天様へと向かった。 麻で目をついた神様東京都あきる野市:雨武主神社の神が麻で目を突かれたので、村では麻を作らなくなった。 デイダラボッチの下駄糞東京都あきる野市:デイダラボッチが下駄に詰まった土を落としたものが塚となった。 富士塚と弁天池東京都立川市:でえだらぼうが通った跡が塚となり池となった。 熊森の大蛇新潟県燕市:西古志の池田の大蛇が熊森の大蛇に縁談を断られ、怒って池を埋めようとする。 池田の大蛇と椿の森新潟県三島郡出雲崎町:熊の森の池のヌシの大蛇に縁談を断られた池田の大蛇が、怒って熊の森の池を埋めようとする。 2016.02.25 四ツ谷うなぎ東京都日野市:四ツ谷に鰻が増殖し、神童・宗丸はこれを神意と判じた。 八坂さまの大欅東京都日野市:八坂さまの大欅は、かつて暴虐をふるった大蛇であったという。 八龍神の由来栃木県那須塩原市:ユウジンの大欅に八頭の大蛇が現れ、八龍神と祀られた。 大杉になった大蛇富山県黒部市:村を脅かす大蛇が仏法に触れ、村を守護する大杉となる。 2016.02.24 浅間山の大蛇東京都府中市:浅間山のおみたらしには大蛇がおり、薪取りに来たおばあさんを驚かせた。 たたり──尾のない蛇東京都府中市:尾の切れた蛇を殺した人の母親が祟りで苦しみ死んでしまった。 蛇のたたり東京都府中市:蛇を殺したおじいさんの子に苔ができてしまった。 2016.02.23 神明様の池の大蛇東京都調布市:武者小路さんの池には大蛇がいたといい、入間川の橋のあたりが尻尾だといわれた。 弁天池の大蛇東京都調布市:嵐の中や前に、弁天様の池の大蛇が村中を歩いたという。 ハケの弁天様の白蛇東京都調布市:ハケの弁天様の池のヌシは白蛇で、いたずらするとたたるといわれた。 2016.02.21 影とりの池東京都町田市:小山田太郎の奥方が入水した長池が影の写った娘を引くようになった。 影取り池東京都多摩市:影取り池は映った人を引いたが、大水で堤が崩れて深田になったという。 有馬の影取り池神奈川県川崎市宮前区:有馬の池の大蛇が影を映した人を引いた。 2016.02.20 棚原のヌシ東京都多摩市:棚原には影取り池と行き来する蛇のヌシがいた。 オジョウガ池東京都多摩市:ある時、駕籠の中の嫁が池のそばで姿を消した。それより嫁入りは通らなくなった。 蛇の橋東京都多摩市:栗などのノロでかけてあった橋が蛇であることがあった。 2016.02.19 へーびこしき東京都狛江市:蛇が寄り集まってとぐろを巻いているのをへーびこしきという。 蛇こしき東京都調布市:蛇こしきを見るといいことがある。かんざしを差し入れるといいという。 こひきヘビ東京都青梅市:吹上峠には蛇が多く、殊に集まるさまをこひきヘビと呼んだ。 2016.02.16 鰻になった娘東京都八王子市:恋仲の武士を八王子城落城で失った娘が入水し鰻となった。 紅鰻とタキザワバンバー静岡県藤枝市:落城から逃げた姫が落ちた滝壺に、口紅をつけた鰻のヌシが現れた。 2016.02.15 青龍にのってあらわれた妙見さま東京都稲城市:青龍にのった妙見さまが天下った伝にちなみ、百村では青萱の龍を作る。 茶臼山の白龍池東京都稲城市:長沼の茶臼山の池から白い大亀が出たことがあり、白龍池といった。奈良時代行基菩薩が側らに草庵を結んで仏像を刻んだという。 2016.02.14 なずな長者の娘東京都町田市:なずな長者の娘のもとへ、三島神社の蛇が若者となって通った。 長者屋敷の娘茨城県那珂市:塙の長者の娘に通う男をたどると、三島神社の御手洗池へ消えた。 2016.02.13 蛇橋東京都足立区:大水に際し堤を切ろうとし、なぶり殺しにされた男とその母が蛇となって村を害した。 匝瑳蔵人首塚埼玉県三郷市:匝瑳蔵人の首塚があるが、蔵人には堤を切って落とそうとしたという伝もある。 島田のお諏訪さま埼玉県坂戸市:越辺川が溢れそうになると島田と赤尾のお諏訪さまが竜神となり、下流の小沼の堤を切りに飛んで行った。 2016.02.12 氷川池の白なまず東京都板橋区:氷川池には弁天があり、お使いの白なまずが棲んでいた。白なまずは地震を予告したという。 氷川神社と白蛇東京都足立区:氷川神社に白蛇が棲んでいた。姿を現すとそのあとに雨風など災害があったという。 氷川様の蛇東京都中野区:中野氷川神社の大木には蛇の巣があった。白蛇や大蛇もいたという。 2016.02.09 善福寺池の大蛇の婿入り東京都杉並区:連雀の男が老爺に善福寺で井の頭の弁天まで乗せてほしいと頼まれる。 三宝寺池に来た亀ヶ池の主東京都練馬区:人力車を頼み、稲付から三宝寺池へ来た美女がいた。 聟に来た不忍池の蛇東京都府中市:昔、不忍池の蛇さんが、車屋を頼んで井の頭の池に聟に来たという。 2016.02.08 高井戸村の長者の娘の話東京都杉並区:高井戸の長者の娘は井の頭の弁天に祈願して授かった子であった。 2016.02.07 姿見ず橋と姿見橋東京都中野区:井の頭池の蛇の頭骨が淀橋で上がり、それから嫁入りが通ると不幸が起きるようになった。 女に化けた蛇東京都中野区:中野坂上で現れた美女が振り向くな、という。そこにあるのは大蛇の姿だった。 井之頭池の主の話東京都品川区:中延の娘が駕籠をたのんで井の頭池へ行き、入水してしまった。 2016.02.05 中野長者とその娘東京都新宿区:中野長者は財産の隠し場所を知る下男を斬って川に捨てたのだ、という。 成願寺勧進帳・冒頭東京都中野区:鈴木九郎の娘が祝言の夜に大蛇と化す。 2016.02.04 小菅どん東京都足立区:小菅の籾倉のそばには小菅どんと呼ばれる大蛇がいた。 槙の屋のおぢ東京都荒川区:荒川の難所槙の屋には槙の屋のおぢと呼ばれる大蛇がいた。 2016.02.03 なわの大蛇で村を救う東京都世田谷区:奥沢村を襲う奇妙な病に、八幡さまが蛇を作るよう告げた。 美女、井の頭の龍神にお嫁入り東京都世田谷区:鈴木家の失踪した娘が、井の頭の池の主に嫁入りしたのだと告げに帰った。 矢切の怪談東京都葛飾区:矢切で漁をしていた男が、怨霊の蛇に取りつかれる。 新宿を守る竜神さま東京都葛飾区:突然路上に蛇の姿が現れ、八大竜神と祀ってほしいと告げた。 2016.02.01 六郷神社のお使いひめ東京都大田区:六郷神社のお使いひめは、尾の切れた蛇だった。 蛇と船東京都大田区:船に蛇が乗り込んでくるものだったが、船に蛇はよくない。 十寄神社の大蛇東京都大田区:十寄神社の大銀杏に大蛇がいて、いい声で鳴いたものだった。 2016.01.31 かんまがりのうなぎ東京都大田区:ある台風のあと、かんまがりの川べりに裸の若者が倒れていた。 蛇の祟りとウナギの祟り東京都大田区:おふくろの兄貴が熱病に倒れた時、イチッコが蛇と鰻の祟りがある、といった。 福川の主鹿児島県大島郡徳之島町:福川には代々の大鰻の主が住むよどみがあった。 2016.01.27 欅に祀る源龍大善神神奈川県横浜市保土ヶ谷区:樹源寺の大欅に棲むという白蛇が夢に現れ、祀るよう言った。 正観寺の弁天神奈川県横浜市保土ヶ谷区:正観寺の弁天の穴は埋もれてしまっていたが、夢に大蛇が出て掘ってくれと頼む。 スドー銭鹿児島県薩摩川内市下甑島:子のない爺婆が、小蛇を子とし、スドーと名付けて育てる。 蛇息子と祠堂金愛知県北設楽郡設楽町:子のない爺婆が蛇にシドと名付けて育てたが、大きくなり周りの者が恐れるようになる。 2016.01.26 練り廻る茅の大蛇神奈川県横浜市鶴見区:生麦では六月六日に茅の大蛇を作り、町中を練り歩いた。 蛇も蚊も祭り神奈川県横浜市鶴見区:先妻を亡くし程無く後妻を娶った男だが、新妻が大蛇と化してしまう。 蟠まる魔除の大蛇神奈川県横浜市鶴見区:悪疫流行の難に際し、村人は北寺尾の山のヌシの大蛇にその退散を願った。 山神と祭られし大蛇神奈川県横浜市鶴見区:湿地の大蛇に難儀する村人のために、里正は大蛇に語りかけた。 2016.01.25 琵琶橋と蛇骨神社(部分)神奈川県横浜市神奈川区:討たれた大蛇の祟りを恐れて蛇骨神社は祀られた。土地境の司であったともいう。 蛇骨神社神奈川県横浜市神奈川区:岸根村の蛇骨神社は社宮司とも蛇苦止明神とも呼ばれたという。 雲松院の龍蛇塚神奈川県横浜市神奈川区:笠原越後守信為が寺を建てようと山中を検分すると大蛇が臥していた。 運定め・水の神鹿児島県薩摩川内市下甑島:男が木の洞で生まれる子の運命を聞く。七つ八つのころ池の主にとられる、と声は言う。 マッティブの話鹿児島県大島郡徳之島町:娘のもとにマッティブが通ってきていた。針を刺し糸をたどると、話し声が聞こえる。 2016.01.24 白旗飛来神奈川県横浜市神奈川区:石橋山合戦の時、一流の白旗が飛来し、源氏松に掛かったのだという。 ハト川はハタ川神奈川県相模原市緑区:鳩川はもと旗川といった。昔、天より旗が舞い降りたのだという。 2016.01.23 上無川の片目の鰌神奈川県横浜市神奈川区:上無川には片目の鰌がいたという。これは神面社の由来に関係する。 能満寺の本尊神奈川県横浜市神奈川区:能満寺の虚空蔵菩薩像は、海より流れ来た朽木であった。 2016.01.22 三宝寺の白蛇弁天神奈川県横浜市神奈川区:三宝寺住持の夢に弁天の化身が現れ、守護の白蛇をもたらした。 乙子童子神奈川県鎌倉市:建長寺開山の蘭渓禅師は、江の島弁天から乙子童子という守護をつけられていたという。 鱗の小判神奈川県鎌倉市:駕籠屋の送った女が、建長寺の池で龍へと変じた。 2016.01.20 伊勢宮の雨蛇と烏神奈川県横浜市磯子区:磯子光背の山に伊勢宮があり、お使いといわれる雨を告げる雨蛇がいた。 所在を変ずる石の怪神奈川県横浜市磯子区:護念寺の竹藪に時により所を変え障る霊石があった。傍らにはツト蛇という蛇が棲んだという。 2016.01.19 磯子の巨人譚神奈川県横浜市磯子区:真照寺裏山が禿山なのは、ダイダラボッチが腰を落としたからだという。 夢に現ずる江の島の龍神奈川県横浜市磯子区:金沢北條を守護していた龍が、供養を求めて磯子に祀られた。 2016.01.18 小湊弁天神奈川県横浜市中区:小湊橋の側にある弁天さんは、開港前は北方の山上にあった。 安房洲明神の神宝蛇骨神奈川県横浜市港南区:昔、天地海が鳴動して、安房の洲崎明神が笹下に飛来された。 波の音をきらった神和歌山県御坊市:野島に上った八幡さまは、波の音が聞こえない処へ行きたい、と申された。 2016.01.17 洲干弁天社の蛇神奈川県横浜市中区:かつての洲干島に弁天はあり、蛇たちの楽園になっていた。 洲干弁天の松の祟り神奈川県横浜市中区:洲干弁天の森の名残の松があったが、伐ろうとしたところ障りがあった。 後に残る狐の舌神奈川県横浜市西区:子狐を捕えて狐汁としたが、母狐の祟りで家が傾いていった。 麻の葉に目を失いし神神奈川県横浜市西区:戸部杉山神社の神は、麻で片目を潰した。故に氏子も麻を忌む。 2016.01.16 オイノクボの大蛇神奈川県綾瀬市:オイノクボには大蛇がおり、原を分けて寺尾に通っていたという。 蛇塚神奈川県茅ケ崎市:矢畑とその周りの塚などを行き来していた大蛇がいた。これを祀った蛇塚がある。 大蛇の話神奈川県茅ケ崎市:中島と柳島を大蛇が行き来しており、葦場の草のなびきで分かった。 2016.01.15 蛇っ食い嘉衛門神奈川県海老名市:嘉衛門が漁に出たところ、仲間の作太郎が大蛇に咥えられてしまう。 じゃっくいじえもん東京都西多摩郡瑞穂町:じえもんが狭山ガ池で水浴びをしたところ、大蛇が現れ襲ってきた。 2016.01.14 おふくろさんという石神奈川県藤沢市:諏訪神社の裏には、大蛇の母であるという「おふくろさん」と呼ばれる石がある。 お諏訪さまの石神奈川県藤沢市:石川の諏訪神社の御神体は石で、日によって増えたり減ったりするという。 檜原川の甌穴長野県下伊那郡根羽村:檜原川の釜の入りと呼ばれる所には、龍宮に続くという穴がいくつも並んでいる。 2016.01.12 おとぼうが淵神奈川県愛甲郡清川村:煤ヶ谷の北の淵で、四尺もある大魚が捕まえられたが、その名を呼ぶ声が聞こえてくる。 物いう魚神奈川県相模原市緑区:昔、相模川の上流の淵で、オトボウという男が大鰻を捕らえた。 2016.01.10 うなぎ観音神奈川県厚木市:岡田に要石があるが、所を観音免といい、鰻が参詣する観音がある。 鰻の鹿島詣千葉県銚子市:鰻の精が美女となり、鰻たちが鹿島詣に行くから漁を休んでほしい、と頼みに来る。 2016.01.08 古賀の渡しのはなし神奈川県伊勢原市:ある夫婦が、沼の渡しに道を造るから子を授けたまえ、と祈願した。 舟つなぎ松神奈川県伊勢原市:渡しを道路にすることにしたが、夜に蛇が流してしまう。これを鎮めた女の入定があった。 こがの渡し神奈川県平塚市:道造りを邪魔する大蛇の住処の松を切ってしまうことにしたので、大蛇は慌てふためいた。 2016.01.07 地蔵が淵の鰻神奈川県藤沢市:地蔵が淵で耳の大きな鰻が釣り上げたれたが、料理すると呼びかける声が聞こえてくる。 物いうウナギ神奈川県茅ヶ崎市:地蔵ヶ淵で大うなぎが釣りあげられ料理されたが、裏口からその名を呼ぶ声が聞こえてくる。 葉山島のうなぎの精神奈川県相模原市緑区:近くに住む権助が、ある時葉山島の淵で大鰻を釣り上げた。 おとんじょの池静岡県島田市:老人がおとんじょの池で大鯰を釣り上げた。しかし帰ろうとすると、呼ぶ声が聞こえる。 大蛇と大うなぎの夫婦茨城県行方市:一人の農夫が七淵ヶ池の畔で美女から手紙を届けるよう頼まれる。 2016.01.06 雨の主(鰻)神奈川県秦野市:大天狗滝の主である大鰻が釣られるが、その主が歌い始めた。 雨の主(蛇)神奈川県秦野市:大天狗滝の主である大蛇が捕らえられるが、その大蛇が人語を叫んだ。 天狗坊淵の怪異神奈川県相模原市緑区:天狗坊淵で鰻捕りを始めた野良坊に大蜘蛛が糸を掛けてくる。 2016.01.05 四万長者の妾(部分)神奈川県南足柄市:足柄山の金太郎の祖父、地蔵堂の四万長者の妾は蛇であったという。 聖天の池静岡県駿東郡小山町:足柄峠の聖天堂の近傍には小池があり、白蛇が池の神だという雨乞いの池だった。 2016.01.04 精進ヶ池神奈川県足柄下郡箱根町:盲目の按摩・庄次が尺八を吹いていると、その音に誘われるように美女が訪れるようになる。 矢倉岳の主(後)神奈川県南足柄市:足柄峠を越える盲目の法師が夜笛を吹いていると、女の泣き声が聞こえてきた。 富士七巻の大蛇静岡県三島市:按摩のもとに小僧が毎夜遊びに来ていた。素性を尋ねると、自分は山を巻いている大蛇であるという。 2016.01.03 矢倉岳の主(前)神奈川県南足柄市:矢倉岳の主の大蛇は、人々が富士山ばかり眺めるのに嫉妬し、矢倉岳を高くし、富士山が隠れるようにした。 あまのじゃくと二子山神奈川県足柄下郡箱根町:あまのじゃくという力持ちが、人々が富士山ばかり眺めるのに嫉妬し、富士山を削って低くしようとした。 2016.01.02 えびす山静岡県下田市:須崎の突端えびす山には、須崎に海の幸をもたらしたという大蛇が棲んでいた。 シャチ神奈川県平塚市:須賀の漁師が海蛇のようなものを海上で拾った。シャチといい、出会うと吉という。 2016.01.01 これはこれは(竜宮女房)神奈川県小田原市:正直ものだが貧乏な葱売りの正助は、龍宮に招かれ龍王の姫を嫁として連れ帰った。 竜宮女房鹿児島県大島郡喜界町:老母と二人暮らしの貧しい息子が、花の売れ残りを海へ流し、竜宮へ招かれ、竜王の娘を妻にもらい帰る。 王小と竜女中国・山東地方:鎮め石という潮を引かせる石を手にした王小は、東海の海の底にある竜王の屋敷で竜女を妻とする。