八坂神社

索部:相模神社ノオト:2011.06.10

祭 神:素盞鳴命
創 建:不詳
例祭日:七月七日
社 殿:─/南向
住 所:中郡大磯町国府本郷

『神奈川県神社誌』神奈川県神社庁

八坂神社
八坂神社
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この不思議な御社殿の八坂神社さんに関して分かる事は極僅かだ。

創立年度不詳。伝説に依ると古は現地よりも東方の地に有りと伝えられる。明治六年無各格社に指定される。

『神奈川県神社誌』神奈川県神社庁

以上である。周辺八坂神社が数社あるが、皆「天王さん」だったのでここもそうだろう。「東方の地」とあるが、東には大磯城山がある。小磯城という中世の城址であり、下っては三井財閥の別荘地だったが、あるいはそこと縁があるのかもしれない。

境内地神社の立石
境内地神社の立石
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参拝記

ここ八坂神社へは平成二十二年の六月二十二日に参拝している。大磯町に複数点在する「八坂神社」に的を絞って参拝していった。ここ国府本郷の八坂神社は上に述べたように、要するに「委細不明」なのだけれど、この変わった御社殿について。

社地入口
社地入口
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国道一号線から住宅の合間を縫う細い路地を抜けると上の「八坂神社」の標識が見え、左に折れると御社殿があるのだけれど、それが下の写真の御社殿であり、一見「これが……神社?」と絶句してしまった事を今でもよく覚えている。

八坂神社本社殿
八坂神社本社殿
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しかし、それから一年。あれこれの神社さんに参拝し、今ではそれなりにこの御社殿がどういうものだったかも想像がつくようになった。下の写真は埼玉県の日高市武蔵高萩駅近くで見た箱根神社と金比羅神社の祠を納めた一種の辻堂なのだけれど、この前の張り出し部を取っ払って神棚部分が残ると今回の八坂神社さんのようになるのだと思う。

辻堂の一例
辻堂の一例
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そうだとすると東海道が目の前の土地だ。あるいはもともとは街道沿いにあって行く人が足を休める為のお堂だったのかもしれない、なんて事も考えられる。

八坂神社(中郡大磯町国府本郷) 2011.06.10

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