おじやなぎ・こじやなぎ

原文

畔屋と山澗の境の沢に、おじやなぎ・こじやなぎという沢があって、おじやなぎには大蛇、こじやなぎには大蛇の子供が住んでいて、山澗峠を越えて、畔屋に来るならず者を苦しめていた。

決して善人にはおそいかからなかったという。後附近に東城寺が建立されてから、この親子の大蛇は、どこへ行ったのか、姿を見たものはないという。(p.215)

柏崎市教育委員会『柏崎市伝説集』より