愛知県
2018.06.01
豊島池の大蛇
愛知県田原市
寛延の頃、古田に鉄砲の名人である六蔵という領主付の御狩番がいた。ある日狩に出て、前山のあたりで眠気を覚え、草原に昼寝をした。すると、何か足に触れるものがある。目をあけると尺に足らぬ蛇が足を越えようとしていたので、六蔵は鉄砲で払った。
と、突然前方に大猪が駆けるのを見つけ、六蔵は西山へと追い、撃ち取った。しかし、近づいてみると、猪ではなく丈余の大蛇が苦しんでいた。折から嵐となり、六蔵は命からがら家へ逃げ帰った。そして、止めのために、裏の小窓から金銀の弾丸を撃った……
愛知県の竜蛇伝承一覧
田原市
豊島池の大蛇
愛知県田原市:六蔵が大猪を撃つと、それは大蛇であり、一家は祟られた。生まれた娘は、自分が主であると口走ったという。