笠石

長野県小諸市

蛇掘川の東岸に差し渡し七間もある笠石という大きな石がある。永禄年中の洪水のとき、大蛇が頭に石を載せて流れてきた。熊野堂社側に押し上がったが、社の大石に当たってまた水筋に入り、今のところまできて止まったのだという。

『限定復刻版 佐久口碑伝説集 北佐久篇』
(佐久教育会)より要約

古浅間山の法院坊という穴に住んでいた大蛇だともいうが、それ以上のことは何もわからない。故に以下はまったくの憶測。笠石はその形状からそういう以外に、疱瘡を治す石の意があることが多く、天王さんと関係することがままある。