遠い昔。天平二年(730)、(大寺の龍尾寺の話より二十年後のこと)、この地方は、ひどい日照りが続いて作物が取れず、悪い病気が流行して人々は大変苦しんでいた。
釈明上人は、天皇の命を受けて、印旛沼の龍神に雨乞いをした。大雨の降ること七日間、最後の日、血の雨を降らせて、龍の体が三つに裂かれ、地に落ちた。
龍の頭は、埴生の龍角寺、尾は、大寺の龍尾寺に落ち、胴の一部は、この木積龍頭寺に落ちたという。
龍の骨を庭の池の中の島に埋めて、龍神を祀った。また、寺宝として伝えられる玉は、その時落ちてきた龍の玉だと伝えられる。(そうさの伝説とむかし話 )