白雪姫では后が姫の美しさを妬むが、自分より美人がいるのを好まないのは七面大天女様も同じだった。南無谷・七面山の大天女様、昔人里近い山の下に御座しました頃は、美人の赤ちゃんが生まれれば嫉妬して早死にさせ、村に美人の嫁が来れば、たちまち後家にしてしまうという具合だった。
大天女様の本体の姿が蛇であるという事で、たいそう執念深く、美人たちに次々災いを振りかけたのだそうな。今の大天女様は全ての人々を優しく守っているが、それは村人たちが、大天女様の心を変え美人の沢山住む村にしようと、海が見えて景色の良い、今の場所に大天女様を移したからだという。