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若宮神社

伊豆神社ノオト:2011.09.27

若宮神社
若宮神社


祭 神:物忌奈命
相 殿:大山祇命
    市杵島姫命
    倉稲魂命
    菅原道真
創 建:不詳(建久三年・伝)
式 内:竹麻神社三座(論社)
例祭日:十一月二日
社 殿:流造/西北西向
住 所:賀茂郡南伊豆町湊

『静岡縣神社志』には相殿五座としてさらに「少童命」の名があるが[資料3]、現在は本社殿外に祀られているので別とした。しかし、もともとはこの少童(小童)命のみが相殿にあり、他四座は周辺社の合祀によるものと思われる(後述)。

下田駅から石廊崎行きのバスの多くは湊地区を循環するので、それに乗ると良いだろう。後に述べるように手石の月間神社と深い縁のある所なので、セットで回るのも良い。ただし、月間神社から歩くといったん北上して青野川を渡ることになり、見た目よりも歩きでがある。

御祭神の物忌奈命(ものいみなのみこと)は、伊豆諸島神津島にいます伊豆三嶋大神の后神・阿波命の子で、本地は神津島。今も式内:物忌奈命神社が神津島に鎮座されている。詳しくは手石の月間神社の方で述べたが、この阿波命が後の后、三宅島にいます伊古奈比v命が叙位を受けたこと嫉妬し怒り狂い、神津島を噴火させた、という『続日本後紀』承和七年九月の記述があり[資料5]、これを受けて半島側から神津島を遥拝すべく創建されたのが竹麻神社であると伝わる。三嶋大神・阿波命・物忌奈命の三柱を祀るので竹麻神社三座と言う。

月間神社
月間神社

竹麻神社の本座はそののち手石の月間神社として三嶋大神を祀ることになり、后神・阿波命と御子神・物忌奈命はさらに下って分裂遷座したとされる。ここ、湊の若宮神社はそのうち、式内:竹麻神社三座の末として物忌奈命を祀る社、と目されている所である。論拠が云々というよりもずっと「ここは月間神社から分かれた物忌奈命を祀る社」、と伝わってきたので、その点疑問視されることもない。


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龍学 -dragonology- 2011

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