滝観音堂の建立

長野県佐久市

滝の観音堂は当初は山の頂にあったが、暴風で倒壊し、山の下の岩の下に建てられた。天井には狩野元信の龍の絵が画いてあり、雲水などが本堂に泊まると黒雲が立ち込めたことがあり、早々に帰って行ったという。この本堂も岩崩れで現在地へ移されたが、それまでは参拝者が列をなしたという。(滝)

『臼田町誌 第二巻 民俗編』より

かつての臼田町滝だが、今は佐久市湯原滝となり、滝観音堂は今もある。現地の案内によると、今の堂宇は文化十二年に移されたもののようだ。その狩野元信筆という龍の絵があるのかどうかは不明。