飯地町の小屋ヶ畑と岩浪下に小さいほこらがある。このあいだは、約千五百メートル離れている。
二つのほこらは、いずれもヘビ神さまといわれ、二神体のヘビ神さまは、この二つのほこらを往来すると伝えられている。
小屋ヶ畑のほこらのすぐうしろの岩には十七センチほどのすき間があいている。そこからのぞいて見ると、ヘビ神さまの腹のあたりが、三センチくらい見ることができるといわれる。もし、見えないときは、ヘビ神さまは、岩浪下のほこらのほうへいっているというのである。
このヘビ神さまを信仰していると、金に不自由しないといわれ、いま、年に一度、祭礼が行なわれている。