栃木県 宇都宮市: 二荒山神社の片目の蛇栃木県宇都宮市:使い姫の蛇が山中百足に片目を潰されたので、宇都宮の人は片目が小さい。 智賀都神社の大蛇栃木県宇都宮市:智賀都神社を大蛇が七巻半し、鳥居まで頭を延して載せていたという。 道閑坊栃木県宇都宮市:道閑坊という子らに恐れられる者がいたが、正体は蛇ではないかと噂された。 長柄稲荷栃木県宇都宮市:気味悪がられ殺されてしまった白蛇が祟るとして稲荷が祀られた。 足利市: 出石丸栃木県足利市:出石丸という大石があり弁天が祀られるが、そこの松は枯れてもまた蘇るという。 栃木市: お小夜沼栃木県栃木市:夫のお百度参りを浮気と勘違いした妻のお小夜は、これを恥じて大蛇となる。 太平山と鰻栃木県栃木市:太平山神社はもと虚空蔵菩薩の星の宮であり、栃木の人は鰻を食べるのは厳禁だった。 鰻お小屋栃木県栃木市:太平山には鰻を放つ池があり、そこへ放った鰻は白くなったという。 栃木市と鰻栃木県栃木市:栃木市の大通の堀にも昔は鰻が沢山おり、密漁などしたよそ者は見せしめに高札場に立たされた。 虚空蔵さんの鰻と鱧栃木県栃木市:古書によると、虚空蔵菩薩の乗り馬は鱧であったのが誤って鰻となったのだという。 白い蛇栃木県栃木市:餅をつまみ食いしたと誤解され殴り殺された嫁が白蛇となって家に出た。 佐野市: 竜だった妻栃木県佐野市:吾作が助け夫婦になった娘は、三年したら行かなければならないといった。 鹿沼市: 蟬が渕の白蛇栃木県鹿沼市:蟬が渕稲荷に白蛇が現れ、うわさが広がり大変なにぎわいとなった。 竜の頭と竜の尾塚栃木県鹿沼市:干ばつの時、わずかに残った小倉川の水を竜が現れ飲み出してしまった。 竜の尾塚栃木県鹿沼市:干ばつの時、わずかな川の水を飲もうとする竜と川の竜が闘った。 釜が淵栃木県鹿沼市:想う釜之助が淵に落ち、狂ったように探すお藤は自分が竜となっているのを知った。 うなぎの背に乗った虚空蔵様栃木県鹿沼市:布施谷から鰻の背に乗って流れてきた虚空蔵さんを祀ったのが松崎の星宮天満宮だ。 糠塚山の蛇娘栃木県鹿沼市:平六が山中狩りに行き、蛇の化身である娘に酒の池をもたらされた。 三夜さま栃木県鹿沼市:逃げてきた姫が山の杉にかくまわれたが、姫を守ったのは大蛇であった。 オセン淵栃木県鹿沼市:お膳を壊した女中が入水し、淵に膳を浮かすようになった。 日光市: 男体・赤城の神争い栃木県日光市:男体の神は蛇となり、赤城の神は百足となり、中禅寺湖を取り合い争った。 奥日光のオンバ様栃木県日光市:志津には太郎山を育てたというオンバ様という乳母の石像がある。 三つの石栃木県日光市:厳しい取り立てで村人に殺された日光の坊さんが、蛇となり蛇石となって毒水を出した。 蛇をまつった長持栃木県日光市:安永の頃、蛇を飼い祀ることで富貴が得られるという長持が売り出されていた。 牛方に化けた蛇聟栃木県日光市:女の所に通えなくなった牛方は、蛇に代わりに行ってくれるよう頼んだ。 小山市: 蛇王様栃木県小山市:美少女の女中おまつはねたみを買って闇討ちにあい、その親ともども蛇となった。 死者が蛇になって出てくる栃木県小山市:嫁とあまり仲の良くなかった姑が、死んで蛇となり蔵に出た。。 大蛇退治栃木県小山市:鉄砲の名人が村に現れた大蛇を仕留め、その頭を焼酎甕に漬けて蔵に持っていたという。 小蛇が井栃木県小山市:道場通いの男が小蛇が井に住むという大蛇に追われ、病みついてしまった。 真岡市: 大蛇塚栃木県真岡市:土地を拓く際に大蛇と闘いになったが、武甕槌尊の軍勢がこれを討伐してくれた。 大田原市: ゆうじんぼっち栃木県大田原市:山に龍神様の目という灯りが見え、山はゆうじんぼっちと呼ばれるようになった。 赤蛇と白蛇栃木県大田原市:大豆田湯泉神社の杜には、番の赤蛇と白蛇が棲んでいたが、その生まれ変わりの赤玉をもった蛇を殺した若者の子が呪われる。 娘と白蛇栃木県大田原市:娘の前に出る白蛇は、娘には小さく見えたが他の人には大きく見えた。 竜神さまのすみかに蓋をした話栃木県大田原市:北野上の竜蓋山は、洪水を起こした竜神の住処に蓋をしたものという。 矢板市: 釜が渕栃木県矢板市:釜が渕には霧が立ち怪音が響いたが、それは渕で死んだ蝮の悪霊のせいだという。 竜頭の角栃木県矢板市:庄屋の家に夕立とともに角と竜の頭骨らしき骨が落ちてきた。 石室の大蛇栃木県矢板市:鉄砲打ちが鹿笛を吹くと大蛇が襲ってきたので、これを仕留め、話題となった。 大沼栃木県矢板市:片岡の長者を訪れた蛇女房は、長者は蛇の夫の転生であると告げた。 蛇窪と蛇場栃木県矢板市:仲の良い夫婦大蛇に嫉妬した高原山の女神が大噴火を起こし、大蛇を別れ別れにした。 蛇竜権現栃木県矢板市:襲った大蛇を切ってしまった百姓の女房が祟られ、後に蛇は蛇神・蛇竜権現と祀られた。 蛇の子を生んだ話栃木県矢板市:寺山と平野の男女の中に嫉妬した大蛇が、男に化けて訪れた。 那須塩原市: 水穴権現の大蛇栃木県那須塩原市:水穴権現の大杉に大蛇が棲みついたが、雷に打たれて死んだ。 稚児が淵栃木県那須塩原市:稚児が入水し淵の大蛇となり、自分を抑える名刀を奪おうとした。 沼が原古伝栃木県那須塩原市:片岡村の長者のもとに女が訪れ妻となり懐妊したが、その産屋を見ないよういった。 めくらの蛇栃木県那須塩原市:会津の塗り物師が山中で出会った女と暮らすが、女はかつて男が助けた蛇だった。 寺子の蛇沢栃木県那須塩原市:娘に餌をもらっていた蟹たちは、娘をたぶらかす蛇に怒って蛇を切った。 八龍神の由来栃木県那須塩原市:ユウジンの大欅に八頭の大蛇が現れ、八龍神と祀られた。 さくら市: 白龍弁天栃木県さくら市:稲荷は弁天を侍らせるもので、それを思い出し祀りなおした家はまた栄えた。 ぐみ好きな富造どん栃木県さくら市:怠け者の富蔵どんが虚空蔵さんのグミをとっていると、大蛇が迫ってきた。 星の宮の大蛇栃木県さくら市:旅人にも難儀をかける大蛇を虚空蔵さんが雷を頼み懲らしめた。 虚空蔵さまとうなぎ栃木県さくら市:金蔵沼のヌシという大鰻がとられ、恐れられたが、無頼の三人ものが買い取り食ってしまった。 釜ヶ渕艶聞記栃木県さくら市:京に住む奥州安倍の女が蛇となり、源頼義の軍を釜ヶ淵で討とうとした。 蛇光寺の大蛇栃木県さくら市:影に村を助けてくれた和尚さんが見なくなり、寺に行ってみると大蛇が死んでいた。 食わず女房と軒菖蒲栃木県さくら市:飯を食わぬ嫁の正体はネズミなどを食べる大蛇だった。 軒菖蒲の由来栃木県さくら市:蛇の子を菖蒲湯で堕ろしたのにちなみ、軒に菖蒲などを刺す。 那須烏山市: 蛇聟入栃木県那須烏山市:なかなか聟の来ない娘のところに来たのは、氏神である大蛇の侍だった。 下野市: 花見が丘栃木県下野市:川合兵部の妻が悋気に狂い、夫と妾を食い殺して大蛇となった。 河内郡: 八龍山栃木県河内郡上三川町:伐られた夜哭きの銀杏の森から八頭の大蛇が現れ、僧に鎮められ塚山となった。 芳賀郡: 小栗判官栃木県芳賀郡茂木町:小栗判官と契った大蛇が転生したのが鬼栗毛であるという。 蝮の前生栃木県芳賀郡茂木町:棒手振りの男が姫に懸想したが、会える機会に寝てしまい、悔しさから蝮になってしまった。 食わず女房栃木県芳賀郡茂木町:飯を食わぬ女房を不審に思い覗くと、女房は頭のつむじの中へ飯を入れていく竜だった。 大谷津の鏡が池栃木県芳賀郡市貝町:大谷津城の鏡が池は、霧を立て城を隠した。 文谷の白蛇栃木県芳賀郡市貝町:仲間を殺した米問屋に、殺された者の怨念が白蛇となって出た。 こがら溜の大蛇栃木県芳賀郡市貝町:こがら溜の大蛇を討伐した二人の若者が病で死に、家も衰えた。 弁天の大蛇栃木県芳賀郡芳賀町:祖母ヶ井の弁天様には大蛇がいるといわれたが、祖母ヶ井の人には見えないのだった。 梅ノ木堰の伝説栃木県芳賀郡芳賀町:大島の奥さんが寝伏していた時、侍が通い世話を焼いてくれた。 竜宮のお膳栃木県芳賀郡芳賀町:大島の家奥の八畳間に住む娘に、毎夜若い侍が訪ねてきた。 下都賀郡: 星の宮栃木県下都賀郡野木町:古い因習だと星の宮の鰻を食べた父の子が失明してしまった。 明神さまの本体栃木県下都賀郡野木町:野田明神は蛇で、偉い神様への挨拶に、その頭を鳥居の上に乗せて現れた。 塩谷郡: 大蛇の逃げ路栃木県塩谷郡塩谷町:高原山から逃げてきた大蛇の這った後に、作物の育ちにくい通路ができた。 十二瞽女橋栃木県塩谷郡高根沢町:門付けに来た瞽女が橋から川に落ち、それから橋のたもとに白蛇が出るようになった。 大藤になった大蛇栃木県塩谷郡高根沢町:正体を見られた蛇女房は、夫と子を追い、巻きつくと藤の木になった。 岩清水稲荷栃木県塩谷郡高根沢町:岩清水稲荷の近くの沼には稲荷様が乗る川蛇様が棲むという。 那須郡: 沼の井八竜神の由来の事栃木県那須郡那須町:高館の北方の沼に立った光は、宗隆に神助を与えた竜神であると名乗った。 うまれっ子淵栃木県那須郡那須町:蛇の子を堕ろした娘は、それを黒川の淵に沈めた。 蛇体奇談栃木県那須郡那須町:芦野の女房に、東竜山の主だという男が子を産んでくれと頼んだ。 ガニックレ蟹退治栃木県那須郡那珂川町:ガニックレという湧水淵の大蟹退治の話が出ると、やめてくれという見慣れぬ男が来た。 かまあな栃木県那須郡那珂川町:かまあなという湧水穴に大蟹が出、村の親分が危険と蟹を殺してしまった。 釜穴栃木県那須郡那珂川町:大事にされていた釜穴の鯰を隣村の者たちが取ろうとし、大地震が起こった。 滝の御前栃木県那須郡那珂川町:三輪の御城に滝の御前と呼ばれた美しい姫がいたが、姫は持ち寄られる縁談に興味を示さなかった。 へび山栃木県那須郡那珂川町:矢の入の奥の清水の湧くところに大蛇が棲み着き、皆は遠くから矢を射て退治しようとした。 お経塚栃木県那須郡那珂川町:夫を疑ったことを悔い、妻は大蛇となったが、村に被害をもたらした。