静岡県

2018.08.24


竜神宮
静岡県熱海市

森の中にひっそり佇む竜神宮には、海の中から現れた剣が祀られていたと言われており、大漁祈願の神として、島民の信仰を集めています。

昔、不漁が続き漁師が嘆き明かしていると、海の中から剣が現れました。それ以来、島には大漁の日々が続いたと言い伝えられています……

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静岡県の竜蛇伝承一覧

静岡市

波打蛇骨
静岡県静岡市葵区:口坂本の狩人が鹿笛を吹くと大蛇が現れた。狩人は大蛇を討ったが、その地から白い粉をふく石が取れるようになった。

沼津市

池の平
静岡県沼津市:さなぎ山の池の平は昔は深く水をたたえていた。デシどんがここで赤い牛を殺したが、それは大蛇の化けたもので、池の水は干されてしまった。

熱海市

竜神宮
静岡県熱海市:昔初島に不漁が続いたとき、海から剣が現れ、以来大漁が続いたという。竜神宮にはその剣が祀られていた。今でも大漁祈願に四月三日に祀りが行われる。

島に上陸した大蛇
静岡県熱海市:月夜の磯から大蛇が島に上陸するのを見た老婆がいた。皆怖れしばらくひきこもったが、数日して畑を見ると、ネズミの大群に食い荒らされた様が見られた。

三島市

蜘蛛が淵
静岡県三島市:沢地川の奥で釣りをしていた坊さんに、大きな蜘蛛が淵から糸を掛けてきたので、坊さんはその糸を傍らの木に掛け替えた。

蜘蛛が渕の蟒
静岡県三島市:蜘蛛が渕で釣りをしていた男が、水面に大きな蟒の赤い影を見た。男はそれがもとで死んでしまったという。

富士七巻の大蛇
静岡県三島市:按摩のもとに小僧が毎夜遊びに来ていた。素性を尋ねると、自分は山を巻いている大蛇であるという。

富士市

いけにえ淵
静岡県富士市:京へ上る七人の巫女の一人おあじが、三股淵の大蛇への人身御供となるクジを引いた。六人は悲嘆し身を投げ、おあじは之源和尚の大蛇降伏に救われたが、六人の死を聞いて自分もまた入水してしまった。

下田市

えびす山
静岡県下田市:須崎の突端に突き出したえびす山のほら穴には、須崎に海の幸をもたらしたという大蛇が住んでいた。

裾野市


静岡県裾野市:家の周りに出入りする蛇は祖先の霊が帰ってきているのだから殺すなといった。殺すと子などが病んだという。

伊豆市

浄蓮の滝の怪異
静岡県伊豆市:滝そばで畑仕事をしていた農夫に、女郎蜘蛛が糸を掛け始めた。男が糸を桑の株に巻きつけると、株は根こそぎに引き抜かれた。

まぼろしの寺
静岡県伊豆市:ある年梅雨を過ぎても雨霧が晴れなくなった。旅の僧が川の上を探ると、雨霧は三階滝の上の滝に棲む大蟹の仕業であった。

伊豆の国市

竜神さん
静岡県伊豆の国市:山田の地に宗能禅師が寺を建立しようとしたが、竜が邪魔をした。これを禅師が説得し、竜は仏法護寺に尽くすと誓ったという。

賀茂郡

普門院
静岡県賀茂郡河津町:普門院の軸の龍が水戸の雌龍に会いに行こうとするが、和尚さんに柱杖で打たれてしまう。

田方郡

蛇が橋
静岡県田方郡函南町:三島大社から帰る頼朝が、狩野川の一支流の増水で足止めされたが、蛇が橋となり渡してくれた。

駿東郡

池の平の池
静岡県駿東郡長泉町:昔、池の平には水をたたえた池があったが、あるきこりが足を呑もうとした蛇を切ったところ、水が涸れてしまった。

聖天の池
静岡県駿東郡小山町:足柄峠の聖天堂の近傍には小池があり、白蛇が池の神だという雨乞いの池だった。