牛方に化けた蛇聟 栃木県日光市 仕事がなくなり、牛方は女のところに通えなくなる。牛方は蛇に「代わりに女のところへ毎晩行ってくれ」と言って手ぬぐいを与える。来ないはずの牛方が来るので女はふしぎに思い、婆に教えられて糸を通した針で男の足を刺す。糸は石垣の中に入り、蛇だとわかる。女は菖蒲と餅草(よもぎ)を飲んだり浴びたりして蛇の子を出した。〔変形〕(栗山村 p.70) 『日本昔話通観8』より 高橋勝利『栃木県芳賀郡土俗資料第二編 栗山の話』(芳賀土俗研究会)にある話とあるが、原話を見ていないので参考まで。手拭いが出てくる、という点と、蛇が通われる女の恋人に化けている、という点(「蛇の子を生んだ話」)が重要となる。 ツイート