うみばら

長野県南佐久郡佐久穂町

双子池の雄池の底には、竜が通った跡と伝えられる黒い帯状の線、ウミバラがうねっている。日照りのときは、小石を水底のウミバラにぶつけると、竜神が怒って雨を降らせるという。また佐口では、雌池の水を足を止めず運び、水上の川へあけると雨が降るとも信じられている。

『八千穂村誌 第三巻 民俗編』より