和歌山県の竜蛇
門部:日本の竜蛇:「怪異・妖怪伝承データベース」より
話 名 | 清姫,大蛇 |
資 料 | 郷土趣味 通巻17号 |
場 所 | 牟婁郡 |
要 約 | 慕い寄る清姫をうるさく思った山伏安珍は、道成寺の鐘の中に隠れた。清姫は大蛇となって日高川を上り、道成寺の鐘に七巻まいた。すると大蛇の熱で鐘は湯のように溶けた。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 民族 3巻4号 |
場 所 | 伊都郡 九度山村 |
要 約 | 昔、おしょぶという娘が池で洗濯をしていると、美しい帯が水の上に浮かんだ。帯を取ろうとして池に入ると、帯は蛇になり、おしょぶをくわえて池の底に入ってしまった。 |
話 名 | 大蛇,ヌシ |
資 料 | 郷土研究 7巻5号 |
場 所 | 西富田村 |
要 約 | 昔、大蛇が来て草刈り男に池にヌシがいるかどうか訪ねた。池にはヌシハイな買ったが、大蛇がヌシになっては困ると考え、鎌をそっと池に投げ込んだ。あの鎌がヌシだというと、蛇は鉄を忌むので逃げた。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 民俗学 2巻11号 |
場 所 | 那賀郡 根來村 |
要 約 | 阪本のむろ屋の娘が輿入れするとき、じゅじゅち池の側に来たら、突然雷雨が襲い、人夫が気絶している間に娘はいなくなった。両親が池に来て娘を呼ぶと水中から現れたが、頭に角が生えていた。2度目には角は2本になり胸から下は蛇になり、3度目は完全に蛇になっていた。 |
話 名 | 蛇(俗信) |
資 料 | 旅と伝説 12巻6号/通巻138号 |
場 所 | 伊都郡 高野口町 |
要 約 | 蛇を指さしすると指、あるいは手が腐る。 |
話 名 | 犬 |
資 料 | 民俗学 2巻11号 |
場 所 | 和歌山県 |
要 約 | 吠えたので狩人が怒って首を切ったら、犬の首が今にも狩人を呑もうとしていた大蛇の咽喉に食いついた。その大蛇は金色を放ち、倶梨伽羅大龍王が現れた。狩人はこれを見て殺生をやめた。 |
話 名 | 白蛇(俗信) |
資 料 | 旅と伝説 12巻6号/通巻138号 |
場 所 | 伊都郡 高野口町 |
要 約 | 白い蛇を殺すと祟る。 |
話 名 | 蛇(俗信) |
資 料 | 旅と伝説 12巻6号/通巻138号 |
場 所 | 伊都郡 高野口町 |
要 約 | 正月15日に縄を家の中で燃やすと蛇が入ってくる。 |
話 名 | 蛇,魔物,貧乏神(俗信) |
資 料 | 旅と伝説 12巻8号/通巻140号 |
場 所 | 伊都郡 高野口町 |
要 約 | 夜に口笛を吹くと蛇や魔物出たり、貧乏神が来たりする。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻58号 |
場 所 | 日高郡 龍神村 |
要 約 | 弓木滝には不動明王が祀られている。この滝に牛の糞などの汚物を投げ入れると、山が動き谷が震えるほどの大雨になる。滝の主である大蛇の仕業だという。 |
話 名 | ノヅチ |
資 料 | 近畿民俗 通巻60・61号 |
場 所 | 日高郡 中津村 |
要 約 | ノヅチという蛇がいる。鹿を一飲みにするともいうし、ゴトヒキを一飲みにするくらいの大きさであるという。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻60・61号 |
場 所 | 日高郡 中津村 |
要 約 | 女の人の毛髪を焼いて川に流すと大蛇が寄ってくるという。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻60・61号 |
場 所 | 日高郡 中津村 |
要 約 | 昔、美人がおり、美しい若者が通ってきた。誰一人その姿を見た者がいなかったので、若者の着物の裾に糸をつけた。翌日糸をたどると、大きな川池に続いていた。その正体は蛇だった。美人な娘は俵一杯の蛇の子を生んだという。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻60・61号 |
場 所 | 日高郡 中津村 |
要 約 | ある娘がワラビをつみに行ったら、蛇に会い、逃げ帰った。その後娘の腹が大きくなった。それから毎晩ワラビつみの夢を見るようになって、流産したという話がある。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻60・61号 |
場 所 | 日高郡 中津村 |
要 約 | 大蛇を捕らえる法がある。格子状の箱を造り、その中に女人の髪の毛の焼いたのを入れ、川に流す。大蛇はこの臭いをかぎつけて、箱に入る。そこを生け捕りにするという。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻60・61号 |
場 所 | 日高郡 中津村 |
要 約 | イトウノ淵という淵があり、ここに大蛇が住んでいたという話がある。 |
話 名 | 大蛇,猫 |
資 料 | 近畿民俗 通巻60・61号 |
場 所 | 日高郡 中津村 |
要 約 | 猟師が、山の上から猪を追いかけてきて、猫淵に追い込んだ。ところが、猪の姿が見えない。猟師が淵に呼びかけると、大きな蛇が猪をくわえてあらわれたという。あらわれたのは猫であるとも言われる。 |
話 名 | 燈心,蝮蛇,(俗信) |
資 料 | 郷土研究 3巻7号 |
場 所 | 那賀郡 |
要 約 | 燈心を踏むと蝮蛇に噛まれるといわれている。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻60・61号 |
場 所 | 日高郡 中津村 |
要 約 | 雇っていた下女が、毎晩、大蛇が棲む沼地の川辺にある家に出かけて行った。朝に帰ってくると衣服がぬれて砂がついている。下女はやがて身重になり、卵のようなものを産んだ。一つを割ると、蛇が出てきた。 |
話 名 | 髪,蛇,(俗信) |
資 料 | 郷土研究 3巻7号 |
場 所 | 那賀郡 |
要 約 | 流れ水で髪を洗うと蛇になるといわれている。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻66・67・68号 |
場 所 | 有田市 清水村 |
要 約 | カマ淵の水中に鎌をつり下げておくと、大蛇の頭に鎌が当たって大蛇が怒り、雨を降らすという。 |
話 名 | 酸漿,蛇,(俗信) |
資 料 | 郷土研究 3巻7号 |
場 所 | 那賀郡 |
要 約 | 夜に酸漿を鳴らすと蛇が出てくるといわれている。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻66・67・68号 |
場 所 | 有田郡 清水村 |
要 約 | ウツブロ谷には大蛇がいるという。雨乞いに、この谷の岩の穴を丸太で突いて回り、谷を濁すことをやった。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 民間伝承 4巻6号 |
場 所 | 伊都郡 |
要 約 | 昔、この地方に大きな蛇が住んでいたのだそうだが、それを3つに斬って雨引山・高野とあと一箇所に埋めたといわれている。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻66・67・68号 |
場 所 | 有田郡 清水村 |
要 約 | 山の神という桜の木の森があった。この森を切ったら蛇が出た。この木を買って焚いたら病人が続出し、赤子がペロペロと舌を出す癖がついた。蛇が地を這うような音が常に聞こえる。祟りだというので祠を建てて祀った。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 民俗採訪 通巻昭和35年度号 |
場 所 | 有田郡 金屋町 |
要 約 | セイという所に力持ちがいて、西南戦争で旗持ちをしたりした。川の渕の蛇に「川の底にくろがねが沈んでいて住めないから取ってくれ」と頼まれ、拾い上げてやって、その礼に大力を授かった。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻66・67・68号 |
場 所 | 有田郡 清水村 |
要 約 | 狩人が大蛇を鉄砲で撃って逃げ帰った。家に帰って寝込んだが、そのまま死んでしまった。他の人が滝に行ったら大蛇が死んでいたそうである。 |
話 名 | 蛇身の女 |
資 料 | 日本随筆大成第二期 5巻 |
場 所 | 日高郡 |
要 約 | 紀伊国日高郡真名古村では、昔から蛇身の女が一人ずつ生まれるという。この女は容貌がとても優れ、髪の毛は身の丈以上に伸びる。そして梅雨の時期になると、髪の毛が非常に粘り、もつれ合って櫛が通らない。ただ梅雨が明けて近くの川で洗うとさらさらになるという。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻66・67・68号 |
場 所 | 有田郡 清水村 |
要 約 | 大蛇が男に化けて娘のもとに通って来て、子が生まれた。その子はタライ3杯の多数の蛇の子であったという。 |
話 名 | 二足の蝮 |
資 料 | 日本随筆大成第一期 14巻 |
場 所 | 有田郡 湯浅町 |
要 約 | 宝暦5年夏、怪しい蛇が捕らえられた。形は蛇に似て色が黒く、身は肥えていた。長さ6尺3寸、胴回り7寸で、針鼠の毛のような指がついた足が2本生えていた。舌は獣のようであり、尾の先は角のように尖っていた。 |
話 名 | 天狗,大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻66・67・68号 |
場 所 | 有田郡 清水村 |
要 約 | 天狗山という山があるが、天狗がいたという話は聞いていない。下に蛇穴があり、蛇がいたという。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻66・67・68号 |
場 所 | 有田郡 清水村 |
要 約 | 川津明神の縁起。昔、長者の娘にもとに男が毎晩通った。娘が妊娠したので母親が怪しみ、ある晩男の裾に糸をつけて翌朝たどると、滝に岸の洞穴に着いた。男は滝に住む竜が化けていたのであった。娘が生んだ子は若宮八幡と名づけられて祀られた。また、美少年に化けた滝の淵に住む蛇が村中の美人と交わった。その蛇を守護神として祀ったのだともいう。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻72号 |
場 所 | 東牟婁郡 北山村 |
要 約 | 小女郎という娘が夜どこかに行き、朝帰ってくるので、親がある晩、あとをつけてみると、娘は池の中で大蛇に抱かれていた。娘は蛇体であらわれ、親にこの池の主に嫁入りすることを告げると姿を消した。 |
話 名 | 蛇,タメハチ狐 |
資 料 | 近畿民俗 通巻72号 |
場 所 | 東牟婁郡 北山村 |
要 約 | 蛇とイカヅチ坊主という行者が滝の絶壁を渡り競べをし、行者は落ち、蛇が渡りきった。その蛇の跡が絶壁についている。行者ではなく、タメハチ狐という狐が憑いたタメハチという男だと言う人もいる。 |
話 名 | 蛇,刀 |
資 料 | 近畿民俗 通巻72号 |
場 所 | 東牟婁郡 北山村 |
要 約 | 峠に白鞘の刀を置き忘れた。他の人が拾おうと思ってよく見ると蛇になっていたので、石を投げつけた。鞘に傷がついているのは、その時の石が当たった跡だという。 |
話 名 | 大蛇,小女郎 |
資 料 | 中京民俗 通巻15号 |
場 所 | 東牟婁郡 北山村 |
要 約 | 昔、髪の長い15、6歳の美人の娘がいた。夜にいつも出て行くので、両親が心配してついていくと、柳の大木がある小池に草履が脱いであった。娘の姿を見せてくれと頼むと、娘をとぐろに巻きこんだ蛇が出てきた。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 中京民俗 通巻15号 |
場 所 | 東牟婁郡 北山村 |
要 約 | 仲のよい夫婦のうち女がいなくなる。2、3日後村人が滝で女の姿を見かける。女は黙って蚕の糸を紡いでいた。女は蛇だったのだ。それ以来筏師がその滝のそばを筏で通ると、命を失うといって恐ろしがられた。 |
話 名 | 大きな蛇,弘法大師 |
資 料 | 近畿民俗 通巻84・85号 |
場 所 | 伊都郡 かつらぎ町 |
要 約 | 昔、大きな蛇が出て村の人々を悩ませていた。そこで弘法大師がその蛇を封じこめた。その時、梵字岩の字が消えたらそこから出てきてもよいと、弘法大師が言ったという。 |
話 名 | (俗信) |
資 料 | 民間伝承 44巻3号 |
場 所 | 和歌山県 |
要 約 | 紀ノ川沿岸の俗信には、「唐鋤をまたぐと産が重い」、「写真を3人で写すと中央の人が死ぬ」、「北向きに着物を乾かすと人が死ぬ」、「彼岸の中日に墓参りすると、墓が燃えている」、「人魂を受け止めると死者が生き返る」、「流れで髪を洗うと蛇になる」などがある。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 女郎淵で好き会った男女が心中したが、お互い蛇だったという。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 女郎淵は、娘に化けて人間と恋に落ちた蛇が、正体がばれて身投げしたところ。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 娘のところに男が通い、その娘は蛇の子を産んで、女郎淵に身を投げて死んだ。 |
話 名 | 酒屋淵,大蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 酒屋淵に斧を落としてしまった人が潜って拾いに行くと水中にお婆さんがいた。斧を拾いに行くときれいな斧を見せてくれたが、それではないというと、正直に免じて自分の斧ときれいな斧の両方をくれた。「ここは蛇の家で、わしは大蛇だ。若い者が帰ってくるとうるさいから、早く帰れ」と言われて戻ると、3年の月日が経っていた。その人は斧を売って裕福になった。 |
話 名 | コサメ,アメマス,七年通し |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 七日巻きと呼ばれる渦を捲く淵がある。そこの主は大きなコサメ(アメマス)で、春になると女に化けて淵から出てきて、通りがかった男を2,3日さらうことが続いた。肌の冷たい女だから正体は魚か蛇だろうということになり、七年通しと言う名の鵜で退治することになった。七日巻きに七年通しを入れたら、コサメが一口で七年通しを呑んでしまったが、しばらくしてコサメが浮き、七年通しがコサメの腹を破って出てきた。そこには金比羅様を祀った。 |
話 名 | 清姫,蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 安珍という山伏が那智へ行く途中、真砂の庄に泊まったら、そこの娘の清姫に見初められた。那智の帰りに連れに来ると約束したが、清姫は蛇で、杓子を舐めて弁当を作り、蛇の舌で髪を梳かしていたので安珍は怖くなり、那智に御参りした後、日高川を船で渡って逃げた。清姫は追ってきて日高川を蛇になって渡った。安珍は道成寺に逃げ込んで釣鐘の下に隠してもらったが、草鞋の紐が出ていて見つかった。清姫は鐘を7巻半巻いて溶かしてしまった。 |
話 名 | 清姫,蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 安珍という山伏が那智へ行く途中、真砂の庄に泊まったら、そこの娘の清姫に見初められた。安珍が座っていると清姫の髪が外から障子に当たるので安珍は怖くなり、日高川を船で渡って逃げた。清姫は追ってきて日高川を蛇になって渡った。安珍は道成寺に逃げ込んで釣鐘の下に隠してもらったが、草鞋の紐が出てしまった。紐を中に引き込もうとしたが、草鞋の先の結び目が邪魔になって隠し切れずに、見つかった。清姫は鐘を7巻半巻いて溶かしてしまった。溶け残った清姫の死骸は蛇だった。そのようないわれで、草鞋の紐の先は結ばないという。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 昔、井上一族がこの地を引き揚げることになった。一族の中の庄次には、お百合という相思相愛の娘がいた。一族の者が引き揚げたあと、お百合は悲しみのあまり、東条ガ淵に身投げして死んだ。それから、お百合の怨念が蛇となって出るようになったという。 |
話 名 | 清姫,蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 安珍という山伏が近露のサンハンの清姫を嫁にした。清姫が髪を結うとき、まくれあがっていたので蛇に違いないと思って安珍は怖くなり、日高川を渡って逃げた。清姫は追ってきて日高川を半人半蛇になって渡った。安珍は道成寺に逃げ込んで釣鐘の下に隠してもらったが、草鞋の紐が出ていて見つかった。清姫は鐘を7巻半巻いて溶かしてしまった。 |
話 名 | 滝の主,鰻,大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 滝の主は、梅干しが嫌いである。滝の主は鰻であるとも大蛇であるともいう。梅干しを投げ入れたら雷が鳴り、雨が降ったという。牛の糞のような汚いものを入れても、雷が鳴って雨が降るという。 |
話 名 | 清姫,蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 安珍という薬屋が栗栖川へ行く途中、清姫という娘と好きあうようになった。清姫は蛇で、舌で舐めて弁当を作っていたので安珍は怖くなり、日高川を船で渡って逃げた。清姫は追ってきて、蛇になり火を吹きながら日高川を渡った。安珍は道成寺に逃げ込んで釣鐘の下に隠してもらったが、草鞋の紐が出ていて見つかった。清姫は鐘を7巻半巻いて溶かしてしまった。それ以来道成寺には鐘がないという。 |
話 名 | 滝のヌシ,大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 平治川の滝壺に牛の糞を入れたら、滝の主が出現した。その背は滝よりも高かったという。主は大蛇である。 |
話 名 | 狐,狸 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 昔、雨の夜中に白と青の浴衣を着て蛇の目傘を差した女の人が目の前を通ってぱっと消えた。狐か狸の仕業。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 八木尾谷に白い蛇が住んでいる。谷のあちこちで小便をして蛇を怒らせると雨が降るという。 |
話 名 | ツチノコ蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | ツチノコ蛇は山の上のほうにいて、コロコロ転がってくる。ツチノコ蛇は神様のお使い。 |
話 名 | 蛇体 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | ミナミノクボという所に、大きな蛇体がいたという。ある時、ここに池が掘られた。掘りかけた池に金物を入れたら、池が掘りやすくなるというので、金物を入れた。するとその人は死んでしまったという。 |
話 名 | ノーツチ |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 虎ヶ峰にはノーツチという化け物がいて、長さ1尺(60㎝)、太さ5尺(150㎝)の蛇で、人や動物が来ると上のほうから転がってきて吸い付いて血を吸う。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 発心門で蛇を見たら、その後3年間体に力が入らなくなり、その後、人の病を治すようになった爺さんがいる。他にも見た人がいるが、見た人は必ず高熱を出して死んでしまった。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 山に行って獅子頭くらい大きな頭の蛇を見て病気になり、死んだ人がいる。 |
話 名 | 主,蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101,102,103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 昔から、ヤキオダニには主として蛇がいた。雨乞いの時には、主の嫌うことをした。ヤキオダニで仕事をしていたら、蛇が出てきた。殺したらその人は病みついて亡くなってしまったという |
話 名 | 双頭の蛇,沼の主 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 熊野川町の絹巻の瀧にいるという双頭の蛇は沼の主で、その滝の上を死人を連れて通ると、大水になるという。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101,102,103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | ダイショウゴンという所は、昔、大蛇を斬ってその頭を埋めた所だという。大木に絡みついていた藤を切り取って筏を修繕したら、白い蛇がついてきた。「返す」と言ったら蛇がいなくなったという。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 山で木を伐っているときに蛇が山鳥をくわえているのを横取りして食べたら、ひどい頭痛がした。治らないのでオガミサンに見てもらうと、水舟さんという山の神様のがお使いの蛇に授けた山鳥を横取りしたからだと言われた。水舟さんの祠を新築し、餅を撒いたりして供養した。 |
話 名 | ツチノコ |
資 料 | 近畿民俗 通巻101,102,103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | ツチノコは、丸い、頭だけの蛇で、ごろごろとまくれかかって来る。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 大水が出たときに、川を風呂のようにままきな丸太が流れた。蛇が化けていたのかもしれない。蛇は山で千年、海で千年、川で千年、人に見られずに生きると竜になるという。 |
話 名 | 蛇体,清姫 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101,102,103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 安珍という山伏が清姫と夫婦の約束をした。安珍は本宮に参って、帰りにつかまったら困るから道成寺へ逃げた。清姫は蛇体となって安珍を追いかけた。清姫は釣鐘の下から安珍の草鞋の結び目が見えているのを見つけ、釣鐘を7巻半巻いて、釣鐘もろとも安珍を焼き殺した。その清姫が育った清姫淵がある。 |
話 名 | ミイサン,蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | ミイサンは蛇の神様で、商売の神様。これを祀る家の倉には白蛇がいる。蛇は年経ると米を食って体が白くなる。 |
話 名 | 蛇体 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101,102,103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 池に蛇体が住んでいた。池の水に写った人影を飲まれると、その人は死ぬという話だった。影が写るときは通ることができないと言う。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 1920年ごろのこと。大橋の天神様で水路工事していたら、岩穴から太さ10㎝の首に黄色い玉模様のある蛇が現れ、その蛇の上を5匹の蛇がニョロニョロ動いていた。天神様のお使い。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101,102,103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 大岩の下に大蛇が住んでいた。それが男前の若い侍になって、娘のところに通ってきた。男の髪に針を刺した白い糸をつけておき、朝それをたどっていくと、大岩のところに来て、岩の下で男が「頭に針を刺されたから、もうだめだ。しかし娘の腹には子供を残しておいた」と話しているのが聞こえた。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 目の見えない姑をいびって嫁がうどんだといって蚯蚓を食わせたら、嫁の首に蛇がまきついてとれなくなった。あちこちで懺悔して廻って、蛇は離れた。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101,102,103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 平治川にはオン滝とメン滝があり、滝の色が七色に変わるという。昔、平治川の娘がこの滝に行くと、美しい男と一緒になった。二人は良い仲になったが、ガマの滝まで行くと大蛇になって滝に入った。娘は逃げ帰ったが、病気になったという。 |
話 名 | (俗信) |
資 料 | 民俗採訪 通巻昭和51年度号 |
場 所 | 田辺市 |
要 約 | 年中行事に関する俗信。大晦日の夜におくどさんの日を小さくすると、自在から大グモが下りてくるので、火を大きくしたという。元日の早朝に風が吹くと、早稲が悪いと言ったという。5月5日に女性がお銚子に菖蒲をさして酒を飲むと、蛇の子をはらんでいても落ちるという、など。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 紀北四郷の民俗 通巻20号 |
場 所 | 伊都郡 かつらぎ町 |
要 約 | 滝には蛇がつきものであるという。大久保の文蔵の滝にはオナゴの蛇がいて、差し向かいの父滝にはオトコの蛇がいたという。文蔵の滝には、蛇の穴もある。 |
話 名 | 屋敷神,ジヌシさん,弁天様 |
資 料 | 民俗採訪 通巻昭和51年度号 |
場 所 | 田辺市 |
要 約 | 屋敷神をジヌシさんという。どこの家にもあるという。打越ではたいていの家で巳様を祀っているが、弁天様のところもある。弁天様は地神様でもあり、使いが白蛇である。新暦12月23日は祭り日で餅をつく。病気になっていつまでも治らなかったので、オガミさんに拝んでもらうと弁天様を祀らないからだと言われて、祀りはじめた。 |
話 名 | 大蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻110号 |
場 所 | 和歌山県 |
要 約 | 娘の家に大蛇が美男に化けて通ってきた。娘は妊娠し子供を生んだが、その子は盥に3杯もの多数の蛇の子だったという。 |
話 名 | 蛇の鱗 |
資 料 | 民俗採訪 通巻昭和51年度号 |
場 所 | 田辺市 |
要 約 | 柿平氏の家の前に井戸があった。ある朝、月経中の女性が水を汲もうとしたところ罰が当たり、井戸の中一面に蛇の鱗が浮いていた。女性は驚きのあまり逃げ帰り、その井戸を埋めて社を作った。 |
話 名 | 蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻110号 |
場 所 | 和歌山県 |
要 約 | 木の箱の整理をしていたら、箱の中に黒蛇がいた。不思議に思い、目を閉じて心経を唱え、目を開けるといなくなっていた。翌日は重箱の中に黒蛇がいた。不思議に思い占ってもらうと、日ごろ信心している妙見さまのお使いの家の守り神とのことだった。 |
話 名 | (俗信) |
資 料 | 民俗採訪 通巻昭和51年度号 |
場 所 | 田辺市 |
要 約 | 大塔村(旧富里村)の俗信。歯が抜けた夢を見ると、親戚に不幸があるという。蛇の夢を見ると、金運が良いという。4羽ガラスを見ると、人が死ぬという。屋敷内にビワやミカンを植えると、病人が絶えないという、など。 |
話 名 | 大蛇,龍宮 |
資 料 | 近畿民俗 通巻110号 |
場 所 | 有田郡 清水町 |
要 約 | 釣りをしていた若者が美しい女につれられて立派な御殿に行った。若者は女と情交を重ね、帰りに鮎をもらった。こんな日が続いたが、ある日女は若者を帰さなくなった。若者の身を案じた家族が探しに行くと、滝壺の中で大蛇に巻かれた若者を見つけた。一同は若者を救う術がないとあきらめて帰った。 |
話 名 | 蛇,楠 |
資 料 | 民俗採訪 通巻昭和51年度号 |
場 所 | 田辺市 |
要 約 | 山に大きな楠があった。これに斧を入れると、蛇が鳴くといわれていた。 |
話 名 | 龍蛇 |
資 料 | 近畿民俗 通巻110号 |
場 所 | 有田郡 清水村 |
要 約 | 娘のもとを男が毎晩訪ねて来ていた。母親は怪しみ、ある晩男の裾に糸をつけておいた。翌朝たどってみると滝の岸にある洞穴に至った。滝に住む龍蛇が男に化けていたのだった。やがて、娘は男の子を産んだ。生まれてから32日目の6月6日、風が吹いたかと思うと、男の子は霊雲に乗って飛んでいった。この男の子を祀ったのが川津明神である。 |
話 名 | 白蛇 |
資 料 | 民俗採訪 通巻昭和51年度号 |
場 所 | 田辺市 |
要 約 | 庄司家の娘が嫁入りしたとき、持っていった箪笥の中に白蛇が入って、嫁入り先であるます屋に行った。ます屋は大きく栄えたという。 |
話 名 | クモ女房 |
資 料 | 昔話「研究と資料」 通巻28号 |
場 所 | すさみ町 |
要 約 | 蛇女房型の物語で、化け物になった女房を退治する際、箒を用いたので、おおつごもりには一年分の箒をくくるようになった。 |
話 名 | 竜の鱗 |
資 料 | 近畿民俗 通巻49号 |
場 所 | 日高郡 印南町 |
要 約 | 雨乞いをする雨の森というところに竜の鱗が埋められていると伝えられている。昔、与国寺の僧がここに来て海の中から手に入れたもので、3枚あるという。 |
話 名 | 生面,竜宮 |
資 料 | 近畿民俗 通巻82号 |
場 所 | 那賀郡 貴志川町 |
要 約 | 生面と呼ばれている面がある。昔、旱魃で干あがった時、洞窟の岩を取ったところ、あふれ出てきた水と同時に面が浮かんで来たという。また、竜宮に通じる穴から湧き出てきて、その水面に浮かんできたともいう。 |
話 名 | 竜 |
資 料 | 南部川の民俗 昭和55年度号 |
場 所 | 日高郡 みなべ町 |
要 約 | 鹿島山の竜の口には竜の神様がいて、暴れると竜巻が起きるのでお酒を供えて鎮めている。 |
話 名 | 竜王 |
資 料 | 紀北四郷の民俗 通巻20号 |
場 所 | 伊都郡 かつらぎ町 |
要 約 | 東谷集落の文蔵の滝には竜王が祀られていて、竜王を畏れてこの山では山仕事はしない。 |
話 名 | 龍,清姫 |
資 料 | 郷土趣味 通巻7号 |
場 所 | 日高郡 |
要 約 | 日高川の人形の伝説。僧安珍と清姫が恋をし、仏道と恋のジレンマに陥った安珍は道成寺の鐘の中に身を隠した。清姫は龍となって道成寺の鐘に巻き付いた。鐘は焼け、安珍は焼き殺された。以来鐘は亀裂が入って音が出なくなり、改鋳しようとした男は熱病にかかった。 |
話 名 | 龍,龍巻き |
資 料 | 旅と伝説 8巻10号通巻94号 |
場 所 | 和歌山県 |
要 約 | 根来定助という胥吏が舟に乗っていると、天がわずかに曇り、雲間へと川のように斜めに水が流れていった。そして舟が一里ほど進むと小雨が降っていた。船人がいうにはこれは龍が水を吸っているのだといい、航海している時にはままあるという。 |
話 名 | 龍,(龍巻) |
資 料 | 旅と伝説 8巻10号通巻94号 |
場 所 | 和歌山県 |
要 約 | 弘化2年4月、庄屋の兼次郎が三坂浦を登っていた時に、俄に雲が起き、海上で龍が水を吸い上げるのを見た。それは一條の黒い気のようなもので、忽ち雲は収まり、日光が心地よく差してきたという。 |
話 名 | 鯰 |
資 料 | 民間伝承 4巻6号 |
場 所 | 伊都郡 九度山町 |
要 約 | 雨の森と呼ばれている丹生川中流には、白い鯰が住んでいて、鍋墨を川に流すと体が汚れるためにそれを嫌い、雨を降らせてきれいに洗い流すのだといわれている。また、雨の森には龍王の小祠があるという。 |
話 名 | 七大龍王 |
資 料 | 紀北四郷の民俗 通巻20号 |
場 所 | 伊都郡 かつらぎ町 |
要 約 | 七大龍王さんという石の宮のぐるりの山は龍王のものなので、そこの木を伐ると祟るという。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 節分の晩に牛鬼が山から下りて来るので、それが通るのが分かるという。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 北向きの滝には牛鬼が棲んでいるという。昔は牛鬼が泣くということをいった。牛鬼がやってきたので、赤ん坊を臼に伏せておいて逃げたことがあるという。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 牛鬼は、頭が鬼で、首から下が牛のようになっている。淵によく牛鬼が出るというので、昔は暮れ方にになると、淵のある所を通らなかった。昔、牛鬼を見て寝込み、頭がおかしくなった人もいた。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 毎年大晦日に、牛鬼が出るといわれていた。けれども、その牛鬼を実際に見た人はいないという。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 牛鬼は夜になると川から上がってきて、家の牛小屋に来ては牛を引くといっていた。牛鬼は音もなくやってきて、音もなく帰っていくが、来たことだけは分かるものであった。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | じいさんが滝のあるところを通ったら、真っ赤な牛鬼が出てきたので逃げた。牛の鳴き声がするので外に出てみたら、牛鬼が牛小屋に入ろうとしているところだった。大きな声を出したら、牛鬼は何もしないで帰って行った。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 毎年、おおつごもりの夜に、牛鬼の滝に牛鬼が出るといわれている。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 民俗採訪 通巻昭和35年度号 |
場 所 | 有田郡 金屋町 |
要 約 | 八王子様というお宮を、真宗に改宗したから不要と思って流したら、夜、牛鬼渕から牛鬼のうなり声がした。真宗の僧が橋の上でお経を唱えると止んだ。そこがお経橋。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 昔は、一番恐れられていたものは牛鬼であった。けれども、誰もその正体を見た者はないという。一説によると、捨てた牛の子の化物であるという。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 南紀小川の民俗 昭和40年度号 |
場 所 | 東牟婁郡 古座川町 |
要 約 | 牛鬼滝には牛鬼が住んでいて、人をとって食うとか影を見られたら死ぬとかいわれていた。滝壺に木を落としたら、牛鬼はそれに当って死に、7日間その血が流れていたという。 |
話 名 | 牛鬼 |
資 料 | 近畿民俗 通巻101・102・103号 |
場 所 | 東牟婁郡 本宮町 |
要 約 | 2月の節分のヒヤクの晩に牛鬼を見た。牛鬼に見られたら死ぬと言っているので、節分の晩は皆早くから戸を閉めて寝たらしい。 |
和歌山県の竜蛇(「怪異・妖怪伝承データベース」より)