ヘビとネギのことなど

原文

ヘビを殺したら絶対ネギ畑へ入れるな。ヘビが生き返るという。

カエルを半殺しにしてゲエロッパ(オオバコ)をかぶせておくと、カエルが生き返るという。それでオオバコのことをガイロッパというのだという。

十二支に入っていないものは魔物という。野ウサギのことは、ヤマウサギという。

林の神社の東の方にある。ケカチの年に水が出るのでケカチ水という。少ししか流れない。

たっくり三升とは、水がたらんたらんしていても、一日にこれだけの水がたまるという。

「ちりもつもれば山となる。しずくが寄って海となる」(林・篠原きぬ)

 

ヘビを半殺しにする。

ヘビを半分に切って、それにネギをかぶせると、ヘビが生き返るといった。(与喜屋・篠原力)

 

ヘビを食ったあと、ネギを食うと、ヘビの絵が体に出るといった。また、人間がヘビになるともいった。(与喜屋・篠原昌子)

八ツ場ダム地域文化財調査会 昔話部
『長野原町の昔ばなし』(長野原町)より