HUNTER's LOG
MONSTER HUNTER EAST

MHE 時間の設定


目次:
▶︎ 日・暦・季節
▶︎ 基準となるのは〝週〟
▶︎ シャガの一年

ゲーム内で具体的に時間が示されるのは通常クエストの制限時間50分のみだ。MHWorld から昼夜の移行が表現されるようになったことから、この50分が概ね一日であるとなっている。まあ、これを25時間としてゲーム上の1分であの世界は30分が経過してるということで良いだろう。

それ以上の長い時間、季節や年数はゲームのシステムとしては存在しない。しかしここではそれを背景に取り入れたい。MH2には季節の移行はあったので、そのあたりを参照しつつ、となる。

日・暦・季節

先に述べたようにゲーム上の1分であの世界は30分が経過し、続けていると昼夜が移行する。昼間のうちにやらないと……などという話も今回実際に〝日が暮れる〟のでやりやすい。

帰らなきゃ、と思える雰囲気

狩場に入るハンターの手順は概ね次のようになる。
 ↓ 監理ポイントまでの移動
 ↓ 監理ポイントでの入場報告
 ↓ 狩場(25時間制限)
 ↓ 監理ポイントでの終業報告
 ↓ 帰投ないし次の里への移動
もっともお役所仕事というわけでもないのでいろいろ融通は効き、例えば前日夕刻にキャンプに入るが、狩猟の開始は翌朝時刻にしてもらう、というのは多くのハンターが行っており、また黙認されている。

監理ポイントとはその狩場を監理している集団の拠点で、東域では多く解体師の集落がそれにあたる(解体師がベースキャンプに同行している場合はベースキャンプがポイントになる)。狩の制限時刻(+ポイントまでの移動時間)を超えてもハンターが終業報告に現れない場合は要救扱いとなり、レスキューの一団が派遣される(解体師や里付きのハンターなど狩場を監理する立場の者が狩場へ入る場合はこの限りではない)。

あるハンターが狩をするといった場合、このような手順があると踏まえてかかる時間を考える。

MH 世界の地球がどのような運行をしているのかは定かではない。そこで、ここではわれわれの世界を元にしつつも、面倒なすり合わせ(閏)がなくて良い単純な陰暦を作ってしまおう(西域でこれでやっていたので今更変えられない)。すなわち、
・月の満ち欠けは丁度28日
・一週間は7日
・一ヶ月は新月の朔からで28日
・一年は13ヶ月で364日
これで地球が丁度公転する(奇跡だ……笑)。完璧な陰暦なので週は月齢で示され、朔から
・新月の週
・上弦の週
・満月の週
・下弦の週
となる(週頭が名の月齢)。陰暦にこだわるのは、モンスターの〝活性度〟という仕組みがあり、これが月齢に影響されるため(後述)。

ゲーム内はいつも満月だが

季節

一年の間にはMH2に準拠して寒冷期・繁殖期・温暖期のサイクルがあるものとする。これはモンスターの活性度に大いに関わる。大社跡が用いられる東部温暖地域は、
・寒冷期……一一月・一二月・一三月・一月・二月
・繁殖期……三月・四月・五月・六月
・温暖期……七月・八月・九月・一〇月
となる。地域差があって、より気温の高い東南部雨林地域の場合は、
・寒冷期……一二月・一三月・一月・二月
・繁殖期……三月・四月・五月・六月
・温暖期……七月・八月・九月・一〇月・一一月
と少しずれる。モンスターの活性値は月毎に定められるが、概ね六月が一番高く一月が一番低い(砂原の夏場など例外はある)。

以上、MHE 世界の時間を考える上での基本的な要素をあげた。なぜ、こんなことをするのか。それはそれぞれのハンターに〝日付のある狩〟をさせるためだ。そしてそれは〝ハンターは狩りたいモンスターを狩る職業ではない〟という前提で話をすすめる下敷きである。特定の日に特定の狩場に侵入してくるモンスターは、当然人間の(プレイヤーの)需要など知ったことではなくやって来る。否が応でもそれに対応するのが本来のハンターである。

では以下で、その侵入してくるモンスターを求める仕組みを入れ込んでいこう。

基準となるのは〝週〟

活性

狩をしていく上では、週を基準とし、狩場へのモンスターの侵入なども週ごとのテーブルとしたい。モンスターは季節と月齢による「活性値」によってその動向が決まる。

週の終わりに翌週の「サイコロ」を振り、その値が「活性値」を上回れば「不活性(モンスターの侵入がない)」などとなる。具体的な手順は……

⒈「季節サイコロ(×2個)」を振る。この値が「季節活性値」を上回ればモンスターの侵入はない。

⒉ 季節活性が不活性の場合「特殊サイコロ(×2個)」を振る(月による)。この値が「特殊活性値(後述)」を上回ればモンスターの侵入はない。

⒊ 季節(および特殊)サイコロで活性が出た場合は「月齢サイコロ(×2個)を振る。この値が「月齢活性値」を上回った場合もモンスターの侵入はない。

⒋ 上の結果モンスターの侵入が発生した場合、またサイコロを二個振りそのモンスターが何であるのかを決める。(後述、特殊活性に関してはすでに決まっている)。

⒌ さらに「監理側での狩猟」か「外部への依頼」かを決める。これはその時の里の背景や侵入したモンスターの性質により(そこで考えられる物語により)任意となる。外部へ依頼した場合、翌週以降の狩りとなる場合はその間のサイコロは振られない。

この内「特殊活性」というのは地域ごとのモンスターの特性を反映したもので、東部温暖地域の場合は、
・オサイズチはガライーバの卵を好むため、産卵時季に行動範囲が大きくなる。
・アオアシラはハチミツのもっとも採れる時季に行動範囲が大きくなる。
などといった想定が反映される。また、大型モンスターではないが、ブナハブラなどの虫類は夏場に大発生があるとし、これも特殊活性枠で扱う。東部温暖地域の具体的な活性値は以下のとおり(シャガの場合なのでまわりの一般的な狩場より季節活性値が低め)。

季節活性値 特殊活性値
一月
寒冷期
4
二月
寒冷期
6
三月
繁殖期
8 オサイズチ:6
四月
繁殖期
9 オサイズチ:8
五月
繁殖期
10
六月
繁殖期
11 甲虫:7
七月
温暖期
10 甲虫:8
八月
温暖期
9 甲虫:8
九月
温暖期
8
一〇月
温暖期
7 アオアシラ:8
一一月
寒冷期
6 アオアシラ:7
一二月
寒冷期
5
一三月
寒冷期
4

上の季節活性サイコロで「活性」となった場合、以下の月齢活性を見る。またサイコロを二つ振り、その値が活性値と同じか下回った場合はモンスターの侵入あり、とする。

月齢活性値
新月の週 6
上弦の週 8
満月の週 9
下弦の週 8

年間バイアス:前後するが、季節活性と月齢活性は年ごとに±1の変動がある。これは周期的なもので、一年目が「-1」ならば二年目「0」、三年目「+1」、四年目「0」、五年目「-1」となる。
ちなみにこれらの数字ははじめからこうだったわけではない。西域でフェランの村の村付きハンターのこととしてこの稠密な狩が遊ばれたが、それを何年分も回して遊んだ結果「こんなもんだろう」と落ち着いた数字がベースになっている。

大型モンスターの侵入

「時間」ではないが、最終的に侵入してくるモンスターも一連のサイコロで決まるので、続けて見ておこう。もっともこれは狩場ごとの特色を出すところでもあるので、前頁で見たシャガの里の〝奥の狩場〟では、という一例である。

サイコロの目 確率
オサイズチ 2・3・8・9 12/36
アオアシラ 5・6 9/36
アケノシルム 7 6/36
ヨツミワドウ 4・10 6/36
リオレイア 11・12 3/36

シャガの奥の狩場は〝奥〟といっても緩衝地帯にあるルーキー用の東西の狩場に比べれば、ということであって、危険度の高い大型モンスターが現れることはまずない。

ちなみにその緩衝地帯の狩場のほうだが、基本大型モンスターは侵出しなく、先のテーブルの特殊活性のみが適応される(シャガに限らず緩衝地帯にある狩場には近くの通常の狩場の特殊活性値が適応される)。

狩場の巡回も教官の仕事

さて、以上のような仕組みで MHE の時間は流れ、侵出するモンスターにハンターは挑んでゆくわけだが、最後に上に見たシャガの奥の狩場の一年のモンスター侵出状態がどのようであったかあげておこう。わがルーキーのマナサはまだ一年目で奥の狩場に出ることはないのだが、その裏では先輩たちが以下のようなモンスター相手にドタバタやっているわけである(ちなみにここの場合は生徒たちの実践機会なので、よほどのことがない限り生徒たちが狩猟する)。

シャガの一年

年間バイアス ±0

一月
季節活性値:4
特殊活性:なし

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:8 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:7 不活性
 モンスターの侵入なし

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:6 不活性
 モンスターの侵入なし

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:5 不活性
 モンスターの侵入なし

二月
季節活性値:6
特殊活性:なし

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:6 活性
 月齢賽:8 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:4 活性
 月齢賽:3 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:6 アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:6 活性
 月齢賽:7 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:3 オサイズチ
 二年次ハンターチームによる狩猟

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:9 不活性
 モンスターの侵入なし

三月
季節活性値:8
特殊活性オサイズチ:6

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:7 活性
 月齢賽:2 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:5 アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:4 活性
 月齢賽:10 不活性
 モンスターの侵入なし

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:7 活性
 月齢賽:11 不活性
 モンスターの侵入なし

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:2 活性
 月齢賽:11 不活性
 モンスターの侵入なし

四月
季節活性値:9
特殊活性オサイズチ:8

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:5 活性
 月齢賽:5 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:6 アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:5 活性
 月齢賽:9 不活性
 モンスターの侵入なし

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:8 活性
 月齢賽:10 不活性
 モンスターの侵入なし

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:6 活性
 月齢賽:5 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:7 アケノシルム
 三年次ハンターチームによる狩猟

五月
季節活性値:10
特殊活性:なし

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:11 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:4 活性
 月齢賽:7 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:5 アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:10 活性
 月齢賽:4 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:10 ヨツミワドウ
 三年次ハンターチームによる狩猟

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:11 不活性
 モンスターの侵入なし

六月
季節活性値:11
特殊活性甲虫:7

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:8 活性
 月齢賽:7 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:8 活性
 月齢賽:5 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:5 アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:4 活性
 月齢賽:10 不活性
 モンスターの侵入なし

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:3 活性
 月齢賽:8 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:12 リオレイア
 三年次ハンターチームによる狩猟

七月
季節活性値:10
特殊活性甲虫:8

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:8 活性
 月齢賽:6 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:7 アケノシルム
 三年次ハンターチームによる狩猟

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:8 活性
 月齢賽:6 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:5 アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:3 活性
 月齢賽:8 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:6 アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:9 活性
 月齢賽:12 不活性
 モンスターの侵入なし

八月
季節活性値:9
特殊活性甲虫:8

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:4 活性
 月齢賽:10 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:6 活性
 月齢賽:6 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:7 アケノシルム
 三年次ハンターチームによる狩猟

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:4 活性
 月齢賽:7 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:6 アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:6 活性
 月齢賽:2 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:8 オサイズチ
 二年次ハンターチームによる狩猟

九月
季節活性値:8
特殊活性:なし

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:3 活性
 月齢賽:12 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:4 活性
 月齢賽:7 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:9 オサイズチ
 二年次ハンターチームによる狩猟

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:10 不活性
 モンスターの侵入なし

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:10 不活性
 モンスターの侵入なし

十月
季節活性値:7
特殊活性アオアシラ:8

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:5 活性
 月齢賽:11 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:9 不活性
 特殊賽:4 活性
 月齢賽:4 活性
 モンスターの侵入
 特殊活性:アオアシラ
 二年次ハンターチームによる狩猟

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:9 不活性
 特殊賽:9 不活性
 モンスターの侵入なし

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:7 活性
 月齢賽:4 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:7 アケノシルム
 三年次ハンターチームによる狩猟

十一月
季節活性値:6
特殊活性アオアシラ:7

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:7 不活性
 特殊賽:8 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:8 不活性
 特殊賽:8 不活性
 モンスターの侵入なし

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:6 活性
 月齢賽:9 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:7 アケノシルム
 三年次ハンターチームによる狩猟

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:2 活性
 月齢賽:7 活性
 モンスターの侵入
 種別賽:9 オサイズチ
 二年次ハンターチームによる狩猟

十二月
季節活性値:5
特殊活性:なし

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:12 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:5 活性
 月齢賽:12 不活性
 モンスターの侵入なし

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:8 不活性
 モンスターの侵入なし

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:9 不活性
 モンスターの侵入なし

十三月
季節活性値:4
特殊活性:なし

新月の週(月齢活性値:6)
 季節賽:6 不活性
 モンスターの侵入なし

上弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:10 不活性
 モンスターの侵入なし

満月の週(月齢活性値:9)
 季節賽:5 不活性
 モンスターの侵入なし

下弦の週(月齢活性値:8)
 季節賽:7 不活性
 モンスターの侵入なし

ということで年間を通すと
 アオアシラ:9頭
 アケノシルム:5頭
 オサイズチ:4頭
 ヨツミワドウ:1頭
 リオレイア:1頭
の20頭がシャガの奥の狩場で狩猟された、ということになる(失敗・撃退も含む)。狩場としてはあまり旨味のないところ、という感じだが、ハンター二年生・三年生用に構えられた狩場なので妥当なところだ(多くの一般の狩場よりも季節活性値が低い)。

教官たちの感想としては「オサイズチをあまり見なかったなあ」とか「アケノシルムが妙に飛んできてたな」とか語られもするも、何と言っても「三年坊たちがリオレイアを狩りおった」という点が大きく記憶される年である。

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MONSTER HUNTER EAST
MONSTER HUNTER RISE の世界を遊ぶにあたって、こちら側の枠組みとしては MHE という独自の舞台を設定したい。

MHE:空間の設定
MH世界の地理的なスケールが如何ほどのものなのかは明らかではない。ここではそのスケールを独自に設定していきたい。