『捜神記』より

門部:古典からの一覧

012 陶安公
陶安公は六安(安徽省)の鍛冶屋である。毎日火を使っていたのだが、ある朝……

042 扶南王
扶南王の范尋は、山の中に虎を飼っていて、罪を犯した者があると虎に投げあたえ……

063 妖蛇のたたり
揚州(安徽省)の別駕顧球の姉は、十歳のとき病気にかかったきり、五十すぎになっても……

069 足にはいりこんでいた蛇
沛国(江蘇省)の華佗は字を元化、またの名を旉(ふ)という。瑯邪(山東省)の人、劉勲が……

070 のどにつまっていた蛇
華佗があるとき道を歩いていると、のどがつまっている病人を見かけた。食事をしても……

083 青洪君
廬陵(江西省)の欧明は、行商人の仲間にはいっていたが、彭沢湖を渡るたびに、いつも……

238 二匹の赤い蛇
車騎将軍の巴郡(四川省)出身の馮緄、字は鴻卿が、議郎をつとめていたとき、官印を……

265 あおうみがめ退治
斉の景公が揚子江、沅水のあたりを舟で渡ったとき、あおうみがめが現われて……

275 川の中のふしぎな木
呉のころ、葛祚が衡陽(湖南省)の太守をしていたとき、切り倒した大木が……

282 にしき蛇の肝
顔含は字を弘都といった。二番目の兄嫁の樊氏が、病気がもとで失明してしまい……

304 慶忌
王莽の建国四年(一二年)、池陽(陝西省)に身長一尺あまりの小人の影が見えた……

311 人魚
南海の果てに鮫人がいる。水中に住み、魚の形をして、機織りの手を休めることがない……

318 缸のなかの蛇
滎陽(河南省)に廖という姓の家があった。代々蠱を使うのを職業にして、それで財産を築きあげた……

343 鵠蒼
昔徐国の後宮にいた婦人が懐妊して卵を生んだが、縁起でもないと思って、河原に捨てた……

347 蛇の孝心
後漢のころ、定嚢郡(山西省)の太守竇奉の妻が武という男の子を生んだとき、いっしょに蛇を……

348 城を築いた蛇
晋の懐帝の永嘉年間に、韓媼と呼ばれる女が野原で巨大な卵を見つけた。持ち帰って育てたところ……

412 脳のなかの蛇
秦瞻という男が曲阿県(江蘇省)の彭皇野に住んでいたが、あるとき、なにやら蛇のようなものが……

453 隋侯珠
隋県(湖北省)を流れる溠水のほとりに、断蛇邱という丘がある。昔、隋侯がこのあたりまで……

455 竜の恩返し
むかし巣県(安徽省)に、揚子江の水が堰を切って流れ込んだことがあった。やがて水が引き……

463 蛇の仇討
邛都県(四川省)に、一人の老婆が住んでいた。貧乏で一人暮らしの女だったが、食事のたびに……