笠石

原文

笠石は、小諸市蛇堀川の東岸にある大きな石で、差し渡し七間余(約十二メートル)もある。永禄年中の洪水に、大蛇が頭に石を載せて流れてきた。熊野堂社のそばに押し上がったが、社の方にある大石に突き当たって、再びまた南の水筋にはいって、ここまできて止まったといい伝えられている。

この辺の字を笠石といい、また川を蛇堀川といっている。(星野喆之助70 小林千代乃75)

『限定復刻版 佐久口碑伝説集 北佐久篇』
(佐久教育会)より